「結局これが作りたかったんでしょ。」ダークナイト ライジング gdfさんの映画レビュー(感想・評価)
結局これが作りたかったんでしょ。
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正直、前作はジョーカーは評価したけど
トゥーフェイスやシナリオがToo Muchで
食傷気味だったんですが、今回は違います。
ティム・バートンのゴッサムシティとは違うリアルな
街にただマスクをかぶっただけの悪役ベインが
絶妙にマッチ。
マスクのベインはかなり怖く
バットマンを肉体的に破壊します。
この辺はヒーロー物であっても関係なし。
ベインは特殊能力があるわけではなく
ひたすら殴るだけです。
これが余計に怖い。
単純ですが観ている人を絶望に陥れる
リアルな戦闘です。
悪役としては十分です。
キャットウーマンも控えめでよかったです。
見た目が重そうな(失礼)アン・ハサウェイは
やめて欲しかったんですが、結構シェイプアップして
動きにもキレがありました。
「ミャーオ」とかも言わないし、セーフです。
シナリオはベインによって恐怖支配された市民が
暴徒になって権力者側の人間を裁判にかけるあたりも
今のアメリカ(世界)の富の集中に対する
不満を反映してそれなりに納得できる展開です。
ラストの中性子爆弾を海に持っていけばセーフなのは
本当かよ、って感じはしましたが、そこは目をつぶりましょう。
絶望と救い。簡単な内容ながら徹底的にリアルに
決してリアルじゃないんだけどリアルに。
3時間は結構あっという間です。
1作目とのつながりも、3作目のほうが感じましたし
ノーラン監督のリアル路線の集大成として十分満足です。
ただ、ロビンは着替えたところを観たかったな・・・。
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