「007史上最も優れた作品。」007 スカイフォール Takapyさんの映画レビュー(感想・評価)
007史上最も優れた作品。
素晴らしいです!!
ピアース・ブロスナンの『ダイアナザーデイ』にて、はっきり007作品としての限界は見えていた。
陳腐なアクションコメディー映画に成り下がろうとしていた。
(タマホリ監督のCGの使い方が下手すぎるだけかもしれないが。笑)
そこで
『カジノロワイヤル』から、新たにダニエル・クレイグを迎え、シリーズの方向性を変えた。
金髪で青い瞳のダニエルを起用したのも、過去のボンドとは一線を画したかったからだと思われる。
ユアン・マクレガ-やジュード・ロウなど、有名スターの名が挙がる中で、ダニエル・クレイグに決まったとき、世界中がビックリした。
しかし、その方向転換は
『カジノロワイヤル』によって、大成功をおさめる。
誰も観たことのないボンド映画が、そこにはあった。
まだ、若くザラザラしたスマートじゃないボンドは
冒頭から血だらけになり走りまくる。
これ、ダイハード?といわんばかりに(笑)
そして、次々とアカデミー賞監督を迎え、新生ボンド映画を生み出してきた。
3作目となる、今回も、ドラマ演出に定評がある、サム・メンデス監督を起用!!
第2班監督のアレクサンダー・ウィットも、健在!!
今作でも、若く勇ましいボンドが繰り出す派手なアクションと、大胆なカメラワークを見せてくれている!!
それでいて、作品全体を通して、照明が、なんとも素晴らしい。
光と陰の使い方が実に見事。
静と動のバランスがとれている。
007の世界観を決定的なものとして表現している。
とくに、ビルのシーンは秀逸。
まるで万華鏡のような、不思議で斬新な世界が広がる。
素晴らしいの一言だ。
あー。
あのまま行ってたら、ミッション・インポッシブルと遜色ないハリウッドスパイ映画になっていたかもしれないな。
これは、007。
イギリス映画。
あくまでも秘密諜報員なのだ。
ロケーションも、素晴らしい。
007といえば、ロケーション。
奥行きのあるロケーションに、たたずむ007。
その背中は、ボンドが、それまでに背負ってきた何かをグッと意味している。
若きQの登場やワルサーのスペシャルバージョン、そしてそして、アストンマーチンに、あのテーマ曲!!
もう、たまらんです!!
オリジナルファンへのプレゼントだろう。
もう後半から胸がワクワクしてきます☆
そして、まさかのMの死…
大号泣しちゃいました(T_T)
俺しか泣いてなかったけど…(笑)
ラストは、冒頭で狙撃に失敗した女性諜報員のフルネームを聞いて
思わず、にんまり☆
面白い!!