「キャラクターの不在」ダークナイト ライジング いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
キャラクターの不在
パニック映画の構成。
バットマンのキャラである必要があまり感じられません。
それだけキャラに頼らないよく出来た脚本ともいえますが、少しはバットマンらしさが欲しかった。
蝙蝠の動きはどこへ。
アクションは前作と比べると軽快さを感じさせず、重く空振る拳はバットマン自体の加齢を思わせる。
バットマンは裏切られてばかりです。
こんなに町に全てを捧げる献身も誰にも省みられない、悪し様にいう人までいる。
なのに、どうして?と問いたくなります。
そんなにまでする必要はあるのだろうか?と。
しかし前作を視聴した方なら解るはず。
全てを捧げたからこそ、全てを捧げてしまったからこそ、今更否定できない。
今までやって来た事を無意味には出来ない。
彼には努力を重ね続ける必要がある。
逸れを踏まえて見ると泣けてきます。
こんなに彼が守ろうとしても、彼等は返すものを持たず、また返そうともしないのです。
執事の自分の人生を見つけて欲しいという気持ちが良くわかります。
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