劇場公開日 2006年2月18日

「SimsonsはSimpsonsの間違い」シムソンズ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5SimsonsはSimpsonsの間違い

2022年3月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

2006公開作品
2度目の鑑賞
いずれもDVD

監督は『キサラギ』『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』『累』『名も無き世界のエンドロール』の佐藤祐市
脚本は『武士道シックスティーン』『海月姫』『長いお別れ』の大野敏哉

実話を元にしたスポーツ青春コメディー
舞台は北海道常呂町(のちに北見市に吸収合併)
所謂カーリング女子
殆どが素人のメンバーが成長していくというありがちな映画作品だがわりと好きなジャンル

ロゴとかオシャレでスタイリッシュ
冒頭もラストも凝っていて好き
挿入歌のジュディマリも邪魔になっていない

チーム名は和子が好きなアニメ『the Simpsons』から拝借したわけだがうっかりPが抜けていたために『Simsons』になってしまった
これこそ本当の間抜け
嘘のような本当の話
これだけでもかほっこりする話

最初はギクシャクしていだがなんやかんやでまとまる女子力

シムソンズのメンバー4人の芝居があまりうまくはないのだがそのうち慣れてきて気にならなくなる
涙のシーンはちょっとは感銘を受けるまでになる不思議
何かに熱心に直向きに打ち込む若い女の子の姿にハートを掴まれた

シムソンズのコーチ役は大泉洋
北海道ご当地映画となるとねじ込んでくるイメージ
『パコダテ人』にも出演していた
大泉演じる大宮はなぜか合コンを六本木でやりたがる
常呂町といえば網走の隣で札幌まででも300キロであまりで4時間はかかる
冗談半分なのか女子高生に合コンのセッティング求めるそういうキャラ

決勝で勝たずあえて惜敗するところが良い
実話もそうだったんだろうけど
そこからソルトレイク冬季オリンピックに出場するまでははしょっているが今作はそこが重要ではないんだろう

シムソンズのリーダー的存在の伊藤和子に加藤ローサ
シムソンズのメンバーで和子の幼馴染みの村田史江に星井七瀬
シムソンズ唯一のカーリング経験者で強豪チームの元メンバー尾中美希に藤井美菜
実家が畜産農家でブラシで牛舎を掃除する姿を見られスカウトされた小野菜摘に髙橋真唯
地元の漁師でシムソンズのコーチ大宮平太に大泉洋
和子が憧れる一流のカーリング選手加藤真人に田中圭
和子の母桂子に森下愛子
既に他界している和子の父謙一に宇梶剛士
強豪チームのコーチで大宮の元チームメイト田辺幸彦に丸山智己
大宮と田辺の元コーチ石神保に夏八木勲
北海道のテレビ局のディレクターでシムソンズに当初から注目している高松康文に松重豊
高松と同行している北海道のテレビ局のADに山本浩司
畜産農家で菜摘の父昌和に徳井優
喫茶店『しゃべりたい』の店主本島則之に高田延彦

実話がベースがなのでモデルが存在する
伊藤和子=加藤章子
尾中美希=小仲美香
小野菜摘=小野寺歩
林田史江=林弓枝
大宮平太=近江谷好幸
加藤真人=敦賀信人
石神保=小栗祐治

もぐもぐタイムとかそだねーとか日本のスポーツメディアの盛り上げ方は嫌いだがこの映画は好き

この映画がちょっと残念なところはシムソンズを演じた4人が今現在あまりパッとしていないことだ
あくまで僕の主観であり反論は認める

野川新栄