007 スカイフォールのレビュー・感想・評価
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残念・・・。
007が好きで、期待度Maxで行きました。 ダニエルグレイク=ボンドは、良い意味で007ではない007として非常に面白いと思ってまして、或る意味、ノーランのバッドマンのような面白さを感じていました。 が、今回の内容は、期待はずれでした。作品自体のプロットは面白いし、もっと面白く出来た筈なのに・・・。 オープニングアクションは、全く問題なし。Mと007の関係、MI6の崩壊&再生、人間ドラマ、この方向性は良かったのに、全然活かし切れていない。 悪役もいい役者なのに、これも非常に中途半端。 「ロシアより愛をこめて」のような面白さと比較しているような評論があったりするみたいだけど、全く違う。面白さで言えば、断然「ロシア・・・」の方が面白い!! クレイグも髪短すぎで、カッコよさが今一つ。断然「カジノロワイヤル」の方がカッコ良い! 次回作に期待ですね。DVDが発売されても、いつもなら欲しいと思う007シリーズなのに、買うかなぁ・・・と思ってしまうような作品でした。 本当に、残念・・・・。
落下しても這い上がり続ける英雄の心
僕は鑑賞前、この『スカイフォール』が前2作で見せたドラマ性に 荒唐無稽で派手なアクションを加えた映画になるのではと期待していた。 予告編を観て同じ期待を寄せている方に、はっきりと伝えておきたい。 本作にアクションの量や規模を期待しない方が良い。 印象としては『カジノロワイアル』や『ロシアより愛をこめて』に近いだろうか? アクション映画ではなく、アクション要素の強いサスペンス映画だと 心構えしておくと、本作をより楽しんで観られると思う。 とはいえ、 冒頭15分のアクションは文句無しに凄まじいし、 クライマックスは緊迫感も高く、しかも“攻め”が主体のボンド映画では異例の展開。 更には、往年の007シリーズを知る人には堪らないシーンだらけ! 天才Qの復活(あの名台詞も!)。 アンティークなアストンマーティンDB5のまさかの活躍。 お馴染みのあの女性・あの部屋の再登場。 そして『スカイフォール』。 シリーズ50周年という節目で無ければこんな大盤振舞いは観られなかったろう。 前々作が007というキャラクターをリセットさせた作品とするなら、 本作は007の存在意義自体を見つめ直す、真の原点回帰だ。 なぜ彼は蘇り続ける? PCひとつで何でもできる現代において“生身”の英雄に存在意義はあるのか? 007の不屈の姿と、Mの熱い演説から考えた事。 恐怖を断つには、恐怖の根源を知らねばならない。 恐怖を与える者が抱える憎悪。その根源を知らねばならない。 それはPC画面ではなく生身の人間と接さねば得難い情報だ。 だからこそ、その恐怖を身を以て味わい、叩きのめされてなお蘇り続ける、 “英雄の心”を持つ者が必要なのだ。 今回登場する敵シルヴァとボンドの差はそこだと思う。 彼はシリーズ最強の敵とは言い難いが(個人的にはレッド・グラント)、 最も悲痛な敵であることは間違いない。 任務の性質上、親を失くしたみなしごがスパイとして育成されるのなら、 彼らに存在理由を与えるMはボンドにもシルヴァにも母同然の存在だ。 シルヴァが時折見せる狂ったような泣き笑いには、 “国家に捨てられた恨み”より“母に捨てられた哀しみ”が滲む。 そして、同じ哀しみを味わいながらも蘇えるボンド。 「私はひとつ正しかった」 Mの言葉に、このシリーズで初めて涙してしまった。 彼女が信じる英雄の心を、僕らもまた信じ続けたいのだ。 <2012/12/1鑑賞>
Storm Is Coming
ダニエル・クレイグからの007はシリーズを一旦リブート。仕切り直し。再起動。 バックナンバーの過去20作とはもうベツモノだよ!という、ファンならご存知の新生ジェームズ・ボンド。 ただ、そうであっても007というタイトル冠してる以上は、シリーズの規範は外せない。 ベツモノであっても、007たらしめる要素がなけりゃ、そこら辺のスパイアクション映画でもイイ訳で。 なんて能書きも『カジノロワイヤル』で蓋を開けてみれば全くの杞憂だった訳で。 古き良き部分と新しい要素の見事な融合。 ナンパから硬派へ。コミカルからシリアスへとシフト。 あらゆる変更点を加えつつそれが功を奏し、更に若い世代のファンも獲得。 続く『慰めの報酬』でその方向性は揺るぎないものに確立されたし、これがダニエル・クレイグのボンドだ!という感じで迎えた、さて、今作。 新旧ファンの期待を一身に受けての第三弾『スカイフォール』。その出来栄えや如何に??? おっ? おお?うお!おおおお!!! のっけのアバンからこのテンションかよ!?というイキナリのクライマックス! あれよあれよとつるべ落とされるアクションと複雑に絡まるヒューマンドラマの応酬! 新007三作目にして遂に登場したQ!年寄りからすっかり現代っ子に刷新されちゃってて思わずニヤリw かつてのMI6同業者というラスボスの不気味さ不敵さにゾクゾクしたり! そんで!で!オールドファン狂喜のアストンマーチンDB5が登場!ゴールドフィンガー! ボンドの出生の秘密、Mとの厚い信頼関係に胸が熱くなったり…を経て、怒涛の如くの終盤へ! そして迎えるミッションコンプリート!―の後に、おや? 大団円近辺に差し掛かり、おやおや?と。 これって、あれ?デジャヴ? なんか旧作とループしちゃってない?という過去作観てるみたいな、まるで既視感?錯覚? ああ、おお、そうか! 三作目にしてやっとシリーズの役者が出揃ったんだな!という。 アストンマーチンもそうだけども、これこそオールドファンは喜ぶんじゃないか?という嬉しいサプライズ。 そっかそっか。こっから新生ボンドのリスタートなんだな!という。 古きも新しきも備えての007、これからも進化を遂げていくんでしょう。というこの幕切れ! 50周年!そして51年目!これからも楽しみだ!
