女と銃と荒野の麺屋のレビュー・感想・評価
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最善のオマージュ。それは失敗すること。
安易にコメディに逃げずお話の転がし方だけで「人間の可笑しさ」を紡ぎ出せた傑作オリジナルに軍配。
チャン・イーモウよりコーエンの方が何かと「巧い」ようだ。
リメイク作に可能なオリジナルへの最善のオマージュは失敗することである、という説。ふむ。
チャン・イーモウって
どうしてこの作品を作ろうかと思ったのか?
大作ではないし彼の独特な作風にあまり
合ってない様な?
確かに独特な絵面や背景は彼らしい
美しさがある、その中で繰り広げられる
人間模様。
欲の醜さと狡猾さが入り交じる。
中国版リメイクしました。
んでやっぱり何で?って疑問が拭えない。
個人的には彼の作品で唯一良さが
わからなかった。
ファンの方ごめんなさい。
強欲な奴、狡猾な奴、惨めな奴
中国の大荒野にぽつんとある中華そば屋。
経営者ワンの妻は従業員リーとデキていて、夫を殺そうとしていた。それに気付いたワンは悪徳警官チャンに妻の殺しを依頼するが、チャンはワンの大金を盗もうとしていた…。
チャン・イーモウが、コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」をリメイクしたブラック・コメディ。
チャン・イーモウにしては珍しい作風。詩情溢れる作品や情感たっぷりの作品のイメージが強いので。
荒野の広大な映像や色とりどりの衣装はチャン・イーモウの武侠映画を彷彿させる一方、人間の欲やエゴを浮き彫りにする。
強欲であったり狡猾であったり惨めであったり、当時人物の頭の中にあるのは自分の事だけ。
それぞれの思惑が交錯した時、思いもよらない事態が起こる。一度外れた歯車は、雪だるま形式にどんどん悪い方向へ広がっていく。
広大な荒野の中でうごめくちっぽけな人間模様に、可笑しさと哀しさと皮肉を感じずにはいられない。
いつものチャン・イーモウ作品を期待すると肩透かしや違和感を感じるが、コーエン兄弟の精神はしっかり受け継がれている。
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