「劇場で見なければ絶対もったいない!是非スクリーンで!」ダークナイト ライジング Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
劇場で見なければ絶対もったいない!是非スクリーンで!
私はハデなアクション系や、CGを駆使しただけのドタバタな映画は苦手なタイプである。
しかし、このクリストファー・ノーラン監督の作品だけは例外で、どんなに全編にアクションや派手な仕掛けが多く出て来て、見せつけられても、全く飽きる事も失望する事も無い!彼の作品には、監督の哲学がいつも同時に盛り込まれている為にCGを駆使した度肝を抜く様な見せ場も必然であり、計画の一部で有る為に観ていて変に気になる事などは無く、突っ込み処は無くなってしまうのだ!今回の作品も同様に、彼の作品らしい良い点が集約されている為に、3時間近い本作品でさえもたっぷりと楽しむ事が出来た!
特にシリーズものは徐々につまらないストーリー展開に陥ってしまいがちだし、観客の期待値が作品ごとに上がって行く事もあり、その結果作品の出来上がりの印象度は期待値に反比例してしまう事が普通だが、流石はノーラン監督の作品だ。この点でも見事に観客の期待に応えられる作品に仕上げてくれて、この点でも本作は例外的に素晴らしい出来だ!
シリーズ最終章としても、納得の出来る作風として出来上がっている。
しかも、今回はキャストに新たに加えられたノーラン監督の「インセプション」でも好演を披露してくれたジョゼフ・ゴードン=レヴェットと個人的にも私は好きな女優さんのアン・ハサウェイが出演している点でもポイントはアップする!
どうしたらこうした巧い脚本が出来て、テンポが良くて、切れの有る画面展開が出来るのだろうか?無駄なカットやシーンも一切無いのだ!
才能のあるノーラン監督ともなると、はやはり別格なのだろうか?
カーチェイスなどのアクション系が苦手で、特撮重視の作品はあまり高得点を出したくない私でさえも本作は例外的に高得点を付けたい気持ちになる痛快な映画だった。
これこそは、映画館で、そして出来る事なら是非、IMAXで観て楽しんで欲しい作品だし、最近の洋画はつまらないと敬遠している人達にも是非観て欲しいお薦めの作品だ。
この夏休みは、学生さんから、熟年層の人達まで、この映画を観て気分をリフレッシュするのにも最高の作品だと思う。
或いは、最近はDVDのレンタル化が速い為に、数か月待てば自宅で、映画が楽しめると思っておられる方も多数おいでの事だろうが、こう言う作品は是非、スクリーンの大画面で、そして多くの人達と一緒に劇場で、しっかりと臨場感をたっぷりと味わって欲しい!
あえて私は、今回この映画のレビューでは、ネタバレするような事が無い様にその内容については触れない事にしたのだが、精神性を重要視する日本人には、とても観ていて腑に落ちる納得出来る作品だと思う!とだけ記しておこう!
そしてもう1点付け加えるなら、私もラストで騙されたと思ったな!そう言えば、或るセリフのワンシーンを思い出し、複線が描かれていた事に気が付いたが、あっさりとやられました!これこそ、映画の醍醐味、楽しみだね!