可もなく不可もなく、が長い・・・
前評判が良かったものの あまり期待せずにの鑑賞だったので 腑に落ちた感じですが ジュディ・デンチは相変わらずの貫禄 後半のレイフ・ファインズのの見せ場も予想通りながら 少々長さを感じさせる。 もう少し短く2時間位でまとまると観やすいかと・・・ それなりに見せてくれる お金のかかった映画って感じかと・・・
埃くさい
スパイ。それは憧れでもあったはず。 ピアースプロスナンの007が好きだった私は今回の007は時代なのかな。。。 真似したいとか、憧れの対象となる007ではなかった。 ボンドカーや秘密兵器が未来とロマンを感じさせたのに、今回はなんだ! 敵の倒し方ホームアローンじゃないか! 温故知新、原点回帰、世代交代。それが今回のテーマな007 色で言ったらグレーとか砂色の地味で渋い映画でした。 いらないシーンは多いし、悪役の恐怖に震える具合が描ききれてないというかキャラが定まってなくて残念。 アデルと新Qがかっこよかっただけかな。
意外とアクションは抑え目。
007シリーズはピアース・ブロスナン版から劇場で観始めて、 「カジノ・ロワイヤル」の無骨なボンドに一目惚れ。 血の通った重みを感じられるアクションシーンが好きでした。 続く、「慰めの報酬」は・・・“アレ?” “ファンはボンドmeetsボーンを求めているんじゃない!!!”と シリーズの今後に一抹の不安が・・・。 その後、MGMの売却問題で “もう二度とダニエル・クレイグ=ボンドを観れないかも”と一度覚悟してからの 待望の新作です。 全米では過去最高の興行収入&批評家からの高評価などの嬉しいニュースに期待が高まり、 上映開始まで劇場内ではアデルの主題歌が流れ、 “あぁボンドらしいいい曲だ”と期待が否応なく高まります。 で、観た感想は・・・。 トータルだと、 「カジノ・ロワイヤル」のようなアドレナリンが高まるような作風ではなく、 Mとのドラマ仕立て風。 ここは少々肩透かしを喰らいました。 傑作といわれる「ロシアより愛をこめて」を観て、 ちょっと食い足りないと感じたことを思い出しました。 逆に、初期の007が好きならば今作は高評価なのではないでしょうか。 <特に良かった点> ・アクションシーンが前作より観やすい。 正直、サム・メンデスなので前作のマーク・フォスターのようにアクションシーンは不安だらけだったのですが、非常に見やすい撮り方をしているため、状況把握がしやすく物語に入っていきやすい。 ・画面の色彩(特にシルエット)が美しい。 上海のシーンは言わずもがな、スコットランド等も暗がりのシーンが多く、 画面から冷たい感覚、スパイ映画の味が出ていました。 ・粋な台詞・仕草がステキ。 タマフルの「人を殺して捨て台詞特集」でもあったようなボンドの台詞に思わずニヤリ。更に今回はMも粋なことを言います。 そして、列車に飛び移って、袖を直す仕草。カッコ良すぎます。 <特にノれなかった点> ・ハビエル・バルデムのキャラクターがちと弱い。 案内するボンドガールが口にしただけで震えるほど恐ろしいキャラクター・・・でした? いや、初登場シーンは、そりゃ男子的には“恐ろしいシーン”でしたよ。 「カジノ・ロワイヤル」のル・シッフルもなんか怖かったけど、 今回は直接的でいや~~~んなカンジでした。 さすが「アメリカン・ビューティー」の監督!!! でも、それ以降は私怨ばかり。 「ノー・カントリー」のような不気味さを期待したが、意外とステレオタイプな悪役でした。 ・無用なラブシーンが水を差す。 本作の場合、ボンドガールは完全に添え物。ラブシーンはいりませんでした。 ピアース・ブロスナンからの007に慣れてしまった人には物足りないかもしれませんが、 スタイリッシュかつ原点回帰という意味では大満足な出来ではないでしょうか。 なお、エンドクレジットが終わるまで席を離れないことをお勧めします。 本編で見た瞬間に“もしやこの場所は”と思った、 ある「近代化産業遺産」がクレジットされています。 実際に生で観てきた者としては、非常に感慨深いクレジットでした。
M、最高!
