マルドゥック・スクランブル 燃焼のレビュー・感想・評価
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林原さんの声を素敵ですし・・・少しくらい甘くしても
殺されかけた少女が、犯人を追い求めながらも、自らの再生を目指す物語・・・の第2弾。
この回は、カジノでの攻防を中心に描かれます。
派手なアクションはありませんが、緊迫感のある攻防には好印象でした。
ゲーム自体もそうですが、ディーラーとの言葉のやり取りも興味深く、物語と主人公の少女に深みをもたらします。
ただ、3部作の中編、その殆どの尺を使ってこれを描くのはどうなのでしょうか?
それこそ「カイジ」や「アカギ」なら良いのですが、SFアクションの映画としては違和感しか覚えません。
あと、「重要な情報がそのチップに埋め込まれている」・・・・という設定を、許容出来るかどうか・・・でしょうか?
私的評価は、少し甘めで普通にしました。
ウフコック(半熟)の意味が見えてきたな
オープニング、バロットの死に関する発言から爆発、そして目覚め、と前作「圧縮」と同じ構成の始まり方は良かった。しかしその意味するところは全く違う。
「圧縮」で死んだほうがいいと言っていたバロットが生きる価値を見出だして本作の最初のセリフ「生きたい」に変わった。
孵化直前の卵であるバロットがこの段階で生まれたかどうかは断定できないが、この後、楽園で禁断の果実を口にし(実際に何かを食べるわけではないが)無垢さを失い恥じらいを覚え、と同時に死の存在を知って楽園を出たウフコックの話を聞く。
生きるとはそれすなわち死を理解することだ。そして未来を自分で選び取ること。
不死に近い、楽園に住む万能の人たちはあらゆる事を忘れ、選択を忘れ、生きていることから遠ざかっているように見える。
それにしても前作からずっと続いていたバロットのフルヌードがここにきて意味があったとは驚いたぞ。
自我がない屍のような存在には服など不要だったのだね。選択を開始したバロットは無垢と無知を卒業し恥じらいを覚え、この後「生き方」を学んでいくことになる。
終盤のカジノで、「生き方」をバロットにレクチャーしてくれるのは、美しい羽ベル・ウイングだ。羽、卵から孵った鳥、本物の大人。
彼女を見て学びたいとはバロットの選択だ。生き始めたバロットは選択をする。
生き方を学ぶとは選択の仕方を学ぶということ。
ベル・ウイングの教えはいたってシンプル。右回りか左回りかだけだ。つまり、時計の針を逆に回すなということだ。
右に回り続けるバロットを見てベル・ウイングもまた選択をすることになる。今までで右にも左にも回らず止まっていたものが選択によって動き出す。ベル・ウイングが羽ばたいたのだと思いたい。
アクション押しだった「圧縮」から一変して本作ではセリフの応酬とサスペンス映画のようなスリリングさ押し。全く違う作品のようだ。
しかし前作からの卵推しは一層強くなった。いきなり卵型の空中要塞登場で名前がハンプティだもんね。カジノも卵だらけで面白かった。
それにしても、既に三分の二が過ぎたというのにストーリーの軸は見えないままで少し不安になる。シェルの記憶?証拠?ああそんな話だったねってな感じなのだ。
でも何故か面白いのだから不思議でもある。
念のため書いておくけれど、本作は三部作の真ん中で、少なくとも前作「マルドゥック・スクランブル/圧縮」を観ていないとさっぱり意味がわからないので注意。
バトルの途中から始まってカジノの途中で終わるのだから大概ひどいよね。
ネタバレなしのつもりで書いていたけれどネタバレっぽくなったのでついでにボイルドのことも書いてしまう。
「圧縮」のレビューで、ゆで卵のボイルドは完成された大人という見立てをしたが、どうやらそれは間違いだったようだ。
妻の見立の通り、卵は子どもで肉は大人のようだ。ミディアムやウイングが肉だから大人だね。
そうだとするとボイルドもまだ子どもということになる。
ボイルドの過去の中で、彼は選択しろ選択しろと迫られる。そして選択する。
しかし半ば強制のような選択は本当の選択といえるのだろうか?
決まった選択をさせられ続けたボイルドは暴走した。本当の選択をさせてもらえなかった彼はカチカチに茹でられた堅ゆで卵。
ある意味、生きる意味も価値も失っていた「圧縮」前のバロットと同じ。
ボイルドがウフコックに執着するのは、彼がボイルドの生きる意味だから。
バロットの暴走を許すウフコックに憤るボイルドだが、選択した暴走と選択を止めた末の暴走では全く意味が違う。そのことにボイルドは気付いていない。
ボイルドとバロットの違いと言えば、前作からしきりにいっている「有用性」がある。
ボイルドとウフコックは自らの有用性を示そうとしている。生きる事を許されるために。
しかし生きるとは本来、許されるようなものではない。誰だって生きていていいんだ。
現にボイルドやウフコックと同じような存在であるバロットは有用性を証明しろとは言われない。ただ、子どもを教育するように、力を悪用するなとだけ言われる。
選択を止めたボイルド、まだ選択していないウフコック、選択を始めたバロット、卵たちのスクランブルは続く。
バロット♥ボイルド♥ウフコック♥ 日本人はウフコックが好きで、外人...
