劇場公開日 2012年1月28日

「ミステリーとして無難に面白いが、後30分短くてもイイ」麒麟の翼 劇場版・新参者 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ミステリーとして無難に面白いが、後30分短くてもイイ

2012年10月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

原作小説も未読、TVドラマも未見。
なので、映画のみの感想。

一ミステリーとしてなかなか見応えあった。
詰めが甘い所や展開が上手く行き過ぎなど気になる点も少々あるが、事件の背後に隠された哀しきドラマ。そして決して許されない真実。
これこれ、これぞミステリーの醍醐味。
松本清張から続くミステリーの鉄板。

でも…
新垣結衣と三浦貴大のカップルのエピソードって、本筋とあんまり関係ないんじゃ?
これはどういう意図なのだろう?
派遣切り、労災隠し、格差社会といった現代若者が抱える問題と、思わぬ事件に巻き込まれた哀しき負の連鎖という事なのかな?
それらを乗り越え、若者は飛び立って行くという希望も含めての。

このエピソードと、加賀とその実父のエピソード(TVドラマを見ていないのでどういう重要ポジションか知らないので、失礼!)を削れば、後30分短く、もっとシャープな内容になっていた気もする。

でも普通に面白かったし、何より阿部寛の存在感。
今年は「テルマエ・ロマエ」「カラスの親指」と出演作相次ぎ、新しいTVドラマも期待大で、大活躍。
年末、何か一つ、主演男優賞でも穫って欲しいくらいだ。

近大