劇場公開日 2016年1月8日

「好みが分かれる世界観。不思議な魅力の吸血鬼秘話。」傷物語I 鉄血篇 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5好みが分かれる世界観。不思議な魅力の吸血鬼秘話。

2016年2月16日
PCから投稿

怖い

興奮

難しい

【賛否両論チェック】
賛:吸血鬼もどきになってしまった主人公を巡る不思議な世界観が、独特の描写と共に描かれていくのが印象的。
否:小説チックなセリフの言い回しや、文字がパッと出てくる演出等、世界観は好みが分かれそう。グロシーンもあり。

 ホラーともサスペンスともコメディともとれるような、実に不思議な雰囲気のお話です。ひょんなことから吸血鬼もどきになってしまった主人公が、人間に戻るためにハンターとの戦いに身を投じていくまでの“序章”が、独特の世界観で描かれていきます。
 好みははっきり分かれそうな作品です。物語の全般を通して、登場人物達の行動や感情、名前なんかが文字でパッと出てくる演出や、小説のようなセリフの言い回し等、人によってはあまり好きになれないかも知れません。また、本作を観ると、自動的にあと2本観ることになりますので、その辺りもご留意を(笑)。
 原作をご存じの方や、世界観が好きな方には、是非オススメの作品です。

映画コーディネーター・門倉カド