宇宙兄弟のレビュー・感想・評価
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夢あるじゃん
完結していない原作のいまの時点での映画化ってどうよ?
という、原作好きなら誰もが思うツッコミは、このさい言っても仕方ない。
後半の端折り方は尋常じゃなかったけど、この1本で完結させるなら
この終わり方もアリかもね。
と、あまり評価の高くない書き方だけれど
確実に胸を突き刺すシーンが自分的には2つあった。
宇宙飛行士なんてバカなことを目指す仲間に、出会えたことが嬉しい(要旨)。
そうムッタが言ったとき。
駆けても駆けても月があまりに遠かったとき。
ちょっとだけ泣いてしまった。
これだけで評価、+1(笑)
まあ、堤真一のえこひいきぶりには腹立つが。。。これは原作も同じ(笑)
「夢の続きを、始めよう」
正直、映画の評価は4以下。原作があるが故のつめこみ感や省略、話の浅さが気になる。
ただし号泣した。
話がとてもよい!
この映画を見終わってからすぐ、原作を読まなければと猛烈に感じた。映画の評価が低いすなわちやはり原作はなかなかのものなのだろう。期待が高まる。以下、「物語」の感想。
「夢の続きを、始めよう」
このフレーズが大好きだ。
宇宙への憧れ、弟との約束を思い出し、突き進む。30代のオッサンがだ!なんと力強い主人公たち。漫画というものの凄さを感じる。純粋で力強く、汚れを知らない。予備知識ゼロの私のしょうもない想像は、この物語のラストを言い当てられなかった。あー、なんて元気が出る話なんだろう!なんて強い絆なんだろう!約束を叶えるために兄は弟はこんなに強く思いあっている。憧れてしまうじゃないか!こんな大人たち、カッコイイじゃない!!
話の舞台が未来なのがまたいい。こんな兄弟が、今、星空の下、宇宙を目指してかけまわってるかもしれない。そんな未来がありえるかもしれない!そんな兄弟が、子供達が未来を作っていくんだ。そう思うと胸が熱くなる。夢を持つってこんなに素晴らしいことだった!いつだって始められる。そう思い、やっぱり胸が熱くなる。
映画の事は散々言ったが、それでも主演の二人はなかなか良かったのではと思う。あんなに仲良し兄弟、あの年頃ならなかなかむさくなるだろう。岡田将生がすごいお兄ちゃんっ子なわけだが、彼にしたおかげでさわやか、おまけにかなり可愛かった(笑) 小栗旬のパーマのにあわなさも良い(笑)二人とも意外にさっぱりした性格で描かれていて、好感が持てた。そして子役二人が似ている!ここも感動した。可愛い。ほんとに小栗と岡田じゃないのか!?最後に、オープニング、ラストてまえのエンディング。デザイン、曲、画面構成がかっこいい!とても好みだった!
月に向かってダッシュするムッタ。月があまりに遠いと、弟があまりに遠いと苦痛に歪む彼の顔が酷く印象に残った。兄弟ともに出るシーンはかなり少ない。この兄弟愛、はやく漫画で補完させたいものだ。
600円
期待はずれ。
ストーリー
兄弟の絆を伝えたいらしいけど、そんな繋がりを感じさせるような深い表現はできていない。
「昔の約束を信じて宇宙飛行士になったから絆深いでしょ」
って理詰めで納得することを迫られている感じ。
映像
某トムハンクス主演映画を超えられていない。
10年以上前の映画なのに・・・。
考証もいい加減で子供騙し。
多分、宇宙にあまり興味のない監督なんだろうな~。
原作ファン、SFファンは見ても満足できないと思う。
小栗旬と岡田将生を見たい人が見る映画。
ムッタのイメージが・・・
原作の漫画が大好きで、アニメも原作のイメージそのものだったので、映画も期待できるだろうと行きました。
まずショックだったのがムッタの存在。 野暮ったいながらもイキイキしていたはずのムッタがただのさえないサラリーマンにしか見えない・・・ 思っている事を演技のみで表しているからでしょうか、ムッタの感情の表現が物足りなさ過ぎてつまらなく感じてしまう。 反対にヒビトはとても役にあっていると思いました。 彼の笑顔そのものから伝わるようにヒビトのありようがオープニングの会見からも伝わります。一方ムッタの「ドーハの悲劇生まれだから」の一言さえもコミカルさが全く無くつまらない人間にさえ感じてしまいました。
コールドプレイの音楽だけでなくオープニングのROCKSもワクワク度を倍増してくれます。何よりも宇宙の映像は感動です。きっと行く事は出来ないだろうけど、まるでその場にいる臨場感が涙を誘いました。あの映像を見に劇場にもう一度行くつもりです。原作を知らない方が映画を素直に楽しめるはずです。
おススメです!
