「まさにResurrection」007 スカイフォール αさんの映画レビュー(感想・評価)
まさにResurrection
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過去作品へのオマージュ、リスペクトと、そこから始まる再出発。まさに50周年といえる作品だと思いました。
冷戦時代の遺物と化しつつある諜報部員という存在について語るMと、そこにオーバーラップする走るボンドの姿は感動的でした。もはや現代においてスクリーンの中でもヒーローがあっけらかんとヒーローとして存在することができず、一度その存在や意義を自ら否定し、あるいは他社から否定されなくてはならないのは、ダークナイトと似たアプローチでもありますが、時代の流れですかね…。
しかし、その一方でMを連れての逃亡にあのアストンマーチンが。赤いボタンと助手席の仕掛け(実際には使われなかったけど)、マシンガンなどなど、「これぞ007」なアイテムが登場。生家を舞台に死闘を繰り広げて過去と決別するボンド、Mの交代劇…過去を清算し、一区切りをつけて新たな再出発を図ってみせた、なかなか粋なストーリー展開と演出だと思いました。
レイフ・ファインズは、あのために今回から出てきたんですねぇ…なるほど。男性のMと、その執務室、秘書の存在も、昔の007みたい(昔のはショーン・コネリーのをちょっと見たことある程度ですが)。
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