麒麟の翼 劇場版・新参者のレビュー・感想・評価
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特筆すべき点はないが及第点な作品
タイトルをよく見る映画だったので、中身もよく知らずに鑑賞しました。テレビドラマシリーズは未鑑賞です。ドラマシリーズを見ていなくても、人間関係相関図はすぐに理解できる設定ですので、問題はありません。
日本橋の欄干にもたれかかる男。男の腹にはナイフが刺さっていた。男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。その後、男は病院で死亡してしまう。事件直後に若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人。しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。そして、被害者とのある関係が浮上し、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進める。少しづつつながる二人の被害者。という感じで全体像を明らかにしていくお話でした。
阿部寛さんは声と顔がいいですね。若い頃はメンズノンノの専属モデルとして活躍されていましたが、いまは役にフィットして演じられるいい俳優だと思います。今では人気のある俳優さんになった方々も大勢出演されています。新垣結衣さんや菅田将暉さんなど。お二人ともなぜ人気があるのか私にはわかりませんが、この作品での演技を見てもやっぱりわかりませんでした。
さて、本作品は東野圭吾さんの小説が原作です。ひところ東野作品を何冊か読みました。どれもさすがに売れた作品らしく、読んでいるうちに引き込まれて読了した記憶があります。本作品は小説では読んでいませんが、事件の背後にある人間関係を浮かび上がらせるあたりの筆致は、偶然と必然や正義と不合理などを織り交ぜて読ませるのだろうと想像してしまいます。本作品では事件の解明にフォーカスが当てられていますが、中井貴一が演じた父親役の内面にもっとフォーカスしてみるのも面白いのではないかと思うのです。その時は、中井貴一ではなく寺尾聡の方がフォットすると思いますけど。
学校の先生は難しい それだけ大切な職業と改めて思う
22年前の映画で出演している高校生たちが今は皆一線級で活躍している。
ここまで豪華なキャストを今の映画で実現できるだろうかと思わせる。
と書いたもののエンド・ロールまで出演してたのを気がつかなかった人も。
かなり怪しい人物が犯人と確定し、その後わずかな隙間をついて真犯人にたどり着くというパターン。
だから、前半の伏線を後半、一気に回収していく。
その緊迫感というか緊張感が伝わってくるのはさすが阿部寛というとこか?
中井貴一も素晴らしかったし全体を通してどんどん引き込まれていくような仕上がりになっていた。
そういえば警視庁の中で一人ぼけた奴がおったな
あえて言えばお父さんの労災隠しも潔白を証明しといて欲しかったなあ。
そうでもしないと誰も幸せになってない。
東京日本橋に翼が生えた麒麟の像があることはこの映画で知った。 今は主役級の役者、松坂桃李、菅田将暉、山﨑賢人らも出演している。 日本橋で会社員、青柳武明(中井貴一)が刺殺されていた。
動画配信で映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」を見た。
2011年製作/129分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2012年1月28日
阿部寛
新垣結衣
溝端淳平
松坂桃李
菅田将暉
山﨑賢人
柄本時生
山崎努
三浦貴大
劇団ひとり
鶴見辰吾
松重豊
田中麗奈
中井貴一
東京日本橋に翼が生えた麒麟の像があることはこの映画で知った。
今は主役級の役者、松坂桃李、菅田将暉、山﨑賢人らも出演している。
日本橋で会社員、青柳武明(中井貴一)が刺殺されていた。
犯人は八島(三浦貴大)と推定されたが、
捜査を進めていくうちに加賀恭一郎(阿部寛)は真犯人の存在に気付く。
もしも加賀恭一郎がいなかったら事件の真相は明らかにならなかったのかなあ。
終劇6分くらいに胸が熱くなるシーンがあった。
主題歌のJUJUの歌も感動に手を貸したと思う。
やっぱり東野圭吾はいい本を書くなあと思った。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
罪を償うという事
先生のとった行動は一見すると生徒のことを思っての行動かと。どこかで歪んだ人生は一生の傷になる事も。償えば許されるものではない事もあるだろう。しかし、ウソ、偽りを上書きしながら生きる事からは解放される。
さすが‼️
阿部寛の加賀恭一郎が素晴らしい。テレビシリーズも含め、東野圭吾が阿部寛をモデルに書いたかと思える程のハマり役。ストーリーも東野圭吾らしく、残酷でありながらヒューマニズムも忘れていない。特にラストの橋の上のシーンが秀逸。
ドラマの劇場版。 ドラマのキャストも登場するので、それは嬉しいとこ...
