「ドタバタゲーム」ミケランジェロの暗号 みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)
ドタバタゲーム
一枚の絵を巡って、ドイツ軍とユダヤ人一家の駆け引きと攻防を、軽妙な
謎解きゲームのような感じで描いた作品。
悪くは無い、悪くは無いがもっと緊張感のあるサスペンス物と思っていたら
まるで違った。
隠された絵の所在は、収容所で亡くなった父の言葉で、観ている観客はすぐに分かるが、当事者たちは誰も気付かない。
この辺からしてドタバタの感がする。さらに兄弟のように家族同然に育った
ルディとビクトルの入れ替わり立ち代りの騙す作戦も、騙されるドイツ軍も可笑しい。
映画紹介では、サスペンス・ミステリーとあるが、どこが?って事である。
まぁ、それほどドイツ軍も残虐に描かれていないし、当の二人もそれほどわだかまりも無く挨拶し別れたりして。
もっともその時には逆転している訳だけど。
スローで硝子窓の外を去っていく三人と、見送るルディの表情。
この時彼の頭の中は、いろんな思いが去来していたことだろう。
まぁ、オーシャンズのようなラストだけれどこの映画には合っている。
ホンワカした気分の宝探しゲームのような作品。
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