「What do they say? Rise. 見事に完結!」ダークナイト ライジング アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
What do they say? Rise. 見事に完結!
純粋に面白かったです!終わらないMCUと違って、ちゃんとバットマンのストーリーを三作品で完結させてます。もちろんバットマン自体は役者を変えながらいつまでも続いていくのですが、クリストファー・ノーラン版としてはここで完結です(ちなみに原作アメコミでは1939年に始まったので75年以上の歴史を持つキャラクター。始まったの第二次世界大戦勃発前Σ(゚ロ゚ノ)ノ)。
色々とこだわっちゃう監督のクリストファー・ノーラン。今回もスゴいです。いうなればスタジアムのシーンとか無くてもストーリーに問題ないわけですよ。それでも一万人以上のエキストラ集めて撮影しちゃうとか。空は飛ばなくても「バット」を実際に作ってクレーンで吊って撮影するとか。CG嫌いで有名な監督なので、周りのスタッフは監督の要望答えるのが大変そう(笑)
すっかりブルース・ウェインが板に付いてきた稀代のカメレオン役者であるクリスチャン・ベール。冒頭でブルースがいきなり8年間も引きこもってた設定はビックリしましたけど。三作通して観るとノーラン版のブルース・ウェインって、ビギンズで親を殺した犯人が死んだ後は・・・
7年間放浪
8ヶ月バットマンとして活躍
8年間引きこもり
何をやっても極端過ぎる!!まぁ、そんだけ極端な性格なんでバットマンをやっててもおかしくないように見えるのかもしれませんが。
アン・ハサウェイのセリーナ・カイルも良かったです。作中一度もキャットウーマンの名は出てこなかったですし、ここはセリーナ・カイルという本名で呼ぶ事が正しいように思えます。でもアン・ハサウェイがこんなにセクシーだったなんて!!バイクの乗り降りとか特にセクシー!個人的に好きなのが序盤の酒場での取引シーン。相手をボコボコにした後、警官がなだれ込んできたら被害者の振りをして思いっきり叫び、警官が出ていったらスッとクールに戻る。映画ではよくあるシーンなのですが、この一連のアン・ハサウェイの演技は何故だか鳥肌立ちました。やっぱ上手いわ~。
「ダークナイト・トリロジー」はバットマンの活躍もさることながら周りのキャラクターもちゃんと活躍してるんですよね。マイケル・ケイン、アルフレッドのブルースへの想いが観る人を泣かせます。ゲイリー・オールドマン、ゴードン所長のいかにも市民代表って感じが好きです。モーガン・フリーマン、貫禄があります。トム・ハーディ、顔が全く出ないベイン役でも強烈な印象を残してます。服の前を掴む立ち方が独特です。マリオン・コティヤール、単なるヒロインかと思いきやラスボスだったとは!でも最期があっけなかったですね。ジョセフ・ゴードン・レヴィット、ロビンという事は2代目バットマン?いやナイト・ウィングか?お金が大変だろうけど頑張れ!
やー、素晴らしすぎてどれだけでも語れてしまいそうな気がします。偉大な三部作として映画史に残る「ダークナイト・トリロジー」。アメコミだからって敬遠しないで三作品を観ないと勿体ないですね。
再観賞
2020/7/25