007 スカイフォールのレビュー・感想・評価
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007」シリーズの第23作で、「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」...
007」シリーズの第23作で、「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」に続きダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる。
趣味:Resurrection
ジェームズ・ボンド・シリーズ第23作。
第66回英国アカデミー賞英国作品賞受賞作。
DVDで5回目の鑑賞(吹替)。
原作シリーズは未読です。
「カジノ・ロワイヤル」で完全リブートされ、ボンドは決して完全無欠のヒーローでは無く、ひとりの人間であると云う側面が強調されるようになり、人間味を増した人物像に惹かれました。ダークなストーリーも相まって、クレイグ版ボンドが大好きになりました。それまではピアース・ブロスナン派。
ジェームズ・ボンドやMI6に最大級の危機が訪れる本作、面白くないわけが無い。冒頭から凄まじいアクションで魅せてくれました。ところが、まさかの任務失敗で川に転落(FALL)してしまい、行方不明になっちゃうボンド。
諜報員のリストが奪われたことで責任を追及されるM。MI6本部が爆破されたことを皮切りに、敵の本当の目的が彼女への復讐であることが判明。彼女を魔の手から守るための戦いが開始されました。本作のボンドガールはMなんだなぁ…
自身の復活と、心から信頼してくれているMのために、狡猾で冷酷な敵シルヴァに、傷つきながらも決死の覚悟で挑んでいくボンドの姿がひたすらカッコ良かったです。
本作がシリーズでいちばんのお気に入りになりました。
追手を誘き寄せて、自身の生家「スカイフォール」で迎え撃つ展開が秀逸の極みでした。こちらは3人、敵は大勢。小が大に立ち向かう醍醐味が素晴らしかったです!
戦いの果てにシリーズを揺るがす出来事が発生。初見の時はめちゃくちゃショックでした。常に彼を見守ってくれていた存在。彼も母のように慕っていた存在。悲しかったです。
[以降の鑑賞記録]
2020/12/27:Blu-ray(吹替)
※修正(2022/10/23)
何故そんなに評価が高いのかわからない。爆発シーンしか記憶にないし。...
何故そんなに評価が高いのかわからない。爆発シーンしか記憶にないし。しかもボンドガールがジュディ・デンチとは(いや、名女優さんであることには異論はありませんよ)。
デンチ様の勇姿を目に焼き付けろや。
2013年1月劇場にて観賞。
007シリーズはブロスナンボンドを何作か見た程度だったが…。スマートで手堅いアクションシリーズという印象が木っ端微塵になった。
これがチャンピオンです。一等賞です決定です、ハイ。
ボンド映画を観に来たはずなのに、まさかのデンチ様が主役で、デンチ様がいっぱい映って、デンチ様が一番活躍して、デンチ様が一番カッコいいという、私には最高だが、一般的にはこれでいいのか心配になる映画だった。ひよっこども(クレイグ、バルデム、ファインズ)は添え物だった。
(あくまでもバイアスのかかった個人の感想で、全ての方に同様の印象を与えるものではありません)
次回作がこれほど待ち遠しいのは初めてだ!
感動した!
