劇場公開日 2011年12月17日

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「ナチス·ドイツ占領下のフランス 1942年7月16,17日に行われ...」サラの鍵 lilyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ナチス·ドイツ占領下のフランス 1942年7月16,17日に行われ...

2023年7月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ナチス·ドイツ占領下のフランス
1942年7月16,17日に行われた
フランス警察によるユダヤ人一斉検挙
ヴェロドローム·ディヴェール(ヴェルディヴ)事件

10歳の少女サラ・スタルジンスキは
弟のミシェルを納戸に隠し鍵をかけた🗝

2009年
パリでフランシスの夫と娘と暮らす
アメリカ人ジャーナリスト ジュリアは
ヴェルディヴの記事を書くになる
取材してるうち
義親から譲り受けた家は
かつてサラが住んでいたことを知る

1942年と2009年
サラの足跡を辿り
サラの家族、ジュリアの家族
過去と現在を交互に描かれながら
交差する家族との関わりをひもとく

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「現代の視線では、今を生きている私たちがホロコーストについて考え、そして昔を知ることが重要です。過去の視線では、急いで生きている現代人に対して、過去のことは将来に何らかの影響を与えるのだ、どんな些細なことでも未来の世界に通じている。 ───ジル·パケ=ブランネール監督」

「真実が知りたかった」
「真実を知るには代償が伴う」
「他人の人生に干渉し、過去を掘り返し、批判する。私は何様?何て自分は傲慢なのか…」
ジャーナリストのジュリアの言葉
知らなくてもいい事もあるけど
知って救われた人々がいる
過酷で辛く悲しいお話だけど
人の優しさと温もりも感じられる作品

1942年7月におきたこの事実
81年後に初めて知りました
理解には程遠いけど
でもまずは事実を知ること

1995年フランス政府(シラク大統領)は
事件への責任を認めた

2007年に発表された
タチアナ·ド·ロネの同名小説を映画化

lily