「嫁が怖い」イップ・マン 序章 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
嫁が怖い
イップマンは街では知らぬものなどいないような達人で弟子も取っていないのに仕事もしていないというセレブ生活を送っていたことにまず驚いた。そしてそもそも修行も描かれず、大一番に備えての特訓もしないまま素で強く、しかもたいへんな人格者で、唯一の弱点は鬼嫁くらいであった。前半はそんな食い足りなさを感じていた。
映画の主役としては可愛げのない人物であったが、戦争が始まり家を日本軍に没収されて極貧生活になってからは状況も敵も相当にクレイジーな事態になってしまい、そんな人格者でもコクのある物語が展開された。
ラスボスが日本軍の空手家、池内博之で武術かとして気高く描かれていてとてもよかった。そしてなによりカンフーアクションが大変素晴らしく物語りも面白かった。
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