「役所広司で持ってる映画」聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 tさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0役所広司で持ってる映画

tさん
2019年3月17日
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うん。期待してなかったから、意外と悪くなかった。
役所広司をはじめ、ベテラン役者陣の芝居が良いので、最後まで飽きずに観られました。脚本が弱く、ノンフィクションという苦しい条件の中で、芝居でなんとか持ってる、という印象でした。ダサい過剰演出もそんなにありませんでした。田中麗奈が出てくるたびに、若干イラッとしましたが。
テーマとか史実とか忘れる事にして、完全にパラレルワールドな世界の山本五十六(役所広司の芝居)を観ることができれば、大丈夫でしょう。

その反面、山本五十六、、、というか海軍が良く描かれ過ぎなのは確かに感じました。出てくる人みんな良い人だし。あと脚本弱いよ。。。戦争の怖さ、政治的な駆け引き、サスペンス、バイオレンス、無さすぎ。もっと盛って良いよ。
ちなみに、ミッドウェーでの敗北よりも、歴史家の間で決定的な海軍の失敗として批判されているのは、南方への無謀な戦線拡大。ガダルカナルでの大敗などは、まさにそれ。海軍の戦略・戦術的な失敗。
ガダルカナル周りをもっと描けば、また違った映画になっていたと思いました。

t