「あ、「スカイフォール」ってそういうことだったの・・・」007 スカイフォール タケシさんの映画レビュー(感想・評価)
あ、「スカイフォール」ってそういうことだったの・・・
“00”素人ですが、とても楽しめた作品でした。
Mを軸とした物語は、シルヴァの復讐劇だけでなく、ボンド出生に触れつつMとボンドの関係を押し出す展開になっていて、とても満足いく作品でした。
また、“新・旧”ということもテーマの一つになっていて、古いスパイ活動を続けるのかという議論でのMのセリフ「影は生きている(確かこんな感じ)」に007シリーズの重みを感じました。
ただ、「スカイフォール」の意味には拍子抜けしちゃいました。
悪役のシルヴァですが、ハビエル・バルデムのいやーな感じの演技がたまらなく良く、ブロンドの髪がまた雰囲気ありました。ただ、ものたりない感があり、もう少し蛇のようなイメージの怖いキャラにしてほしかったです。
物語の随所に007の小ネタが用意されており、生粋の007のファンの方ならニヤリとしてしまうのではないでしょうか。そういう意味では50周年記念作品です。他作品とのつながりもあるので、以前の作品を見たくなりますね。
個人的には、007の使う武器やアイテムは、初期の007のような、もう少し遊び心のある機能がほしかったです。
秘密道具など、誰もが憧れるかっこいいスパイアクション。しかし、ダニエル・クレイブのボンドはただスタイリッシュかつスマートであるだけでなく、多少の粗さがあり、かっこよさの中に人間的な弱さを感じさせてくれます。これからの“007”シリーズにも期待です。
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