さすが50周年記念作だ
ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドはこの3作目にしてリブートが遂に完結したのだ
過去2作とはお話は直接は繋がってはいないが、三作揃って初めて、21世紀の現代の新ジェームズ・ボンドが誕生する物語が完結する仕掛けだったのだ
単独で本作を観ても面白いだろう
しかし、本当の面白さ、感動は3作品を順に観なければ分からない
本作で遂に駆け出しだったジェームズ・ボンドが、本当のジェームズ・ボンドになった
マカオのカジノに乗り込んで東洋美女を横にウォッカマティーニを飲み良いシェイクだというボンドは、タキシード姿もようやく板についてきた
地下鉄車輌に乗り込んだ時の軽口
レトロなボンドカー、アストマーチンを繰り出すときに響き渡る007のテーマ曲
これこそボンドだ
やはり敵が大きく強くなければ、ジェームズ・ボンドはボンド足り得ないのだ
未来的な上海の超高層ビルのシーン、シルヴァの無類の強さ、まさかそこまでやるか!という度肝を抜く展開
ここを今作ではキチンと押さえてきた
前作での課題を見事なまでにクリアしたといえる
監督も撮影も音楽も変わった
特に撮影は実に見事だった
前作までのような手ぶれカメラとクローズアップを多用した手法はスピード感は有っても、スケール感や画面の美しさはなかった
しかし、今作のカメラは美しく気品すらある
夜の上海のシーンやマカオでのシーンは特筆ものだ
冬のスコットランドの荒涼としたシーンも見事だだった
スコットランドをメインにしたブレイブハートより美しく撮れているかも知れない程だ
このシーンの素晴らしい出来映えによって、我々はジェームズ・ボンドの人間の成り立ちと心象風景がこのシーンによって理解できるように撮られているのだ
スカイフォールとはスコットランドにある、ボンドの実家の屋敷があったところの地名
ボンドの両親の墓もでてくる
中盤の精神科医による診察でスカイフォール?という質問はもちろんここのことだろうが、冒頭の恐ろしく高い橋からのボンドの転落シーンにもかかっており、さらに終盤の凍結した池からの転落にもかかる
しかし、本当にかかっているのは、Ml6が敵側に浸透されM自身が暗殺の危機のさらされるどころかMl6本部が爆破され、さらには大臣が出席する審問会まで襲撃されるような事態を受けているのだ
つまり冷戦後の世界は終わった
そして始まったのは今までが天国と思えるようなテロまみれの時代だ
冷戦の時のような厳然とした戦線はない
どこに戦線があるのかも判然としない
次の瞬間に戦線は頭上を通過するかもしれないのだ
今までのような「緩い」時代ではなくなった
天が崩れ去ったのだ
スカイフォールとはそういう意味だったのだ
そしてそれはテロに日々脅かされている現実そのものであり、映画の中の話ではない
それが21世紀の現代なのだ
女性Mとして過去7作を演じたジュディ・デンチは今回で降板
見事に旧世代から、21世紀の現代にバトンを渡した
審問会でのMのスピーチシーンは感動ものだ
今作の真のボンドガールは彼女だった
ボンドの腕の中でこと切れる彼女の額にボンドが涙を落としながら口づけする姿はまるでラブシーンのようでもあった美しいシーンだった
そしてまたボンドは母の死を看取る息子のようでもありました
これまでのダニエル・クレイグのボンドは、口うるさい母に反抗する子供のようなものだったのかも知れない
孤児になった彼が秘密情報部員となり上司となったMが彼の中では新たな母の存在となっていたのだ
両親の死を受け入れ数日間閉じ籠った秘密トンネルから出て来たとき彼は大人になっていたという
しかし、それは本当は母の愛に飢えた心をねじ伏せた背伸びした姿だったのかも知れない
無意識に母を求めており、Mにその対象を見つけたのだ
母に認められたい、その欲求が彼を駆り立ていたのかも知れない
それは敵のシルヴァもまた同じだ
彼は母に愛されず捨てられたと思いこみ、復讐を誓う子供だ
つまり彼は裏返しのボンドだったのだ
Mを守り切ったのにも係わらず、彼女は耐え切れず何かをボンドに伝えようとするが言葉にならず力尽きる
だがボンドには伝わっている
貴方をずっと信頼していた、そのような言葉だったのだろう
その時、厳しい母に認められ彼は遂に本当の大人になったのだ
そあなたが一番可愛い息子だった
彼にはその様にも聞こえたのだ
ボンドの流す涙は母を失った涙なのだ
そしてまた今作は、新マネーペニー誕生物語でもありました
このボンドと一度ならず共に働いた現場上がりのマニーペニーなら、彼の活動の実態と仕事の進め方をよく知っている最大の理解者として新ボンドのこれからの活躍を大いに支えてくれるに違いない
ともあれ、新M、新マネーペニー、新Qが揃った
新ジェームズ・ボンドの活躍の準備はできた
このラストシーンにたどり着く為にこの3部作が必要だったのだ
ダニエル・クレイグのボンドは今作ではわざと年齢相応の老け方をみせる
その謎はこのラストシーンで解けた
若さは老練に変わり、余裕をもった旧世代にも匹敵するボンドに完成されたその姿を見せるためのものだったのだ
次回作がこれほど待ち遠しいのは初めてだ!