ドラマの劇場版。
ドラマのキャストも登場するので、それは嬉しいところ。
今思い起こすとかなりすごいキャストだったのにびっくり。
やっぱり人間くさい加賀恭一郎いいなぁ。阿部ちゃんの加賀恭一郎は好きです。
ドラマに続き、劇場版も良作でした。
【”人は何故、哀しき嘘を付くのか・・。”前半はミステリー要素タップリに、後半は一転して父が息子を想う気持ちを描いた、哀しきヒューマンドラマ。辛くとも、真実から逃げては行けない・・。】
ー ここまで、面白き作品だとは思わなかったというのが、正直な感想である。
序盤は、ミステリー要素タップリに・・。
そして、観る側をミスリードさせる物語展開の秀逸さ。
そして、徐々に明らかになって行く、事件の真相。
見事な、邦画ミステリー&ヒューマンドラマである。
東野圭吾氏が珍しく、”自身の原作を見事に映像化させた作品”と絶賛しただけの事はある。
多分、劇場で観ていれば、感動はもっと深かったであろう。-
■キャスティングについて<Caution! やや、内容に触れています。>
・今作の厚みを増しているのは、被害者を演じた中井喜一さんの、生前の悩みながらも善性溢れる父親としての行動を、穏やかな笑みを浮かべつつ水天宮巡りをする姿であろう。
・更に言えば、若き松坂桃李さんの、被害者の息子であり、犯した過ちを忘れ去ろうとする高校生を演じる凄みすら感じされるである。
ー 御幾つだったのだろう・・。-
・もっと、驚いたのは、松坂桃李演じる高校生の水泳部仲間を演じていた、コレマタ若き山崎賢人及び、菅田将暉の姿である。
ー 私が、邦画を観る比率を上げたのは今作公開の数年後である。
今作は、キャスティングの先見の明に驚かされた。
皆、現代邦画を牽引する若手俳優になっている事はご存じの通りである。-
<それにしても、現代でも主役作品が続々と公開される、加賀恭一郎を演じた阿部寛さんが如何に凄いかを感じた作品でもある。
「祈りの幕が下りる時」を鑑賞するのが非常に楽しになった作品でもある。>
見ごたえはあったけれど、たくさんの話を詰め込んで、上澄みだけをすくった感じ。
吉永を めぐる物語。
嫉妬、後輩に抜かされる焦り、結果が思うように残せないいら立ち。思春期にありがちの歯止めが効かなくなってしまう純粋なる残虐さ。自己中心性と他責。万能感。結果を思い描けない思慮のなさ。無責任というか、責任の取り方を知らない立ち回り方。それゆえの苦悩・葛藤…。
青柳を中心とする物語。
職業人としての顔・仕事ぶり。部下や雇用関係にある人との関係。家族、特に息子との関係。マスコミに翻弄される様。…。
香織を中心とする物語。
愛する人を信じる・信じられない、その葛藤。先行きの不安、生活苦。マスコミに翻弄される様。…。
横田が絡む物語。
会社との雇用関係。その中での人情、利害関係…。
それらの物語をサスペンスという切り口でつなぎ、展開するストーリー。
原作は「シリーズ最高傑作」と評されるそうな。
確かに、それだけの素材は揃っている。
原作未読。TVシリーズ未鑑賞。
TVドラマを観ていないので、よくわからないところがある。
「父と向き合っていなかった…」って、同じ言葉を加賀に返すよ。自分はいいんかい。とTVファンなら突っ込み入れないんだろうけれど、TV観ていない私には良く言うよぉと言う感じ。感動場面なのだけれど、いまいち感動が続かなかった。己と照らし合わせながらの台詞だったら号泣ものなのだけれど。
たくさんの話を詰め込んで、上澄みだけをすくった感じ。
吉永を巡る話も、青柳を中心とする話も、香織を中心とする話も、横田が絡む話も、それだけで映画が1本取れそうな素材。
これを詰め込んで一つの話にするのだから、かなり駆け足で進めなければならなかったのかもしれない。否、『64 前編』のように、短いショットで描いて緊張を持続させてみせた映画や、『怒り』のように、シーンを厳選してたっぷりと情感を描き出した映画もある。
そういう映画に比して、この映画はとにかく人物描写が雑。
脚本が悪いのか、演技が悪いのか、演出が悪いのか、編集が悪いのか。
阿部氏人気、もしくはTVドラマ人気に安住してしまっている。
演技が悪いのかと書いたが、役者はそろい踏み。
他のTVや映画でも同じような役をきっちり決めて下さる方々、山崎努氏、阿部氏、中井氏、松重氏、菅原氏…。安定路線。
そしてあの頃売り出し中の若手も頑張っている。
菅田将暉氏。キーパーソンだからインパクトのある役とはいえ、ああいう設定でもちゃんと印象を残せる。勢いがある存在ってそういうものなのかな。