原作も読みましたしアニメも見ていますが、それと比べてもすごくよく出来た映画だと思います。
2時間という制約の中で、よくあれだけの話をまとめたなと思いました。
CGが効果的に使われていて、特に打ち上げシーンは圧巻でした。
小栗旬さんはもともと好きな俳優さんでしたが、ムッタ役はホントにはまっていて笑えたりジーンときたり…。
岡田将生さんも、ヒビトにぴったりでした。
他の共演者の方も、それぞれ持ち味を出されていたと思います。
それ以上に子役たちが「よくこんなに似た子がいたなあ」というくらい、持っている雰囲気が似ていました。
あの子役たちがいたからこそ、本役の人たちも輝いていたんじゃないかと思えるくらいです。
観て損はしないと思います。
5/14に見ました
原作未読。
テレビアニメを見ていて同じ感じだと思った。
個人的に、筑波や相模原のJAXAに見学にいったし、ハワイやタイの日食も見に行った。
小さい頃は宇宙飛行士にあこがれた。弟もいる。UFOに興味がある。
日本で金環日食があるこの時期に当てたのはとても良かったと思う。
自分と環境が似ていて引き込まれました。
登場人物の方々は、テレビアニメとそっくりで特に麻生久美子さんはぴったりな感じがしました。
なけたのは、ヒビトの月での危機。
最終面接での死ぬ覚悟。実際の宇宙飛行士もそうなのかと思いました。
UFOは最初と最後の登場で宇宙とのつながりを示す意味合いで良かったと思う。
この映画の主題は「兄弟で宇宙飛行士になって宇宙へ行く」こと。
F1ドライバーのシューマッハとラルフシューマッハのように、本来めったになれない職業に兄弟でなるということがかっこいいと感じた。そのためのストーリーになっていると思う。
だから、ムッタが宇宙飛行士に選ばれた理由は、「弟のヒビトが宇宙飛行士だから」でいいんではないでしょうか?
兄弟の絆!
ずっと楽しみにしていた「宇宙兄弟」、期待通り最高だった!!
兄と弟、状況は違くとも一つの大きな夢に向かって突き進んでいく姿に
感動の涙。
ストーリー的にもキャラクター設定も良いが
何といっても
小栗くんと岡田くんの演技が泣かせてくれる!すばらしい!!
夢を持つすべての人の背中を後押ししてくれる映画だなと感じた!!
原作未読で小栗・岡田ファンの方向け映画
原作の良いところをここまで消し去る脚本にまず脱帽!!
小栗君・岡田君どちらも好きですが
ミスキャスト感否めず。
小栗君はムッタをやるには奥行なさすぎ、小栗君に併せたキャスティングだと岡田君になってしまうかもですが・・・
全体にあまりに薄っぺらくリアルに宇宙を感じられない・・・
2人の宣伝活動の効果で、少々混雑していましたが
まだの方は、DVD鑑賞で充分です。
思わず泣きました(つд⊂)エーン
原作漫画もテレビアニメも観てます。
この映画原作ファンにはあまり評判が芳しくないみたいだけど・・・
確かに肝心なキャラを省いたり展開をかなり端折ってるし、西村雅彦が頭突きされて「即刻首だ!!」とか言うのも、寒いギャグを言ってチーンっていう音を出すのも( ゚Д゚)ハァ?って感じで
駄目な部分が結構多いのも事実(;´д`)=3トホホ・・
でも俺はこの映画大好き(・∀・)イイ!!
