「1時間に濃縮した「切なさ」の映画」秒速5センチメートル(2007) といぼさんの映画レビュー(感想・評価)
1時間に濃縮した「切なさ」の映画
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事前知識はほぼ無し。「人によっては鬱になる」と新海誠ファンの知人から紹介されておっかなびっくり視聴しました。
「君の名は。」「天気の子」と新海作品を観てきて、過去の作品を観てみたくなり、鑑賞したのが新海誠監督の代表作でもある「秒速5センチメートル」です。
全3話からなるオムニバス形式の作品で、全話合わせても1時間ちょっとの非常に短くまとまった作品。だらだらと長い映画よりはきれいに短くまとまった映画のほうが圧倒的に良いと私は考えてますので、尺が短いことは良いことですね。
第1話「桜花抄」は主人公の貴樹とヒロインの明里の中学時代、東京にいる貴樹が栃木にいる明里に会いに行くというストーリー。
第2話「コスモナウト」は種子島に転校した貴樹と、貴樹に想いを寄せる花苗のストーリー。
第3話「秒速5センチメートル」は就職して東京に帰ってきた貴樹が初恋の明里のことを忘れられず、一人で葛藤するストーリー。
1話で王道的な甘酸っぱいラブストーリーを見せられた後に、3話で明里が忘れられずに一人悶々と日々を過ごす貴樹の姿を見せ付けられるというなんとも後味の悪い構成になっているので、見る人によっては不快に感じるかもしれませんが、私は好きです。
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