劇場公開日 2023年11月17日

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「御見逸れしました」007 スカイフォール harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0御見逸れしました

2012年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

前作の「007 慰めの報酬」を観て、このシリーズもそろそろ限界かなぁというのが正直な感想だった。
「ボーンシリーズ」が良かったということもあって、何となく時代遅れな感とオヤジ臭さを感じたのだ。
その後のスパイ映画では「ミッション・インボッシブル/ゴーストプロトコル」も良くなっていたし「裏切りのサーカス」なんて素晴らしい作品まで出てきた今日、さすがの007シリーズも寂しいとは言え本作あたりで"ご苦労様"なのかなと……。
そして本作……。

すみませんでした!!
終わってませんでした!!
それどころか見事に生まれ変わらせた感さえあるではないですか!!

これは面白い映画になっていた。

エンタメとしても充分楽しめたが、そこに巧く織り込まれた過去作品へのオマージュと未来作へのメタファー。

007と言えばセクシーでゴージャス
"いい女と酒とギャンブル"
そしてボンドカーや武器アイテム
このすべてが本作には巧く入っているんだけど、中でもボンドカーとボンドガールの扱いはこの映画を象徴しているのではないだろうか。
作り手の意思表現とも言うべきなのかもしれない。
そしてラスト。
実は本作においてはボンドガールはこの人なんじゃないかと思ってしまう"ある女性"
007でこんなに泣けるのかとビックリしながらも嬉しく感じてしまった。
「アルゴ」を本年ベスト級にあげていたが本作に訂正したいと思います。

最高でした。

harukita