「このキャンディの味は甘過ぎて口に合わなかった」イースターラビットのキャンディ工場 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
このキャンディの味は甘過ぎて口に合わなかった
ウサギとヒヨコが世界中の子供たちにキャンディを作るイースター島のキャンディ王国。ウサギの王子イービーはイースターラビットとなり、跡を継ぐハズだったが、ミュージシャンになる為ハリウッドへ。そこで人間の青年フレッドと出会う。一方、王国では王子が居なくなって混乱の最中、ヒヨコが王国を乗っ取ろうとし…。
イースターラビットとは、キリストの復活を記念するイースターの日、イースターエッグを運んでくるウサギの事で、アメリカでは恒例行事らしい。
日本でも近年、ハロウィンは浸透してきているが、この行事はあまり知らないなぁ…。
知らないと映画は楽しめない? …いえいえ、ご安心を。映画はファミリー向けのファンタジーなのだから。
実写とCGアニメの“共演”、わんさか出てくる可愛いキャラクターたちと美味しそうなキャンディ。
イービーとフレッドの友情と、大人になりきれない一匹と一人が模索する自分の将来。
夢いっぱいの冒険と、親子の絆。
ファミリーで見る分には申し分ない。
だけど、キャンディさながら余りにも“甘過ぎ”で、“楽しい”や“面白い”とは違う味。乗っ取られた王国を救うハラハラドキドキは盛り上がらず、ビターな味も欲しかった所。
ヒット作「怪盗グルーの月泥棒」を手掛けたスタッフたちの作品だが、実写とCGアニメの合成が凡作「アルビン」シリーズや「スマーフ」を彷彿させて仕方ない。
「アルビン」「スマーフ」以上、「グルー」以下かな。
フレッドを演じるのは、ジェームズ・マースデン。「魔法にかけられて」に続くアニメ演技。せっかくミュータントの特殊メガネを外したのに…。
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