今回は、コアなファンほど楽しめる内容で(あ、知らなくても大丈夫)。 シアター内のおじさま(たくさん来てたよ)からは、ある場面で「おー」と 低いどよめきもあったほど。 さすがに007。根強い人気です。 150分と長いのですが、時間なんてすっかり忘れちゃいます! 今作は、アクションシーンも程々にあったけど、人間ドラマ。 内容は差し控えますが、ボンドの上司Mが主役と言って いいかも。もちろん演じるのは、オスカー女優、ジュディ・ ディンチ。御年77歳。 M、めっちゃ大好き。年取ったら、こんな凛とした淑女に なりたいです。
甦り続ける!
50周年50作目のシリーズ第23弾。 今回は、『MI6』の仕事ぶりが目立っていて嬉しい。 007好きを刺激するツボ押さえた演出が要所に観られワクワク。 使い捨ての恨み辛みにとりつかれている男、シルヴァを追跡、対峙、決着。 その様子が、"対抗"ではなく"葛藤"を掘り下げていて、 派手なアクションに頼らず、落ち着いて展開されており見応え。 憂いを帯びた青い目が、 内面に秘めた幾多の悲しみを漂わせるダニエル・クレイグと、 冷酷と温情の狭間を渡り歩く貫禄を見せつけるジュディ・デンチ。 忠誠心と信頼の揺るぎなさを伝える二人が力強い。 若返りQのサポート、 援護するイヴとの関係も含めて今後のシリーズが楽しみになるエンディング!!
愛と憎しみは、血で出来ている。
ボンドの死と復活を端緒に、少しずつ輪郭が浮きぼられて行くMの内面。 ボンドのバックボーンとMの血脈が詳らかになる物語中盤こそ、今作品最大のハイライトに感じた。 今回の影のボンドガールは、間違いなくMですな。
う~ん。。。
う~ん、複雑な心境。 良かったと言えばそうだし、期待外れと言えばうなずいてしまう。 終盤にクイッと評価が上がって4.5でしたが 終わってみたら4.0止まり。 解説にもあるように、上司のMが 過去に起きた問題に関わる人物に狙われる。 そのMへの忠誠心を試されるボンド…というストーリー。 ということは、Mがたくさん出るわけです。 お色気もあります、アクションもあります、そしてやっぱりM(ジュディ・デンチ)のアップも。 ボンド・ムービーを期待した私には 何だかズレているように感じる本作品。 いつもながらプレビューは良くできてるなぁ(騙されたかな)と思いました。 ボンドを演じた ダニエル・クレイグ。 プレビューにもありますが、引きちぎれた列車に乗り移り 袖口のカフスを直す仕草にメロメロ! それ以外にもカッコいいボンド・シーンがありますが、そうでないシーンも。。。(人間味を出すような)そんなくだりは いらないのにな、という個人的な感想。 いつものクールでスタイリッシュなボンドが半減してます。 ボンドの上司・Mを演じた名優 ジュディ・デンチ。 わかりやすく説明するなら『ハリー・ポッター』を見に行ったのにストーリーの中心がマクゴナガル先生だった、みたいな。 演技は素晴らしいのですが、果してそれが 観客のニーズとマッチしたのか。。。 忙しいエンディングは押せ押せの〆方で 気の毒に思いました。 悪役・シルヴァを演じた ハビエル・顔デカ・バルデム。 似合う髪形が少ない彼(『ノーカントリー(2007)』のマッシュルームカットもヤバかったし、笑)。その金髪も見事に浮いてます。 オスカー俳優だけあって演技は力強く、インパクトありますが シルヴァのキャラクターが中途半端すぎる気がしました。 その他、意外とキー・パーソンの レイフ・ファインズ(『ハリポタ・シリーズ』のヴォルデモート卿)、ボンドガールのイヴを演じた ナオミ・ハリス(『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007)』)、もう一人のボンド・ガール、べレニス・マウロウはエキゾチック・フランス人。 個人的に注目しているのが Qを演じたベン・ウィショーというイギリスの俳優さん。 アンドリュー・ガーフィールドのような 控え目なのに存在感がある彼。 セリフもなかなか面白いし、ボンド・ファミリー確定だと思います。 ちょっと欲張りすぎじゃないのかと思うロケ地。 「ボンドだから…」という固定観念に縛られているような お色気シーン。 う~ん。。。と悩みつつも、プロローグのカッコ良さと アデルの音楽のベストマッチはお勧め。 「スカイフォールってそれか。。。」と思った時点で -0.5しました。 まぁ、“ラビット・フット”みたいなキーワードよりはマシかな、笑。
黒VAIOがカッコイイ
オープニングからして既に、 ボーン・レガシーのバイクチェイスの数倍は良く出来てます。 今回のボンドガールは好みのタイプ(笑)というか、 でも、あっという間なので凄く残念だったというか。 カジノのシーンは何度も見直してみたいほど。 007の歴史上、色々と意義深い作品だと思うので、 是非お見逃しなく! 「いや~映画って本当にいいものですね」 と久しぶりに思わせてくれます(笑)
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