「聴いただけで情景が浮かび、涙する名曲。 自然光が入り込むアパートの...」気球クラブ、その後 Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
聴いただけで情景が浮かび、涙する名曲。 自然光が入り込むアパートの...
聴いただけで情景が浮かび、涙する名曲。
自然光が入り込むアパートの窓を、開け放つキャミソールの女が、足でラジオを切り替える。
包み込みような声とベースの響きが、突然意識に染み渡って来た。それまでの入り乱れた男女関係を思わす雑多な雰囲気を払拭する、その私が知り得なかった名曲「翳りゆく部屋」。
いかにも若者らしい、現実的な雰囲気を感じさせる前半の映像から、解きほぐされて行く切ない物語に、自分の悲しい思いも便乗して、曲と溶け合ってしまいました。
「気球クラブ、その後」キレッキレな作風を残したままで、こんなにも心を奪われる作品を作る監督なのかと驚きました。
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