「勿体ない」一命 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
勿体ない
三池作品は「十三人の刺客」以来の時代劇。
前回と違ってかなり全体抑えめなトーンで展開していく。
途中から昔に遡って進むんだけど、
昔の話の端折り方が上手いなあと。
遡る前に出てたキーワードを、どこで言うかとか、
あの‘物’はどのタイミングで…とか、
ちゃんと話の流れの中で見せてるので、
話の理解度が増していくのが楽しい。
あとネコの使い方。
ネコを武士にダブらせて、憎いね。
この監督は時代劇が合っているのか、
それとも元作品(これリメイク)がしっかりしているのか。
ただ最後の殺陣は必要だったのか、それにしても長くないかとか、
面目という飾りを嘲ったものの、ラストは哀しいし。
全体的に哀しい話で高揚感はない。
海老ちゃん凄みは良かったけど、台詞が聞き取りづらい。
役所広司も満島ひかりもいつもの良さ。
瑛太は時代劇にしては台詞が早口過ぎかな。
あと竹中直人が勿体ない使われ方。
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