OPで宇宙開発史を歴代のロケットと宇宙飛行士を出して振り返っていくのは格好いいなあ~(∩´∀`)∩ワーイこのシーンでΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッと思った。
小栗旬と岡田将生がいい感じでキャラを作ってる。
六太は実はすごい才能があるけどそれを生かしきれてないという設定をうまく醸し出してるし、日々人の純朴でフレンドリーなキャラもこれ以上ない形で作ってあると思う。
あと管制室の堤真一、吹越満等の連携ぶりも素晴らしい( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
日々人が月でクレーターに落ちて影が差しかかるシーンはΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッと思ったし、その真っ暗になったところで宇宙服の顏を照らす照明だけが浮きあがるところなんて恐怖感と閉塞感がかなりリアルに感じられた。
役者はみんな良かったと思う(゚∀゚)
あと宇宙のシーンとかロケット打ち上げのシーンはCGをうまく使ってるし、本物のバズ・オルドリンが登場する辺りの異物感もうまく利用しててうまいな~(・∀・)
日々人は助かるんだけど、そこは根性で何とかするっていうんじゃなく、ワンロジック絡めるとさらに感動度も増したんじゃないかな~(;・∀・)
そしてそこからの展開が速過ぎるとは思うけど、晴れて六太が宇宙飛行士になって兄弟で月に行くという一連のシーンで俺もう駄目(´;ω;`)
JAXAの壁にある日々人の写真の隣に六太の写真があるシーン、両親が犬のポロを抱いて打ち上げを応援するシーン、そして2人揃って歩くシーン・・・
これに感動できないわけがないです。・゚・(ノД`)・゚・。
さらに犬のポロが可愛過ぎる(´∀`*)
ポロの可愛さでもうプラス20点くらいありますよ(^_^)
最後2人して月に立って、遠くに子供の頃観たUFOを見るシーンで終わりってのも(・∀・)イイ!!
突っ込みどころ満載だけど、もうこれで許せてしまう(〃▽〃)
いい映画です(^O^)/
天パの気合。
ツッコミ所が多い描写なのは、まぁおいといて、
このムッタという兄を演じた小栗旬の上手さには感嘆した。
彼は実際は末っ子で、兄を演じる苦労は並大抵ではなかったそうだ。
でもしっかりと兄貴に見えた(少し頼りないが優しい纏め役という)
弟は真っ直ぐに自分の夢を叶え、兄は夢を諦め現実に身を置いている。
リアルな世界ではよく見る光景だ。
やはり兄は弟より一歩前にいながら、自分本位に進んでいか(け)ない。
親の期待、弟の視線、長男であることの自負。
道を踏み外さないのはいいが、大げさな急成長もみせない(爆)
安全第一に考えるその立場を、小さい頃から擦り込まれるんだよね。
私にも兄がいるのでそのあたりがよ~く分かる^^;
だけどこの兄弟、ホントに仲が良いのねぇ。同性はそこが羨ましい。
本来自分の前にいるべき存在(火星へいくはずの兄)を激励しつつ、
チャラい笑顔で語りかける弟のヒビト、これまた岡田くんが上手い。
マンガには到底及ばないらしいが(原作未読)、子役も含めて彼らの
配役は悪くないと思った。むしろ清々しいほど似あっているな~と。
大泉洋が適役というご意見(これはこれで観てみたいけど^^;)には多分
彼が天パ(天然パーマ)だからという見た目要素が強いと思うんだけど、
この小栗&岡田兄弟も、揃って天パですからね~(ホントです、自毛よ)
子役は違うんだろうけど^^;、頭からして気合入ってるじゃないですか。
しかし泣けたのは…弟が月へ飛び立つ会見映像を見ながら、マックで
バーガー片手に意気消沈してる兄(爆)
自分だって(夢は叶わずも)そこそこ頑張って新車開発に意欲を見せて
いたのに、あの結果は(まぁそれが転機を生むとはいえ)あんまりよね。
ところがクサらず(そんなヒマないだろうけど)転職就活に励む兄。
兄とは、そんなところで破滅してらんない立場なんだよね、ムッタ君。