バロット♥ボイルド♥ウフコック♥
日本人はウフコックが好きで、外人はほぼボイルドだそうだ。
バロットが好きな日本人に出会った事は無い。
『アヴェ・マリア』は本田美奈子さんなんだね。
勿体無い
尺の関係上仕方無いのかもしれませんが、かなり端折られている感じがしました。
せっかくのアニメ化なので、もう少し丁寧に描いて欲しかったですね。
唯、映像の方が上手く伝わる部分もあるでしょうし、原作を補うという点では良いのかもしれませんね。
君の肩にのってもいいかな
再生したウフコック。「君の肩にのってもいいかな」は紳士過ぎて泣いた。
ストーリーは楽園編とカジノ編へ。
カジノ編はルールわからなくても大丈夫な内容。
スピナーのベルウィング登場。名言連発。
運を右回りにする努力を怠ってはいけないよ。
女らしさを磨くのと一緒さ。いるべき場所いるべき時そこにいるのさ。着るべき服いうべき言葉、整える髪型と一緒に。
名作。
ジャパニメーションの真髄であり骨頂‥~ヽ('ー`)ノ~
日本のアニメが芸術作品へと昇華した瞬間~ヽ('ー`)ノ~
●アップルシード
●攻殻機動隊
●ベクシル
●サマーウォーズ
ごたくは要らない(o^-')b
見れば分かるさ└|∵|┐♪┌|∵|┘
☆評は‥
劇場公開1200円水準にて‥(^-^)
DVD買う度⇒⑤★★★★★
モ、1回見たい度⇒⑤☆☆☆☆☆
オススメ度⇒⑤♪♪♪♪♪
デートで見る度⇒①◎
観る相方o(^o^)o】男子の一人見をオススメしまふ(*'-^)-☆
観た後のお店】プサンあたりのカジノへレッツゴー♪
観た後の飲み物】シャンパンとワイン(*^_^*)
60分が短過ぎる(`曲´#)
そして‥
前作●マルドゥックスクランブル圧縮でも書いたが‥
林原サンと八嶋サンが素敵過ぎます(*'-^)-☆
第二部・燃焼のポスターは背景がエメラルドグリーンの鮮やかなものに
三部作の序章・圧縮では、 主人だったシェルに命を狙われる15歳の元少女娼婦バロットが、しゃべる金色ネズミの万能兵器ウフコックに護衛されつつ、強化された体で射撃や護身の技術を身につけて、追っ手である残虐非道な鬼畜殺し屋たちを倒した。しかし、自らの力に酔い暴走したために大切なウフコックが傷つき、最後はウフコックの元相棒で凄腕のボイルドに追い詰められてしまう……。
圧縮のポスターが灰色基調だったのに対し、第二部・燃焼では背景がエメラルドグリーンの鮮やかなものとなった。それを反映して、圧縮は娼婦のヒロインの性的描写やグロテスクなバイオレンスシーンがあったためにPG12指定されていて、話も暗く悲惨なものだったのが、燃焼では少女のヌードはあるし、残酷シーンもちょっとあるもののPG指定ははずれ、明るい癒やしの場や華やかな娯楽施設が舞台となっている。
ヒロイン・バロットを演じるのは、原作者の沖方 丁氏も望んだというエヴァの綾波レイ役の林原めぐみ。バロットのキャラ・デザインはレイのようであり、燃焼ではレイを彷彿とさせるシーンもある。新しいキャラとして、ネズミに加えしゃべるイルカも登場。
1年近くかけて作られたので作画は綺麗だし、60分とは思えないほど充実してて楽しめた。でも、三部作の中編ということで始まりと終わりも話の途中、序章・圧縮の予習は必要です。
尺が足りない?
原作3部作の中でも白眉といえるカジノシーンに突入する第2部。
尺が60分でそのうち30分は割かれていた気がするけれど、それでもやっぱり物足りなさは感じてしまった…。それは楽園のシーンについても然りだけど。カジノも流れるように描かれているかわりに、ジリジリとした緊迫感を感じている余裕もなかった気もしました。
1作目を見たときも思ったけれど、やはりせめて90分あればなあ…と思ってしまうところがなんとも惜しいのですが。
それでも要所要所は描かれているのは原作者自ら脚色しているからでしょうか。
そういうわけで今回はカジノが中心なのでハードなアクションも少なめ(年齢制限もなし)。それでもちょっと痛いシーンはありますが、あいかわらずボイルドがハードボイルド。
これでまた来年まで待つのは長いなぁ…。
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