「ゴッサムシティ、善と悪のカオス」ダークナイト ライジング 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ゴッサムシティ、善と悪のカオス
2012年。クリストファー・ノーラン監督作品。
「バットマンビギンズ」「ダークナイト」に続く
「ダークナイト・トリロジー」の3作目にして最終章です。
空前絶後のスケールで描かれる超大作。
バットマンは前作で身体と心にダメージを受けて隠遁している。
手負いのバットマン。
目を見張るのは、今作品のヴィラン。
トム・ハーディ演じるベインの異様なマスク。
(今作品でもまた、トム・ハーディは顔が殆ど見えない)
怪我の痛みを軽減するために毒ガスマスク
(この形態が、蛸を連想させるが、痛み止めを随時注入・・・
(・・・ダースベーダーに似てるではないか?)
この異形の男ベイン。
ヴィランとしても悪の凄みは超ド級。
また対するバットマンは恋人レイチェルの死や怪我で満身創痍なのだ。
女性が活躍するのも特徴的で、アン・ハサウェイのセリーナ。
彼女はキャット・ウーマン。
そしてマリオン・コディヤール演じるミランダはベインとも訳ありの
中で、この映画の隠し玉。
そして平凡な刑事ブレイク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
彼は実はアメコミヒーローのロビン・・・なのだ。
スケールはどデカい。
ベインが狙うのはゴッサムシティの全て。
人も家も橋も、全てを核弾道で吹き飛ばし廃墟にする計画なのだ。
ゴッサムシティの2000万人が滅亡する核爆弾が投下される直前、
バットマンは覚醒するのか?
そして真の黒幕は誰なのか?
トリロジーは完結したと言っても、終わりではない何かを感じる。
クリストファー・ノーラン監督の力技は余力を感じさせる。
監督はアメコミヒーローを超える巨人だ。
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