多くの人間と関わり、多大な挫折も経験しながら生きてきた兄だから、
あの試験(ここホント長いです^^;)での彼の行動にいちいち納得できる。
大森美香の脚本は(最近彼女の対談番組を見たせいか)、転職を繰り返し
ながら、天職を得た彼女自身の物語に繋がっている感じがした。
前向きな意欲と、好きであることへの情熱は、何物にも代えがたい。
小さい頃からの夢(ホント月に囚われた男兄弟だもんね)を語らせたら、
二人がおんなじことを言った、というエピソードもだろうなと思える。
なんか色々な場面設定や、試験内容のエピソード、弟の月での事故、と
話の展開には事欠かないが、観終えて残るのは兄弟の笑顔と足跡のみ。
(あ、オルドリン氏すいません^^;)
それ以上でも以下でもない。
あぁ~いいよねぇ、兄弟ってやっぱ。と、いる人にはそれなりに(爆)
兄や姉への感謝、弟妹への愛着、が浮かび、
ひとりっ子の方にもそれなりに…義兄弟への契りが、(あ、話が違った)
というわけで^^; 観て損はない作品かと思います。天パ万歳v
(森下愛子(母)もかなりハジケてましたねぇ。塩見三省の福田さんも好き)
安易な方向に走った
原作ファンです。伏線が生かされておらず、安易に「感動モノ」路線に持っていってしまい物足りなさは否めませんね。
・グリーンカードは何のために
・ヒビトが消息を断ったときのムッタの果たした役割
・そもそもムッタは3枚目でありながらカッコイイ奴ではなかったか。小栗旬くんは全く3枚目には見えなかった。
・アンビリーバボーの再現ドラマに緊迫感で負けてる月面活動。
・そして何より、JAXAが何故ムッタを「選んだのか」分からないまま終わった。
出演者は良かっただけに監督や脚本の不備を嘆きたい。
一連の「はやぶさ」映画より面白い
ヒビトはともかく、ムッタが何の条件をクリアできたのか知らないが、JAXAの宇宙飛行士選抜試験の最終選考に残るのは話ができすぎている。
それでもこの映画が楽しく観られるのは、誰しもがもつ将来の夢を、妙に飾らず、そして芝居がかった無駄なアツさやクサさもなくさらりと描き切ったからだろう。
幼い頃の兄弟愛と競争心が大人になっても空回りすることなく、主役二人の爽やかさが話の不自然さを帳消しにしている。
最終選考に残った面々にしても、感心するほどの性格が与えられているわけではないが、こぢんまりとしながらもバランス感があり、そつのないキャスティングと相まって、つい話の中に入ってしまう。
ロケットの打ち上げシーンのVFXと音響効果は充分なデキで、推進力の勢いを楽しめる。
子役二人も、小栗旬と岡田将生によく似ていて違和感がない。
日本でもこういう映画が作れるようになったんだねー。
話は出来過ぎだが、その話術に隙がなく、催眠術でも掛けられたように最後まで無駄なことを考えずに観ることができる。脚本と演出がいいのだろう。
弟を乗せたロケットの打ち上げを嫉妬と羨望の眼差しで見守るムッタに、どこの誰とも分からない老人が声を掛ける。
「あのでかいロケットを打ち上げる動力は何だと思う?」
不審がるムッタに対し、老人は「それは“人間の魂”だ」と説く。
老人が腰掛ける椅子の背もたれに書かれた名を見て、老人の正体が明らかになる。
あのアポロ11号の搭乗員で、ニール・アームストロング船長とともに月面を踏んだエドウィン・“バズ”・オルドリンの言葉はさすがに重みがある。
うーん
原作を読んでる人なら誰でも思うだろうけど、2時間という制約の中ではまあまあの出来。
「宇宙兄弟」を原作とした映画として見るなら面白いと思う。
最後は予想してはいたけど、2人で月に立つ必要はないと思う。
最後の10分だけが残念だった。
理想は前編・後編の2部作にして前編の最後で月面での事故、後編でムッタの宇宙飛行士決定ぐらいがよかったのでは。
打ち上げのシーンの中の老人がデニールじゃないのは残念だったが「月に行ったことがある」と椅子の後ろの名前の一部「RIN」が見えたのでまさかオルドリン本人が出てるの?と思いドキドキし、最後に椅子にフルネームがあり、バス・オルドリン本人出演かよ!と驚きました。
