ニューイヤーズ・イブのレビュー・感想・評価
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年越しですから、おおらかに
最近乱発ぎみの群像劇(グランドホテル形式)…と少々斜に身構えて観始めましたが、「難しいことはさておき、年越しなんだし・お正月なんだし、ハッピーでロマンティックなのがいいじゃない!」という気分に素直にさせてもらいました。ちょっと無理があるかな…という設定がなくはないですが、まあ、そこは目をつぶっちゃおう、という気持ちになりました。冒頭は「あの俳優は、どこでどんなふうに登場するんだろう?」という興味を裏切らず、テンポよく顔見せを展開。中盤では「あの俳優がこんな役を」といった俳優鑑賞にとどめず物語をふくらませ、終盤では彼らを一気に絡ませる。ハリウッドならではの華やかさかだと思います。いやみなく楽しめました。
オールスターキャストの中で特筆すべきは、何といってもミシェル・ファイファー! うじうじと冴えない、いじめられキャラの中年女性を、チャーミングに演じていました。他の俳優陣も大半は「意外な」役どころで登場していましたが、終盤に至っても「定番」に落ち着かず、振り切れていたのは彼女だけ! 気が強い悪女、いじめキャラというイメージが強かったですが、今後はぜひ本作の路線を開拓し、様々な顔をさらに見せてほしいものです。
それにしても、「バレンタインデー」に続き、海外派兵のエピソードが盛り込まれているのは、今のアメリカではごく当たり前の情景、なのでしょうか。それとも、政策的な都合なのか…。プラス、「フィリップス」「ニベア」等のロゴがやたらと目につきましたが、これはニューヨークのカウントダウンイベント自体のスポンサーなのか、映画のスポンサーなのか、それとも?という点も、素朴に気になりました。
…それはさておき。ありそうでなかった、正面切っての年越し映画です。これからも年末のたびに、様々なシチュエーションで楽しめると思います。家のテレビモニターでくつろぎながら…はもちろん、待ち合わせ中の街中・野外の大スクリーンや、帰省の機上なんかで観ると、殊更しみじみできそうです。
Let's remember to be nice to each other, kind to each other...all year long!
北米では酷評された作品、推定5,600万ドル(ほとんどが出演者のギャラ?w)、総興行収入1億4,200万ドル、かなりのヒット作ではありますが、話が散らかりがちな群像劇、それぞれのエピソードも薄いし、いきなりジョンが2回もビンタされて、ボンジョビファンとしては、ジョンに何してくれてんねん?💢と思いながら観てました。
IMDb 評価は5.6/10ですが、評論家のメタスコアは22/100、その年のラジー賞5部門にノミネートされた作品ではありましたが、ミーハーな私はスター達の美しい時期をいっぺんに拝むことができ、また演者さん達もスター共演を楽しんでいるように見えて、すごく楽しめました。
2年連続年末年始をアメリカとカナダで迎えた私としては、やっぱり家族と年越しそばを食べながら、ゆっくり紅白を見て過ごす大晦日が恋しいとは思いますが、カナダ人のパーティーピーポーぶりも、私は嫌いじゃないです。
ダラーショップにフツーに変なカチューシャやパーティーメガネがたくさん売っているし、みんなで集まってあんな感じで花火を見ながら騒ぎます。
日頃は地元民にとっても世知辛い日常、派遣の仕事しかないとか、キツイ仕事しか見つからないとか、物価が色々高いとか、家賃も高いとか、ヤク中が溢れ返ってる危ない通りがあるとか、高すぎて病院に行けないとか、不安しかない日々だけど、人々の繋がりや助け合いを大事にする価値観は悪くないです。
この作品の群像劇が最後に無理クリ繋がるのも、北米ならではの「愛をもってお互いを支え合おう!」的な思想が根底にあると感じ、私は泣けました。
ハルベリーは、当時親権争いでオファーを断ったのですが、解決したので別の役に変更されて出演が決まったそうです。また、ソフィア・ベルガラ、ジョシュ・デュアメル、ヒラリー・スワンク、サラ・ポールストン、アシュトン・カッチャー、キャサリン・ハイグルは全員1972年生まれだそうで、きっと撮影はわちゃわちゃ盛り上がったんじゃないかと思います。なんだかんだで同級生トークは楽しいし!
