劇場公開日 2012年1月28日

「【”人は何故、哀しき嘘を付くのか・・。”前半はミステリー要素タップリに、後半は一転して父が息子を想う気持ちを描いた、哀しきヒューマンドラマ。辛くとも、真実から逃げては行けない・・。】」麒麟の翼 劇場版・新参者 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”人は何故、哀しき嘘を付くのか・・。”前半はミステリー要素タップリに、後半は一転して父が息子を想う気持ちを描いた、哀しきヒューマンドラマ。辛くとも、真実から逃げては行けない・・。】

2022年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

難しい

幸せ

ー ここまで、面白き作品だとは思わなかったというのが、正直な感想である。
 序盤は、ミステリー要素タップリに・・。
 そして、観る側をミスリードさせる物語展開の秀逸さ。
 そして、徐々に明らかになって行く、事件の真相。
 見事な、邦画ミステリー&ヒューマンドラマである。
 東野圭吾氏が珍しく、”自身の原作を見事に映像化させた作品”と絶賛しただけの事はある。
 多分、劇場で観ていれば、感動はもっと深かったであろう。-

■キャスティングについて<Caution! やや、内容に触れています。>

・今作の厚みを増しているのは、被害者を演じた中井喜一さんの、生前の悩みながらも善性溢れる父親としての行動を、穏やかな笑みを浮かべつつ水天宮巡りをする姿であろう。

・更に言えば、若き松坂桃李さんの、被害者の息子であり、犯した過ちを忘れ去ろうとする高校生を演じる凄みすら感じされるである。
ー 御幾つだったのだろう・・。-

・もっと、驚いたのは、松坂桃李演じる高校生の水泳部仲間を演じていた、コレマタ若き山崎賢人及び、菅田将暉の姿である。
ー 私が、邦画を観る比率を上げたのは今作公開の数年後である。
  今作は、キャスティングの先見の明に驚かされた。
  皆、現代邦画を牽引する若手俳優になっている事はご存じの通りである。-

<それにしても、現代でも主役作品が続々と公開される、加賀恭一郎を演じた阿部寛さんが如何に凄いかを感じた作品でもある。
 「祈りの幕が下りる時」を鑑賞するのが非常に楽しになった作品でもある。>

NOBU