「祝!50周年!」007 スカイフォール りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
祝!50周年!
007シリーズ誕生、もう50周年にもなるんですね。
トム・フォードの細身に仕立てられたスーツ。
オメガ・シーマスター。
ワルサ―PPK。
アストン・マーティン。
どれも、ジェームズ・ボンドのためのものだ。
ご本人から小道具まで、すべてが一流である。
それが、憧れの的でもあり、007のステキなところだ。
今回のダニエル・クレイグは、髪の毛を短くし、精悍さが増している。
強くてカッコ良くて最高にクールな男は健在だ。
最初のアクションシーンは、イスタンブール。
列車上でのアクションは、見ごたえ有り、良かった。
ダニエル・クレイグの仕草がなんともセクシーだ。
長崎の軍艦島でのシーンも良かった。
エンドロールで、漢字で「軍艦島 長崎市」と出てきて、何だか感激してしまった。
セットは、隅から隅まで、じっくり見たいと思ったくらいステキ。
クライマックスでの戦いも、これでもか!の連続。
飛翔や落下が、見ている者にも実感できる撮影は、お見事。
なのに・・・ なぜか・・・
イマイチ、スカッとしない。
なんでだろ~~??? と考えるに、
どうも、話が深刻すぎたのでないか。
暗い深層心理の葛藤や苦悩は、このシリーズには似合わないのではないだろうか、と思った。
アクションと痛快さとカッコ良さの大判振舞で、良いのでは。
悪役のハビエル・バルデム。
体重をかなり落とし、髪を金髪に染め、奇妙さ・不気味さが抜群に良い。
Qもマロリーも、可愛くて存在感があり、GOOD。
少し注文をつけたりしたけれど、楽しめる作品であることに間違いはない。
ところで、ダニエル・クレイグ着用のトム・フォードのスーツは、ストレッチが効いているのだろうか?
そんなわけないよね。
でも、あれだけのアクションをするのだから、是非、動きやすいようにしてあげてほしい。