先日P!nkのライブに行きましたが、エンディングのNG 集でかかったRaise your glass もすごくピッタリでした。ただ、個人的には挿入歌でアリシアキーズあたりも聴きたかったですね。ジョンのライブシーンは私得、最近すっかり声が出なくなってライブがご無沙汰してるので、早く良くなってほしいと、切に願っています。
2度目でも十分堪能
冒頭で以前見た!と思い出したけど。
結構忘れてた。
今の自分をリセットできるような気になる、大晦日。
でもそのためには一歩自分から動かねば。
群衆ものだけど、だんだん重なるところが出てきて。
ラストでカチッと合わさるところ。
最高でした。
音楽もツボ。
甘い予定調和
12月も10日を過ぎるとだんだんそわそわしてきます。といって、何があるわけでもないのに。やがて“他人のイベント”クリスマスがあって大晦日があって元旦には年々乏しくなる年賀状が投函される──毎年同じ年末と元旦です。
それなのに12月も10日をすぎると、なぜかそわそわしてきます。これはなんなのでしょう。街もみんなが急ぎ足です。わたしもそれにならって、なんの急ぎも、なんのイベントもないのに、ふだんよりちょっと早足で、この後にやることが山積みのような険しい表情で買い物をしたりします。年末は店が閉まるってわけじゃないのに山岳班の糧秣係のように買い込んだりします。
毎年決まってこの時期に感じるこのそわそわ、あせりはなんだろう。
──
IMDB5.6。
RottenTomatoes7%と45%。
ぶっちぎりの低評価映画w。
一般評はともかくトマトメーターが二桁(10%)に達していません。むしろすげえ笑。
RottenTomatoesの評論家レビューを羅列してみます。
『深刻な時間のムダです。』
『簡潔に言うとこの映画は1月1日午前三時のタイムズスクエアより無秩序です。』
『ゲストリストには圧倒されますが忘れられ決して思い出されません。』
『ハリウッドという形容詞が蔑称として使われた典型的な例といえます。』
『ノーコメント。』
『くだらない番組しかないときのチャンネルサーフィン。』
『ニューヨークスタイルのチーズケーキ。』
『現代のラブコメがどれだけ駄作になったとしても、まだまだ駄作になる余地があることを証明した映画。』
『歓びのない詰め込みすぎのお菓子。』
・・・。
本作のレビューで多数の批評家が使っていたsugaryは文字通り甘い解決(or感傷)にたいする非難です。
New Year's Eveはすべてのエピソードが甘く宥和な解決を迎えます。日本語で言うとしたらご都合主義とか性善説とか予定調和とか・・・。すべてが甘美なところへ帰結するようにできています。シビアな批評家が酷評するのは当たり前です。
ですが一方、疲れているときや嫌になっているとき、こういう甘甘な群像劇は、大きな癒しになることがあります。
わたしが繰り返しLove Actually(2003)を見るのは多分そういう理由です。見ている間は現実でじぶんにおきている事態を忘れることができます。ほかに映画をみる理由がありますか?
Garry Marshal監督も(Love Actuallyの)Richard Curtis監督にならい、博愛気分に満たされる群像劇をつくろうとしてNew Year's Eveをつくったはずです。ちなみにGarry Marshal監督がそれ(群像劇)をやるのはValentine's Dayに続いて二度目です。
どっちも批評的に失敗しましたがわたしはどっちもわりと好きです。あちら(ハリウッド)のsugary=感傷にはまったく「臭み」がありません。これは日本映画とは雲泥です。
たとえば荻上直子監督の川っぺりムコリッタ(2022)という映画がありました。いささか牽強付会かもしれませんが、群像をつうじて最終的に博愛的調和へ持っていく点で、両者の対比は可能です。
しかし川っぺりムコリッタの臭さたるや風下にいたら全員死亡するレベルでした。これは佐藤二朗監督のはるヲうるひと(2021)にも言えます。
わたしにとって日本映画のsugaryは『「かわいそう」というバナナのたたき売り』のようなものです。どぶ臭くて食えない鮒のようなものです。そんなのが日本映画を席巻しているのだから不思議なものです。だいたいにおいて──以下割愛。
──
そもそもオールスターの強みがあります。
ハイグルもすてきだし、カッチャーもエフロンもかっこいいです。スワンクもブレスリンもいるし、デニーロもいればボンジョビもいます。
なにより「バケットリストやるぞおばさん」のミシェルファイファーがむしょうにかわいいです。
──
現実をわすれようとしてNew Year's Eveなんか見ているうちに時間は過ぎていきます。映画を見ても現実は何も変わりません。
年末にかならずやってくるあせりは、おそらく今年も変わることのなかったじぶんにたいするあせりです。
おれは変わろうとしていた。まちがいなく何かを改善しようとしていたはず。だけど12月も10日を過ぎ、振り返って去年と同じじぶんに気づく。なんかやっぱりなしくずしに年の暮れになっちまった──それが師走の恒例のそわそわなんだと思います。なんてねw。
人間模様
『New Year's Eve』(2011年)
「プリティ・ウーマン」
「バレンタインデー」の
ゲイリー・マーシャル監督作品
プレミア試写会で鑑賞。(有楽町マリオン)
ザック・エフロン君の舞台挨拶付試写会
でしたので、ドキドキでした。
本人が登場すると
劇場内、
割れんばかりの歓声と拍手の嵐。
