「悲壮感MAX」伝説巨神イデオン 発動篇 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)
悲壮感MAX
当時、本当に嬉しくて嬉しくてたまらない続編映画化のニュースでした。
この頃は入場者特典でセル画がもらえたりしたものだから、徹夜で劇場前で並んだりしたのもよい思い出。(今でもありますか?エヴァとか)
汗を拭き拭き公開前日の劇場前に並んで鑑賞しに行きました。
もう40年近くも前になる作品なのね。歳取るの早い。イヤやし。
そして作品は圧巻の一言!
今になっても、映像作品であれほどまでに悲壮感のある作品には他にお目にかかったことがありません。
もう絶望に次ぐ絶望の展開で、半径50光年以内(でしたっけ?)はどこへ逃げても敵だらけとか!
ちょっと待って((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 50kmじゃなくて50光年ですよ!←合っていますか?
その絶望(死)へ突き進む焦燥感が見事に描かれていたと思います。
なのにそんな敵を外連味たっぷりであっさりと屠り去る主人公側ロボットの秘密兵器の描写とか。ちょっとカッコよすぎますって!
そして涙すら溢れそうになってくる、敵の最終兵器の登場。ここ、本当に色々な感情がない交ぜになって、泣けるの。
あれほどまでに徹底的にボロボロにされてもまだまだ戦い続ける悲壮感に満ち満ちてるの。
妙々たる音楽の使い方が凄いの。
横に浮かぶ全高1.5kmの超巨大戦艦(!)がまるで蠅の如く見えちゃう全幅500kmの超兵器ご登場とか!
今でこそ、それを遥かに凌駕する秘密兵器もあるけれど、当時は本当にドギモ抜かれちゃったの。
なのに、ラストの落としどころはちょっとありきたりに過ぎたかな。
というか、芝居がかりすぎかな。小芝居は必要なかった感じが。
生命の種が惑星に降り落ちて、これからまた新しい知的生命体が生まれて、どうなりますかね?
くらいの描写で留めた方がよかったような気がします。