エンディングノートのレビュー・感想・評価
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うらやましい!差額ベッド代が出せるお金があって、それ相当の医療が受けたいね。
日本経済の終わりを感じる。
自分自身の最後のために見たのだが、普通の幸せな人の幸せな死に様だと思う。幸せな平凡な人の最後を映画にしたものだと、この家族の勇気だけは評価する。
追記 僕もこの頃、病をしたが、幸いにまだ、生きている。
この方よりも裕福ではないが、幸せな生活を送っている。頭来る事とか、理不尽な事とかたくさんあるけどね。
この映画見て思った事は、死ぬ瞬間が怖いだけ。それだけだね。やっぱり、差額ベッド代が出せるお金が欲しい。それ相当の医療が受けたいね。
親父も母も四人部屋だった。貧乏人の末期医療なんて、もっと悲惨な状況があると思った方が良い。この方の死は幸せな方だと思う。少なくとも、泣くような話では無いと思う。若いから、往生ではないだろうが。
兎に角、死ぬ時は周りに迷惑をかけずに、浮世の精算をしなければならないって事ですね。そして、天国へは何も持っていけないので、遺贈ですな!
南無阿弥陀仏。イヤイヤ、アーメン。
家族が集まってくれる幸せ!!
明るく頭の回転が良いお父さんなので、抗ガン剤は使って欲しくなかったです。氷河期で何もない私からすると、サラリーマンをやり通したのは凄いですし、家族がみな集まってくれるのは幸せに感じました。邦画お決まりの安っぽい「感動作」と一線を画していて、創作の意味を考えてしまいます。
なんと幸せな…
見逃していたのをみなとみらいの109シネマズの閉館特別プログラムで。
予告編を見て、もっと段取り段取りした進み方なのかと想像してたら割と普通に団塊世代のおじさんの最後の数ヶ月のドキュメンタリーでしたね。
しかしこの方は本当にチャーミングなおじさんで、幸せな方だったんだな〜、と思わせられます。最後まで家族に、何よりも遠方に住む孫まで駆けつけてもらって、これ以上の幕引きはないと思いますよ。
しかし、自分の死が分かってからキリスト教の洗礼を受けるなどというのは正直ずるいなと思います。神を信じずに生きてきた自分の人生を最後まで全うするべきでは?と…
まぁ、そんなこともいろいろと考えさせられるいい映画ではありました。
最も理想的なカウントダウン
余命幾ばくもない主人公が周りに支えられながら、やり残した事を成し遂げようとする姿は、これまでにも、『最高の人生の見つけ方』『マイライフ』『木更津キャッツアイ』『死ぬまでにしたい10のこと』etc.傑作は数多くあれど、今作は実の娘がカメラを握り、実の父親の最期まで看取っているんやから、説得力は一線を画しており、すぐに引き込まれてしまう。
主題が主題だけに、もっと重苦しいのかなと思っていたが、痛々しさは殆ど無く、親子のやり取りに笑いながらいつの間にか泣けてくる世界観となっているのが、大きな特徴と云える。
家族が親身になって父親を心配し、温かく見守っていく和やかさと、父親自身が最後までキチンと己の言葉で心境を豊かに語ってくれるサービス精神に尽きると思う。
オヤジさんの屈託の無い愛嬌がどれだけ救ってくれたであろうか。
あの笑顔が無ければ、今作は絶対に成立していない。
愛する家族のために身を粉にして働き尽くした大黒柱・砂田知昭の一生をレンズに納める砂田麻美の気持ちは、この時、監督としてなのかな?
次女としてなのかな?
と感情移入しているウチに、もし父親の余命を告知された時、あんなに真摯に受け止め、行動できるだろうか…
と、いつの間にか自分の家族の実情と照らし合わせているのに気付く。
元々8ミリで団らんを撮らえるのが好きなファミリーやので、全員被写体に慣れていて、表情に白々しさが無いのも大きい。
そやから自然に笑え、自然に泣いてしまうんやなぁと感じた。
特に夫婦2人っきりでお別れの挨拶をする場面は涙ナシでは直視できない。
楽隠居して気楽な老後をとホッとした直後に、命を落とすなんて残酷極まりない運命である。
しかし、ボケずに意識がしっかりしているうちに自分自身でみんなに挨拶まわりして、人生を整理し、旅立ちの準備ができるのは、最も理想的なカウントダウンなのかもしれない。
去年は《絆》で締めくくられたが、絆って気付けばそこに有るもんなんですなぁ…
《終わり良ければ全てよし》
そんな人生でありたいものです。
親も私もね。
では、最後に短歌を一首
『悔いの無い 旅の段取り 追(老)う柱 灯り受け継ぐ 家族のフレーム』
by全竜
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