キャストのロールでも思わずオルドリンの名前を確認し、一人でニヤニヤしてました。まあ一緒に行った人には理解してもらえない笑いですね。
みんなよりシャンプーが泡立つ
宇宙開発はフィクションより現実の方がドラマチックだ。アポロ13も映画よりドキュメンタリーの方が刺激的だった。パラパラマンガ知ってる?教科書の余白にロケットを描いてパラパラ飛ばしていたのを思い出す。映画的な楽しみは少ない。
5月21日の金環日食が、少し違うものに見えそう。
「ムっちゃん、行かないの?!」
予告編で何度となく聞いたセリフ。
ヒビトの、脅迫めいた言葉でありながらも、愛や期待や希望や情熱がこもったセリフ。
岡田君の言い方が妙に気に入って、期待感いっぱいで見に行った。
原作漫画は、未読。
無職になり、ウジウジ悩むムッタ。
やり切れない感、弟と比べられる悔しさ。
でも、自分でも気づいていないけれど、ムッタは、他の人にはない優秀さや器の大きさなど、たくさん良きものを持っている。
小栗君は、本当にウマイね。
イヤミがなく、心やさしいお兄ちゃんを好演。
岡田君も、一途で、お兄ちゃん大好きヒビトを好演。
他にも、濱田岳、堤真一、麻生久美子、吹越満、森下愛子と、脇をしっかり固めてくれている。
アポもね。
それと、びっくりしたのが、アポロ11号で、月面を歩いたバズ・オルドリン。
まさかと思ったけれど、エンドロールで確認した。
ご本人の登場だった。
兄弟を小栗君と岡田君に決めたことで、この作品は成功といえるのではないか。
二人とも良かった。
ユーモアが随所に散りばめられていて、クスクス笑ったし、涙もポロポロポロリ。
ウジウジ悩んでばかりいないで、とりあえず一歩踏み出そうよ!
やるしかないじゃん!!
そんな元気をくれる作品だった。
そうそう、幼いムッタとヒビトも、めちゃ可愛い。
兄弟仲良く、弟思いの兄。
心やさしいお兄ちゃんは、ツライね。
原作漫画を読んでみようかと思った。
ISSとは、国際宇宙ステーションのこと。
中途半端…。
原作未読。思ったより良かったのですが、中途半端というか…。予定調和を救ったのは脚本ではなく配役と演技ではないでしょうか。原作は良いんだろうなと思いました。これも劇場向きじゃないかも知れません。★3.0
http://coco.to/4034
何故このラスト?
原作の漫画がまだ連載中の作品を映画化するのは難しいものだ。どこまでの内容にするか(どこで切るか)によって作品の印象は変わってしまうし、原作ファンは自分の好きな部分が改変されたり削られたりしたら、文句を言うだろうから。
自分も原作ファンとして「映画と原作とは別物」と覚悟しながら、どんな作品になっているのか、期待と不安半々で劇場に足を運んだ。中盤過ぎまでは結構原作のニュアンスを生かした展開と、充実したSFX(VFX)に「これはなかなか面白いかも」と思いながら観ていたが、その期待は終盤に至って悪い意味で裏切られてしまった。
月面で遭難したヒビトが地球光に勇気づけられたとはいえ、単独で「奇跡の生還」を果たしたかと思えば、5年後の世界でムッタは無事宇宙飛行士になり、ヒビトと一緒に月に行くという何とも駆け足の展開。おまけに蛇足としか言いようのない無意味なUFOの再登場等々。ここまで強引なハッピーエンドにする必要があったのだろうか。
原作にあった様々な人との関わりや、宇宙飛行士としての訓練の描写がここまで無視されるとさすがに悲しい。これでは続編も作れないだろう(もし無理に作るとすればムッタが火星に行く話か)。
個人的にはヒビトが色々なサポートに助けられて無事生還を果たし、ムッタが宇宙飛行士としての訓練を開始するためにNASAに行くところで終わってもよかったと思うのだが、所詮は勝手な思い込みに過ぎない。
それと伊藤せりか役の麻生久美子はミスキャストのように思う(麻生久美子ファンの皆様ごめんなさい)。あまり宇宙好きの雰囲気が伝わってこないし、もう少し設定年齢に近い女優の方が紅一点としての魅力が出たのではないだろうか。
小栗ムッタ意外に良かった!
