劇場公開日 2012年7月14日

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「スマートでインテリでちょいワルな魅力たっぷりのマコノヒー弁護士!」リンカーン弁護士 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スマートでインテリでちょいワルな魅力たっぷりのマコノヒー弁護士!

2014年7月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

良作への出演続き、遂にオスカーも受賞、見事再ブレイクしたマシュー・マコノヒー。
その再ブレイクのきっかけとなったのが、本作。

高級車リンカーンの後部座席を事務所代わりにし、ロスの街を仕事を求めて歩き回る弁護士ミック。

マコノヒー+弁護士と言うと、言うまでもなく脚光を浴びた「評決のとき」や「アミスタッド」を思い出す。また本人もロースクール出身。
しかし、かつての正義感溢れる熱血弁護士の姿はそこにない。

金の為なら、時に汚い仕事や不条理な方法も厭わない。

ちょいワルな感じと変わらぬスマートなインテリの感じが絶妙にマッチ。
あの嘆きの溜め息が何度も出続けた駄作への出演は、このやさぐれ感の為だったんだ!…と自分を納得させた。

決して品行方正な弁護士ではない。
が、根は熱い善の闘志がみなぎっている。
円熟した今のマコノヒーだからこそ出せた魅力。ハマり役。

婦女暴行の容疑をかけられた御曹司の弁護を引き受けたミック。続けていく内に、過去に担当したしこりが残る事件との類似点に気付き、罠にはめられた事を知る…。

本格的な法廷サスペンス。
知的でもあり、サスペンスフルでもあり、骨組みもしっかりしていて、見応え充分。

マリサ・トメイ、ウィリアム・H・メイシー、ジョン・レグイザモ、マイケル・ペーニャ、ブライアン・クランストン…脇を固めたのは個性的な面々。
とりわけ御曹司ルイスを演じたライアン・フィリップが出色。いけ好かない感じを上手く出している。ティーン向け映画に出ていた頃を思うと、キャリアを向上させたもんだ。
運転手役のローレンス・メイソンも出番は少ないが好印象。
それにしても…マイケル・パレを久し振りに見た!

魅力的な主人公に面白いストーリー…これはもう問答無用で続編希望!
TVドラマ化されるとか。
じゃなくて、マコノヒー主演の映画で!

だって、リンカーンを颯爽と乗り回し、少しダーティに活躍するマコノヒー弁護士の姿がまた見たいではないか!

近大