シリーズ最高の大傑作
監督サム・メンデスと聞いた時には正直・・・ん?と思いました。『アメリカン・ビューティー』は好きな映画ですが、いくらなんでも作風違い過ぎでは?と。でもそれは全くの杞憂で過去最高の大傑作でした。ファン心理の裏をかくオープニングから、そういうオチかよ!とファンならずとも膝を打つエンディングまでテンションが一切緩まない高密度のドラマ。最近のアクション映画のトレンドであるパルクール中心の派手な追跡劇を最小限にとどめたタイトなアクション・シークェンス。隅々まで計算され尽くした全てのカットに添えられる簡潔かつ重厚な台詞。散りばめられた旧作への限りない敬意の点が線になり、面になり、やがて完全な球となる・・・ネタバレを避けるとこんなショボいことしか書けません。こんな重厚なドラマを敢えて世に問うた製作陣の英断に心から感謝します。
シリーズ最悪の2連発の1発目
シリーズ最悪の駄作2連発の一発目。スペクターも糞。こんな上品を気取った糞どもが、本当に上品で上質な偉大なるカジノロワイヤルや、アクションに振り切れた荒々しく熱い慰めの報酬に肩を並べること自体不愉快極まりない。
まず悪役シルバの造形。監督自身も言及しているが完全にダークナイトのジョーカーをパクっている。そこに何かオリジナルの印象深い何かがあるわけではなく、本当に設定を適当に付け替え役者を変えただけのジョーカー。悪役としての凄みを表すための具体的なエピソードが差し込まれれば見方も違っただろう。例えば、パクリ元のジョーカーで言えば、ハービーデントを〇〇〇〇〇〇〇にしたり、捕まっても手下の腹爆弾で逃げ切ったり、とにかくこいつヤバくてスゲーと思えるエピソードに事欠かない。ジョーカーは故ヒースレジャーの熱演だけじゃなく、優れた脚本と演出も合わさることで伝説となったのだ。慰めの報酬の悪役グリーンはボンドガールにオイルを飲ませて溺死させる。これも印象深い。こういうのがシルバにはない。ただ狂った演技をしてババアを追いかけるマザコン気質の不細工だ。
アクションもシーン自体が少なく、前2作に比べると勢いがない。というかちゃんとしたのは冒頭と最後くらいしかないじゃないか。元々007ってアクション映画だよね?
ストーリーもボンドのMの関係、ひいてはボンド自身の過去を掘り下げようということで悪くはないが・・・だれる。アクションも無く、あってもショボいから眠くなる。007ってアクション映画だよね?
総括してシリーズレギュラーのMを殺す事でなんとかファンの心を引きつけるも、それ以外は心に残るストーリーもない、アクションもない、往年のとんでもメカも出てこない全く中身のないコピー糞映画ってとこですね。
なんでポールハギスに撮影させなかったの?
バランスの取れたストーリー、アクション
老いと戦う007。
007シリーズは、2作目くらいかな。
このシリーズといえばスタイリッシュなアクションが売りで、本作も勿論かっこいいんだけれど、老い・衰えへの葛藤がテーマなんだろうな、独自性がありとても楽しめた。ただ少し長い。
敵も味方も現代化して、時代に取り残されるボンドとボス。最後の決戦の舞台、武器、音楽なんかモロにそれが出ていて、ただそのような場合にありがちな「うるせー昔の方が優れてんだよ!」で終わらないのがとても良かった。
今作で終わりでも良かった感じのダニエルだけど、次作も既に公開されてるし次々作まで出るのね。この作品にどう決着を付けているのか、楽しみです。
ダニエルボンドはクール過ぎて今回も馴染めず。Qも若造で楽しい新兵器...