2時間の枠で、中身の濃い内容をどう料理するのか興味津々だったが、
明るく爽やかに、まとめられていた。
小栗旬はキャラクター的にはヒビトだし、本人もオファーがあるとすればヒビトと思っていたそうで
ムッタと聞いた時は驚いたが、予想外に良かった!
少年時代のムッタとヒビトはピッタリはまって好演だった。
南波兄弟の父母、森下愛子と益岡徹も漫画のイメージに近いキャスティング。
ヒビトの愛犬アポは、原作から抜け出たようにそっくりで、ブサ可愛い。
麻生久美子が知的に演じた「伊東せりか」は、日本女性初の宇宙飛行士
向井千秋さんがモデルと思われるが、大食いで天然な部分は割愛されていた。
楽しみにしていた、JAXAの宇宙飛行士選抜の閉鎖環境ボックスでの過酷な最終試験
受験者一人一人の宇宙への熱い思いが交錯して一番の見所になると思っていたが
個性豊かなメンバーを充分に描く時間と予算の余裕が無かったようで残念。
これだけは省いてほしくなかったのが、宇宙を単なるあこがれでなく現実として
2人を月へ導いた「宇宙兄弟」の育ての母シャロンおばちゃんの存在だが・・。
長編の原作の映画化は、難しいのだろう。
まだ読まれてなかったら、この映画をきっかけに原作をゼヒ読んで欲しい!
小山宙哉サンがこの漫画を描くきっかけになった、
向井千秋さんの旦那様向井万起男さんの本「君について行こう」も面白いヨ!
まぁまぁ楽しめた
注:原作未読につき原作との対比はしないものとする。
内容的には悪くないと思うが、ややあっさり目な印象。
ヒビト(弟)が宇宙へ発つところをムッタ(兄)がかつての宇宙飛行士(アポロ11号のクルー?)と見るストーリーになっているが、子供の頃の宇宙への想いがあるなら、そこでまず何らかの反応があっても良いはず。「なんだ?この爺さんは?」的な態度はないゾと・・・
ヒビトが月面で遭難してどれほど過酷かというのが今一つ伝わっていないことや同僚の安否はどうなの?など、やや不親切な部分もある。特に前者は予告編で煽っていた部分でもあるので、もうちょっと何かあれば良かったように思う。あの尺では難しいのかもしれないが。
ムッタの密閉空間でのテストは見様によっては退屈だが宇宙空間でのシュミレーションと考えれば致し方ないか。テスト結果はムッタに白旗が立つ格好だが、候補者の性格付けや態度を含めれば、腑に落ちる演出ではある(落選組は何となく落選する感じになっている)。
月面で日の丸の旗を立てるのは疑問に思うが(宇宙ステーション建設の段に及んで旗立てて喜んでいる場合か?)、映画のラストを飾る演出と考えれば許せる範囲か。
なお、両親がいまひとつ・・・
強力な意思によって宇宙飛行士になろうかと言う兄弟の親としては存在感が希薄だ。
1本の映画作品と考えれば、まとまった作品と思う。また、原作の「画」だけを見れば、主演の二人ははまり役に思えた。ただ、おそらく原作から入っている人から見れば物足りない印象だろう。初見でも底が浅めに感じるのだから。
2012.05.20 追記(2回目劇場鑑賞)
2回目のほうがストーリ展開が分かっているだけ、細部を見る、あるいは再確認できて楽しめた。ネタが分かっているのに結構泣けた。底が浅めと評価したが、原作やアニメとは比較しないで映画の世界観だけで楽しめば、良作と思う。日の丸を立てるシーンはちょっとアレだが・・・
次回作に向け、合格してNASAに向かう・・・あたりで終わらせてもよかったと思う。これで終わりと言うのも、もったいないかも。
2012.05.23 追記(原作購読)
原作と比較しても悪くない出来に思える。他の候補生も適役と言ってよい。映画は映画として楽しむべきであろう(映画が最初だから言えるのかもしれないが)。
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