そんな中でも特筆は中井氏。組織の中での人の良さ、家族を思う気持ちと親としての愚かさが、愛おしくも、わが身を振り返って身につまされる。中井氏演じる青柳がとった行動は客観的に考えれば適切じゃない。でも、そうしてしまう気持ち、わかるなあと号泣させられる。
映画は、加賀の説教で終わる。
わかり易くてカタルシスが得やすいのだろうけど、映画としては、関係者が自分で気づく様子を演技で表現して欲しかった。加賀が説教しちゃったことで、この映画が『中学生日記』か道徳授業のDVDになってしまった。
それにしても、
親子の問題、教育問題、労使関係の問題と、ちょっと触って社会問題を扱っているかのような雰囲気を作り出して良しとするなんて、
(原作はとっぷりと取り組んで描き出しているのだろうけど)
TVはマスコミ(大衆受け)になってしまって、ジャーナリズムではなくなってしまったんだなあと改めて悲しくなった。
期待しすぎた
あれ。期待より全然しただった。
祈りの幕が下りる時先に見ちゃった自分が悪いんですけどね。
伏線回収はさすがって思うところもあったけど、加害者は罪償ってないし被害者は報われてもないしもやもや。
ストーリー 85点
配役 90点
音楽・映像 85点
全体 84点
もっと聞き取りやすく(笑)、
女優陣はキレイ、男優陣はカッコいい(笑)
劇団ひとりが教師役でいきなり出てて驚いた。
話自体は暗く重いってのはあるけど、「このあとどうなるんだろう」と思いつつ、後半からはちょっと複雑になってしっかり見てないとよくわかんなくなるかんじ。
ストーリーはわかるけど、なんか大げさなかんじもあったり。
ガッキーのセリフが極端に小さいことがあったり、阿部寛の声はもともと低いし、聞き取りにくかった(笑)
場面が変われば挿入歌などでいきなり大きい音が流れたり、そういうのが気になったけど。
総じて★4つまではいかず。
祈りの幕がの後に見た。
祈りの幕が降りるときをみたあとに、同シリーズということでみた。
なかなか深みのある良い作品。
祈りの幕が〜が暗すぎたのでまた、暗いのかと心配したがそれはなかった。
松坂桃李の罪ほろぼしに父親の中井貴一は気づき、引き継いだ。感動的ではないか。
父親は子を思うがストレートに表現できないし、子供も素直に受け取れない。そんな気持ちはわかる気がした。阿部寛と溝端淳平のコンビは良いですね。新垣結衣とその恋人も巻き込み謎は最後の最後までわからない。よくできたストーリーだ。
阿部寛は変わらない
久しぶりに観たら今は映画の主役を張る俳優たちが、
若くフレッシュな演技をしている。
何様だけども、山崎賢人さんはよくここから
主役級の俳優になられたなぁと感じました。
なのに、阿部寛と中井貴一だけは変わらない。
ずっと変わらない。それが最大の謎でした。
しかし東野圭吾さんは凄い。
色んな所に伏線を張って、
怪しいキャラをちりばめて、
ここに収まるのか!と感心させられる。
そこに不自然さはないし、腑に落ちる。
気持ち良ささえ感じる。
ごちゃごちゃしてるようで終わってみればとてもスッキリ
している。
縦軸は事件の解決だけど、
横には松坂桃李さんの苦悩。
水泳部の過去。
新垣結衣さんの決断。
そして親子の絆。
特に親の子どもへの思い。
これは加賀恭一郎とお父さんにも共通する事でもあって、
とにかく見どころがたくさんある。
今見ると、有名な俳優がたくさん出ててお得感があるけど、
カメラワークなのか何なのか、スペシャルドラマみたいな
印象も受けました。
泣かせ話は一定の票を獲得できるものですけどね。
おいおい東野圭吾って奴は、ずいぶんと甘っちょろいホンを書く野郎だな……というのが最初の感想です。
ストーリー展開のご都合に合せた偶然が、これでもかこれでもかとテンコ盛り。
こんな甘っちょろい話はないだろ、というぐらいに偶然が続きます。
その上、登場人物がみんな善人過ぎるほどに善人揃いと来るものだから、なんじゃこりゃ~と、私は鼻白むばかりでした。
もちろん、「ストーリーなんか何でもよくて、ただ何でもいいから泣きたいんです」って人には受ける映画だと思います。
世の中に、泣くために映画館に行く人が存在することは否定しませんが。
で、冒頭の感想に至るわけです。
ベストセラー作家か何だか知らないけど、東野圭吾って奴も、ずいぶんと甘っちょろいホンを書いて、いい商売してやがるんだな、という感想です。
阿部寛の顔を見るたびに「あったかハイムが待っている」って歌が頭の中を駆けめぐります。
彼の出演作は何本も見ていますが、CMソングがかぶるのは初めての経験でした。
つまりそれだけ今回の阿部寛の役柄が、CMキャラクターとかぶっていたということでしょう。
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