大晦日のNYが舞台、
オールスターキャストの
恋愛群像劇。
夢のような豪華キャスト☆
大好きなキャストが次々と登場し
オムニバス式に物語は進行します。
大晦日の、Times Square交差点は
誰にとっても、特別な日なんだろな~
マシュー・ブロディリックさんも発見しました。
『Glee』のレイチェル役
Lea Micheleさんの歌う
「Auld Lang Syne」♪も感動しました。
それぞれの、人間模様に感動です。
(2023年11月 再鑑賞)
ポジティブだね
他の映画を連想させるストーリーもあり、とても面白かった。ニューイヤーズのイベントに絡めたいくつものラブコメディの楽しい映画でした。ポジティブになる余韻のいい映画でした。もう一度みたい。
2012年外国映画マイワン。
大晦日に振り返るという平凡なテーマに9.11と3.11を少しだけ織り込むことで全編に潜ませた強烈な鎮魂に震えた。
本作が2011年に作られたことは日本人にとってこそ意義深い。
過去を忘れず愛に人生に前向きであれ。
2012年外国映画マイワン。
ニューイヤーズ・イブ
それぞれの人のニューイヤーズ・イブ。
徐々に物語が重なっていく感じが爽快。
音楽が作品とあっていて、映画全体を盛り上げる。
全ての人がハッピーで終わる。
この1年どう生きたかを振り返り翌年どう生きるかを決める。大切なのは来年に希望を持つこと。
小粒のゴッタ煮。
この映画には、良い点と良くない点があります。
……そうですね。まず良い点は、ですね。
映画のなかほどで、ライトボールの故障に際して責任者がアドリブで演説をするのですが、これが素晴らしかった。
もちろん素晴らしいのはシナリオライターなのですが。
で、良くない点は、ですね。
開演からこの演説までの1時間と、この演説からエンドロールまでの1時間に、見るべきものが何もなかったという点です。
ご都合主義の偶然ばかりが相次ぐ上に、ストーリーそのものがヘボくて退屈で死にそうでした。
とりわけエンドロールで流れるNG集を見たなら、たとえあなたがフセイン大統領やカダフィ大佐でなくても、「米国的なもの」に対して宣戦布告したくなる人間の絶望的な気分が分かるはずです。
いや、とにかく酷かった。
有名人が多数出演している点に免じて★二つ。
クリスマスイブに、わざわざお金を払って観にいった自分がバカみたいでした。
良かった、でも少し物足りない
「ラブ・アクチュアリー」や「バレンタインデー」の大晦日版。
何組かの男女ペアが、大晦日に色々な事件やトラブルがあるけど、最後はうまく収まるっていうやつ。
「ラブ・アクチュアリー」と比べると見劣りしてしまう。
大晦日当日から始まるので、少し浅い気がしたのかもしれない。
でもこういうのは頭使わないでボーっと見れるから好き。
1年の各イベントをテーマにして制作してほしい。
ただ最後のオチはどーなんだろ、微妙
大晦日には必ず…
毎年、大晦日が近づくと観たくなる作品。
何度観ても全然飽きずに、毎年観てます。
こういうオールスター群像劇は大好きです♡
すべてのエピソードが好きですが、1番ビックリなのが…ミシェル・ファイファー!
私の中ではゴージャスなイメージなので…何度観ても、ホントにミシェル・ファイファー!?こんな地味な役が出来ちゃうんだぁ~と驚きです!
この作品を観てほっこり暖かい気持ちになって新年を迎えられるなんて…最高です(^^)
ラブ・アクチュアリーの大晦日バージョン
クリスマスイブや大晦日は多くの人々の気分が高揚する特別な日、タイムズ・スクエアのカウントダウン・イベントの進行を中心に誕生から死別、子供から中年まで様々なカップルやファミリーが織り成すハートフル・コメディ。
下手な鉄砲も数撃ちゃあたると言わんばかりの登場人物の多様さに圧倒される、幅広い観客もきっと誰かには共感を抱くだろうからはずれが少ないのだろうと思ったらラジー賞とは意外でした。もっともサム・エイハーン・ジュニア ( ジョシュ・デュアメル)の恋人がヘイリー( アビゲイル・ブレスリン)の母親のキム( サラ・ジェシカ・パーカー)だったのは何だったんでしょう、おば様たちへのエールでしょうか、それともあまりの美談のてんこ盛りに毒を一服盛りたくなったのでしょうか・・。
クレア(ヒラリー・スワンク)はお馬鹿さんと思っていたらスピーチは絶品で驚きました、音楽もなかなか、ジェンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)やエリーズ(リア・ミシェル)の歌も最高なんですが赤ちゃんのバックにサッチモのワット・ア・ワンダフル・ワールドはベタすぎて笑えました。さすがデニーロは存在だけで人生が想像できてしまうから凄い人ですね。スペシャルデーの物語は照れずにベタが似合います。エンドロールのNG集も笑えます。
恋愛群像劇。大みそかのニューヨークを舞台に、死期が迫った老人と看護...
恋愛群像劇。大みそかのニューヨークを舞台に、死期が迫った老人と看護師の交流、1年前に出会った女性が忘れられない男、偶然再会した元カップルなど8組の男女の姿が描かれる。
年末に一年の無事を祝いつつ安らかな気持ちで見るのにちょうどいい、シ...
年末に一年の無事を祝いつつ安らかな気持ちで見るのにちょうどいい、シンプルでハッピーなストーリー。2011年の出来事を振り返ってみても感慨深い気持ちにさせられる作品。
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