「強引かつ手荒な捜査で悪名高い刑事ブラントは上司ウケも世間ウケも悪い...」ブリッツ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
強引かつ手荒な捜査で悪名高い刑事ブラントは上司ウケも世間ウケも悪い...
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強引かつ手荒な捜査で悪名高い刑事ブラントは上司ウケも世間ウケも悪いが、仲間に対しては心底優しい男。白昼堂々警官が殺される事件が発生、「ブリッツ」と名乗る犯人は新聞社にあと7人の警官を殺すという予告メッセージを残す。犯人逮捕に執念を燃やすブラントはスノッブで気に入らない新任警部ナッシュと共に容疑者を追うが・・・という導入から数分ですぐ犯人が判ってしまう。ということは『セブン』のようなサイコキラーの話かと思いきや、そういう方向にも話は転がらず、結果『ダーティ・ハリー』的なオチ。『ダーティ~』が傑作なのは、被疑者に対して権利を予め告知するミランダ法の取り扱いがサスペンスを生んでいたからで、舞台がイギリスでしかも単なる捜査側のドジで取り逃がす等の失態はただイライラするだけで全く面白くない。気に入らない上司が実は・・・という辺りはちょっとテンションが上がるところなので、そこをもうちょっと厚めのエピソードにして犯人を出し惜しんでいればもっと楽しい映画になっていたと思います。ジェイソン・ステイサム主演作は出来不出来の振れ幅が激しいので、もう少し仕事を選んで欲しいです。
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