「戦争は勝っても負けても死人は出る!」聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争は勝っても負けても死人は出る!
半ば神格化されていた山本五十六だが、「神だったら戦争をしない」と言い張るところが素敵だ。また、あの場で戦死していなかったらどうだろう?などと仮定しても、結局は軍部に押し切られ、講和までには至らなかったであろう。世の中がそうした風潮になっていたし、大本営発表が嘘っぱちだったからだ。
まずは日独伊三国同盟に反対する山本五十六。正論のように思われたが、独ソ不可侵条約が締結されたために、アメリカなんて怖くないやい!といった周囲に押し切られて三国同盟に調印。その後は、自らが反対していた真珠湾攻撃に加担することとなり、それでも奇襲作戦が失敗だったと知ると、とにかく講和に持ち込もうとする長官だった。
人間味のある山本五十六を描いた作品としては上出来。あまりにも個人を美化しすぎてるのではないかとも感ずるが、これはこれで反戦の意思を示した作品であるから評価できる。ただ、周りの人間の描き方が少なすぎたかなぁ・・・
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