劇場公開日 2025年8月29日

「リュック・ベッソン全盛期の一作」グラン・ブルー 完全版 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 リュック・ベッソン全盛期の一作

2025年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

グラン・ブルー完全版4Kを鑑賞。
90年代に完全版を初めて鑑賞して以来、現在に至るまで大好きな映画。

本作をきっかけにダイビングのライセンスを取得したくらい。

ベッソンは「サブウェイ」「グランブルー」「ニキータ」「レオン」の4作だけで才能の全てを使い果たしたと言っても良いくらい。(個人の感想です)

その後もベッソン御用達になるジャン・レノとエリック・セラ(音楽)が起用されているが、偶然にも本作含め自分のベスト候補の「パルプフィクション」「バッファロー‘66」にもちょい役ながら出演しているロザンナ・アークエットが、この映画の本質にある「男のロマン」の様なものに対して理解できない女性側の象徴としてうまく機能しており、ジャック・マイヨール役のジャン・マルク・バールの浮世離れした聖人っぽさが本作のファンタジー感をより強く押し出している様に思う。

4Kで観ることで地中海のブルーがより深くなり、イルカと戯れる臨場感も劇的に変わり鑑賞価値が一気に上がったとように思う。

しかしプールの中でエンゾとジャックが競い合いながらシャンパンを酌み交わすシーンはいつどのような解像度で観ようがどうでも良いと思うくらいおしゃれ過ぎて大好き。
あのシーンだけで星五つの価値があると思ってる。

カツベン二郎