「導入部のアクション・シーン及びタイトルバックには、素晴らしくて痺れてしまった。」007 スカイフォール Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
導入部のアクション・シーン及びタイトルバックには、素晴らしくて痺れてしまった。
サム・メンデス監督による2012年製作のアメリカ映画。
原題:Skyfall、配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
最初のイスタンブールでの闘争劇〜対決シーンが素晴らしい出来。屋根の上をバイクで疾走する、列車が切り離れる瞬間に工事用車両利用して乗り込みを図る等、アクションのアイデアが実に素晴らしい。そして、列車の上でボンド相手に組み合う敵を射撃するが、河に落下したのはボンドで、水中に落ち、そこからタイトルバックに繋がっていく流れは、バックで流れる主題歌も含めて、とても美しく官能的でもあった。
光の海の様な上海のビル群の夜景と絡めての撃ち合いも、実に絵になっていた。冒頭のシーンでのヒビが入った窓ガラスをぶち割っての派手な運転から、ボンドを助ける援護射撃、ボンドのカミソリによる髭剃り等、全編を通して、新人工作員イヴを演じた黒人女優のナオミ・ハリスが知的で妖艶でカッコ良く、ファンになってしまった。
最後の方は、スコットランドのボンドの生家での戦いであった。隠れ通路等も使い、色々と考えられていたが、折角の設定なれど斬新性では今一つの印象であった。
官僚的に見えたレイフ・ファインズが意外にも銃撃戦が得意で有ることが示されたが、M
がジュディ・デンチから彼女の死により、レイフ・ファインズに世代交代することになった。また、Qも若造ベン・ウィショーに変わり、かなり年寄のボンドだが、彼が若いイヴやQと上手く協力して闘っていくことも、映画のテーマとなっていた気がした。
製作はマイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ、製作総指揮カラム・マクドゥガル。脚本ニール・パービス、ロバート・ウェイド、ジョン・ローガン、撮影ロジャー・ディーキンス、美術デニス・ガスナー、衣装ジャイニー・テマイム、編集スチュアート・ベアード、音楽トーマス・ニューマン、主題歌アデル。
出演はダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)、ジュディ・デンチ(M)、ハビエル・バルデム(シルヴァ)、レイフ・ファインズ(ギャレス・マロリー)、ナオミ・ハリス(イヴ)、ベレニス・マーロウ(セヴリン)、ベン・ウィショー(Q)ベン、アルバート・フィニー(キンケイド)、ロリー・キニア(タナー)、オーラ・ラパス(パトリス)。
わぁ♪
とっても嬉しいコメント、ありがとうございます〜。
007マラソンした甲斐がありました。(時系列順に一気に観ないとわからない気付きって沢山ありますものね)
スペクターのレビューも書こうと思いながらすっかり日が経ってしまいました。(なるべく早くあと2作アップしようと思いますので、またお付き合い下さいませ)
本作は(も)イスタンブール、上海、スコットランド、いずれも印象に残る映像が見事でしたよね。
コネリーボンドをきちんと引き継ぎ、見事に現代化させた本作、監督始め制作陣に脱帽です♪