「う~ん。。。」007 スカイフォール Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
う~ん。。。
う~ん、複雑な心境。 良かったと言えばそうだし、期待外れと言えばうなずいてしまう。 終盤にクイッと評価が上がって4.5でしたが 終わってみたら4.0止まり。
解説にもあるように、上司のMが 過去に起きた問題に関わる人物に狙われる。 そのMへの忠誠心を試されるボンド…というストーリー。 ということは、Mがたくさん出るわけです。 お色気もあります、アクションもあります、そしてやっぱりM(ジュディ・デンチ)のアップも。 ボンド・ムービーを期待した私には 何だかズレているように感じる本作品。 いつもながらプレビューは良くできてるなぁ(騙されたかな)と思いました。
ボンドを演じた ダニエル・クレイグ。 プレビューにもありますが、引きちぎれた列車に乗り移り 袖口のカフスを直す仕草にメロメロ! それ以外にもカッコいいボンド・シーンがありますが、そうでないシーンも。。。(人間味を出すような)そんなくだりは いらないのにな、という個人的な感想。 いつものクールでスタイリッシュなボンドが半減してます。
ボンドの上司・Mを演じた名優 ジュディ・デンチ。 わかりやすく説明するなら『ハリー・ポッター』を見に行ったのにストーリーの中心がマクゴナガル先生だった、みたいな。 演技は素晴らしいのですが、果してそれが 観客のニーズとマッチしたのか。。。 忙しいエンディングは押せ押せの〆方で 気の毒に思いました。
悪役・シルヴァを演じた ハビエル・顔デカ・バルデム。 似合う髪形が少ない彼(『ノーカントリー(2007)』のマッシュルームカットもヤバかったし、笑)。その金髪も見事に浮いてます。 オスカー俳優だけあって演技は力強く、インパクトありますが シルヴァのキャラクターが中途半端すぎる気がしました。
その他、意外とキー・パーソンの レイフ・ファインズ(『ハリポタ・シリーズ』のヴォルデモート卿)、ボンドガールのイヴを演じた ナオミ・ハリス(『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007)』)、もう一人のボンド・ガール、べレニス・マウロウはエキゾチック・フランス人。 個人的に注目しているのが Qを演じたベン・ウィショーというイギリスの俳優さん。 アンドリュー・ガーフィールドのような 控え目なのに存在感がある彼。 セリフもなかなか面白いし、ボンド・ファミリー確定だと思います。
ちょっと欲張りすぎじゃないのかと思うロケ地。 「ボンドだから…」という固定観念に縛られているような お色気シーン。 う~ん。。。と悩みつつも、プロローグのカッコ良さと アデルの音楽のベストマッチはお勧め。 「スカイフォールってそれか。。。」と思った時点で -0.5しました。 まぁ、“ラビット・フット”みたいなキーワードよりはマシかな、笑。