劇場公開日 2012年1月28日

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「月がみている」しあわせのパン kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0月がみている

2014年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

幸せ

「カンパーニュが焼けました。」
カフェ“マーニー”の水縞君の清々しい声が響きます。
カンパーニュ。フランスパンの一種で
語源にもなっているカンパニオは「仲間」という意味だそう。

何気に観た作品でしたが予想以上に総てが心地良く楽しめました。観終わった後はそのタイトル通り、人の情に癒されてこんなにも幸せな気持ちになれた作品も久しぶりだったなと( *´꒳`* )

北海道 月浦の四季折々の美しさと夫婦の元を訪れる人々が織りなす幾つかのエピソードはどれもごく自然に受け入れられるものでした。
香ばしい匂いが今にも漂ってきそうな美味しそうなパンの数々。丁寧にミルで挽く珈琲の一杯一杯はきっと飲む人のことを考えて。そして迎える笑顔がそこにあれば、人は固くなったり擦り切れた心が癒されていくものなんですね。
出来たてパンを半分にちぎって旦那さんが奥さんに差し出し、2人で「美味しいね、美味しいね」と言って食べる。
正に、幸せは分かち合うことで本物になると思えたシーンです。

原田知世さんと大泉洋さんの夫婦は独特ですが、お似合いでした。知世さんの透明感溢れる姿も声もどんな場面でも良かったのですが、とりわけ冬場の一面の雪景色の中でのシーンは格別でした。
また、大泉さんの奥さんの気持ちを長い事待ってあげていた控えめだけれど一途な愛情ある姿に心底いいなって(笑)

エンディング曲の忌野清志郎さん&矢野顕子さんの「ひとつだけ」こちらもお気に入りになりました♬

sonje