「チョイ悪なマシュー・マコノヒー弁護士」リンカーン弁護士 ヴァルさんの映画レビュー(感想・評価)
チョイ悪なマシュー・マコノヒー弁護士
マシュー・マコノヒーのチョイ悪弁護士っぷりをこれでもかと見せつけられた序盤は正直何度か睡魔に襲われてしまい、これは評判に反してハズレ映画かも?と思わされたものでしたが、物語が動き出してからは息を呑む展開に終始惹きつけられっぱなしでした。
何度かピンチに陥りつつも最後は爽快なラストを迎える展開は、まあよくよく考えればこのジャンルの定番中の定番ではありましたが、法定物・サスペンス物のツボどころは余すことなくしっかりと押さえられていましたから、鑑賞後の満足感は確実に得られる映画だったと思いましたね。
現在の事件と過去の事件がリンクして、正義とは、司法とは、弁護士とは一体何なのかを問いかけるような作風になっていたのも、物凄く好感が持てた要因の一つでした。
司法、法律、法定の裏では様々なものうごめいていて、単純に正義や悪で片付けられるものじゃないのは重々承知ですが、志だけはこうあって欲しいものだなと・・・強く思わされましたよ。
その割に堅苦しい感じではなくしっかりとチョイ悪ぶりも発揮されてましたから、そんなギャップで楽しめた映画でもありましたね。
今までマシュー・マコノヒーはそれほど好きな俳優ではなかったですが、こう言う演技もできるなら、今後は円熟味を増したマシューがどんな演技を見せてくれるのか、注目してみたいです。
それにしても、マシューの親友役を演じたウィリアム・H・メイシーは相変わらずいい味出してたな~。
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