劇場公開日 2012年5月5日

「【”宇宙の話をしよう。”宇宙飛行士になる夢を追い続けた弟と、夢を思い出した兄の姿を、本格的な宇宙船発射シーンや月面シーンと共に描いた作品。】」宇宙兄弟 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”宇宙の話をしよう。”宇宙飛行士になる夢を追い続けた弟と、夢を思い出した兄の姿を、本格的な宇宙船発射シーンや月面シーンと共に描いた作品。】

2025年1月31日
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鑑賞方法:VOD

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ー ”コールドプレイ”の”ウォーターフォール”が実に格好良く響き渡る作品である。-

■子供のころ、共に宇宙へ行こうと約束した六太と日々人の兄弟。
 それから19年、日々人(岡田将生)は宇宙飛行士になるが、六太(小栗旬)は仕事を首になり再就職も出来ずにいた。
 そんなある日、宇宙航空研究開発機構が宇宙飛行士の募集を始めた。早速、応募する六太だったが、そこには過酷な試験の数々が待っていた。

◆感想

・まず、思ったのは邦画でこれだけ本格的な宇宙ロケット発射シーンや、月面シーンを描いた作品が有ったかな、という事である。
 当時のフライヤーを見ると、NASAケネディ宇宙センターでの大型ロケや、JAXAの全面協力を得たとある。
 それだけでも、価値がある作品であると思う。

・六太のライバルであり、友人ともなる宇宙飛行士候補生を演じる麻生久美子、濱田岳、新井浩文、井上芳雄、塩見三省の中で、不思議な器の大きさを見せる六太の姿や、月面でクレーターに落ち、凍死仕掛けた日々人を幼き時に兄に観測中に起こされた記憶が蘇り、目を覚ますシーンも良い。

・JAXAの職員を演じる吹越満や堤真一と、六太の遣り取りも爽やかである。

<ラスト、駆け足で六太が宇宙飛行士になり、日々人と二人で肩を組むシーンなどは、もう少し時間を掛けて描いて欲しかった気がするが、まあ良い。
 且つての邦画で、ここまで熱量を込めて宇宙飛行士になる夢を追う男達を実写化した映画は無かったのであるから。>

NOBU