ダニエルボンドはクール過ぎて今回も馴染めず。Qも若造で楽しい新兵器が無く、セクシーボンドガールも登場せず、しかも今回はMが死んでしまうという展開で長年のボンドシリーズを愛する私にはシリーズとして完全にアウトだった。中盤からは歴代と比べる事無く全く別のスパイ映画と思って観ていた。
23作目はM(母的な存在)を巡る物語
・仲間の銃弾に撃たれて水中に落ちる「007は2度死ぬ」のような場面で始まるオープニング
・アストンマーチンのボンドカー登場で「昔に戻ろう」の台詞にもあるように旧作へのリスペクトが感じられた
・撮影が特徴的で、モヤがかかってたり、長崎の軍艦島だったり、夜の真っ暗な中家が燃えてたり
・パソコンオタク青年にキャラ変したQ、2代目M、そしてラストに明らかになるマネーペニーと役者が揃ったところで幕
・旧友シルバー(ハビエルバルデム)とボンドの対決はまるで「ゴールデンアイ」
今回は郷愁ある作風で、派手ではありませんでした。 オープニングのア...
今回は郷愁ある作風で、派手ではありませんでした。
オープニングのアクションシーンからオープニングテーマ曲へのくだりは、さすがハリウッド映画、テンポよく、映像もカッコイイ!
そして、ボンドカーが目玉の様で、登場シーンで場内が湧いてました。
私的にどうしても引っかかったのは、Mの机の上の、ユニオンジャックを背負ったブルドックの置物。「裏切りのサーカス」でもジョン・ハート扮するMI6トップ、コントロールのデスクの後ろにも飾ってあったそのブルドックの名は「Jack」イギリスの磁器メーカーRoyal Doultonの製品だそうです。
繋がりは不明ですが、イギリスの国犬であるブルドックは、もともとはブルベイティング(ブル(雄牛)と闘争させる競技)の為の犬で「勇気」「不屈」「忍耐」の象徴なんだそうです。
まさに、今回のボンドにふさわしい言葉かもしれません。
懐かしい曲も聴けました。映画「トト・ザ・ヒーロー」でも使われた、シャルル・トレネ の「ブン!」
磨きがかかって
前作よりも前々作よりもかなり面白くなっていました!
特にアクションに磨きがかかっていて、見応え十分です。ストーリーも人間ドラマを重視するようになっておりなかなかのもの。
何はともれ、とにかく面白かったです!
とてもクールな作品
カジノロワイヤルがとても良かったので、続編はどうかなと思ってたのですが、良い意味で期待を裏切られました。ダークかつクール&スマートにまとまっていて、話の流れもよく練られていると思いました。敵のシルヴァのサイコパス具合が絶妙で、最後までハラハラさせられました。ボンドに相応しい手強さで立場も近いシルヴァとボンドの対峙ではお互いに相手の裏をかき、また裏をかかれたりと、最後まで息をつく暇もない応酬が続きます。ボンドのカッコ良さもさることながら、Mを中心に展開するドラマと、敵シルヴァの存在がこの映画を本当に面白くしていると思いました。最後の決戦の舞台がこれまたクールです。久々に映画に釘付けになりました。
二十三作目 防戦のMI6とM
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:85点|音楽:70点 )
クレイグになってからの路線を引き継ぎ重厚な作りになっている。今まではMI6は世界各国で活躍するのが常だったが、今作では初めてMI6自体が攻撃を受けるという受身で防戦をする話になっている。ボンドの生家が見れたり、またその家が派手な見せ場になっていて映像的な迫力があった。
だが今回の話はMが中心となっていて、彼女が冒頭から作戦の失態を犯し政治的に糾弾され、さらに過去のしがらみから敵役も登場し活劇にまで参戦するという全て一式揃った忙しいものになった。ボンドというよりMの過去現在そして結末を描いた内容で、国家の情報局というにはかなり個人的な話になっていて、それ故に設定の壮大さがやや縮小したように思った。
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