「岩舟駅が異次元に見える新海マジック」秒速5センチメートル(2007) ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
岩舟駅が異次元に見える新海マジック
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短編ではもったいなく、個人的には90分くらいでハッピーエンドにして欲しかったけど、なんとも切ないが、実に綺麗で心が癒される作品だ。でも、どうして1話であんなに好きだった二人なのに、別れてしまったのだろう?その辺の説明がないのが、やや消化不良気味だ。
1話と2話と短編が続き、短編のオムニバス映画かと思って見ていたら、3話で全てが繋がっていた話だったと気がついた。1話と2話で主人公の男性の名前が同じだと気づかなかったのと、2話の舞台が種子島だったので、1話で主人公が鹿児島に転校することになっていたが、かってに種子島以外の鹿児島県への転校だと思ってしまっていた(1話で、種子島に転校というセリフだったらすぐに気がついていたかもしれない)。ただ、その結果、3話になって、個人的には想定外の盛り上がり感じた。
3話のエンディングで流れる山崎まさよしの「one more time,one more chance」が、主人公の切ない気持ちを一層高めて泣きたくなるほどだ。踏切ですれ違った女性が、初恋の彼女(1話の彼女)のような気がして振り返るシーンだ。まさに、その時の主人公の気持ちを歌にしたみたいな歌詞だ。以下はその歌詞。
いつでも捜してしまう
どっかに君の笑顔を
急行待ちの踏切あたり
こんなとこにいるはずもないのに
命が繰り返すならば何度も君のもとへ
欲しいものなどもう何もない
君のほかに大切なものなど
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