蛍火の杜へのレビュー・感想・評価
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切ないけれど、優しい
ずっと観たかった作品。 淡々と描かれていくけれど、 出逢いから、周りの妖と同じように、あたたかい気持ちでこちらは見守りながら、 毎年毎年という時間は確実に流れていて。 だけどずっと変わらなくて、 長い時間だからこそ、想いは育っていく。 こぼれる想いのなんてキュンとすることか…。 変わっていくひとの世界とは やはり別世界で、 別れは悲しすぎて切なすぎるけれど、 主人公の彼女が本当にいい子で、 この先の彼女を思うと救われる。 短い短いと皆様のレビューにあるとおり、 たしかに映画と思うと短いけれど、でもテレビ放送でのアニメ作品に慣れてるからか、気にならなかったかな…。それよりむしろ、こんなに余韻が残るような、入り込める作品を、この時間にまとめてるってすごいのでは… 私は余韻がすごくて、見終わってすぐまたリピートしてしまった。 短いからこそ何度でも観れるともいえる(笑) また観たくなると思う。 (追記) 原作をあとから読んだ。 作品を大切にして、とてもきちんと作られているのがよくわかる。ふくらませてくれてる部分もたくさんあって、ますます短いとは思えなくなった(笑)
【”本当は抱きしめたいけれど、何があっても私に触らないでね。”毎年の夏出会う、不思議な変わらぬ少年ギンと、成長する蛍との切ない恋物語。】
■夏休みに祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・蛍は、ある日、妖怪が住むと云われる“山神の森”に迷い込んでしまう。
途方に暮れる蛍を助けたのは、狐の面を被った不思議な少年・ギンだった。
それ以来、成長する蛍は、毎年夏には会った時のままのギンのもとを訪れ、徐々に2人は惹かれあっていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作の様な、ノスタルジックで切なくも儚い恋物語は、アニメーションならではなのかなと思う。
・作品の随所で現れる、“山神の森”に棲む妖怪たちも、邪悪なる存在としては描かれず、蛍とギンとの恋の進展をハラハラ見ており、心配そうに”ギンに触らないでね。”という姿も、良い。
・途中明かされるギンの哀しき生い立ちの設定も秀逸だし、冬、雪が降る中ギンが蛍に貰ったマフラーを巻いて、一人空を見上げている横顔も切ないが、詩的なシーンだと思う。ギンは一人で、毎年の冬、蛍を想いながら過ごしていたのだろうな。
<ラストは切ないが、それでもギンは毎年の夏訪れる幸せな時を一年待ち続け、漸く蛍と抱き合う事が出来たのだから、幸せだったのではないかな、と思った小品である。>
儚くて優しい淡い夏の恋
田舎の山奥の村のおじいちゃんちですごす静かな夏休み。森で道に迷った小さな少女は、不思議な少年に出会い… 子供から大人まで万人にすすめられる、きれいで優しい短編映画。 半妖怪の少年が、かつて赤子の時に捨てられていたのを見つけた山の妖怪たちに(人間と妖怪という垣根におそるおそるしながらも)愛されていた事実も、切なくて温かい。 暑い真夏に、ひと時の涼しさにつつまれて映画館で見たい作品。 日本古来の神社、山神さまの森、木漏れ日に光ながら水のせせらぎのように流れる音楽も美しい。 小品ながらも心に残る名作。海外でも評価高いそうです。
優しい気持ちになれる作品
熊本県の上色見神社が舞台と聞いて鑑賞しました。 世界観が素敵で、ギンと蛍の会話に和み、穏やかな気持ちになりました。最後は涙がポロリ😌 ちょうどお盆の時期に観ましたが、今年はコロナで田舎の実家にも帰れず。しかしこの作品を通して、里帰りしたような気持ちになりました。時々この季節に見返したいと思います。
あの日あの夏、妖かしの森で…
『夏目友人帳』の原作者の短編漫画を、『夏目友人帳』のアニメスタッフが映画化。 『夏目友人帳』はしっかりと見た事なく、数話チラチラと見た事ある程度だが、あの作風は嫌いじゃない。 自分が感じた『夏目友人帳』の作風とは… 妖かしが登場する作品でありながら、怖さは全く無く、独特で幻想的で、何処かユルくてユーモアもあって、ハートフル。 本作もそうでありながら、さらにノスタルジーを誘う。 夏休み、祖父の住む田舎を訪れた少女・蛍は、妖怪が住むと言われる“山神の森”で迷子になってしまう。 そこで、キツネのお面を被った少年・ギンに助けられ…。 あの日あの夏、自然の中、不思議な出会い…。 これらに堪らなく胸掻きむしられる。 人間でも妖怪でもないギン。 しかし、森の妖怪たちに好かれている。 その哀しい生い立ち…。 また、人に触れられると消えてしまう。 それが本作を語る上で欠かせない。 当初は歳も少し離れ、友達か仲良しのお兄ちゃんか従兄弟のような関係だったろう。 が、ギンは歳を取らず、成長していく蛍はギンと近くなり、仄かに抱き始める。 淡い恋心。 毎年毎年、夏の再会が何よりの楽しみ。 山神の森はいったん足を踏み入れれば心を奪われると言われるが、蛍も言い伝えとは違う意味で心を奪われ…。 もっとギンと一緒に居たい。 就職もこの地で考え始める。 でも、只一つ。 どんなに想いが募っても、触れる事だけは出来ない。 高校生になった蛍は、ギンに誘われ、妖怪たちの祭りに行く。 初めてのデート。 このシーンは幻想的でユーモラスで、ロマンチック。 が、思わぬ出来事が。 ギンに触れられる最初で最後…。 展開は淡々として、退屈に感じる人も居るかも。 でも、その淡々とした展開は作風に合ってるし、二人の距離感も絶妙に表している。 1時間弱の尺ながら、魅力が濃縮! あの日あの夏、不思議で大切な出会いと思い出。 今でも訪れる度に、思い出す…。
素敵な普通のお話
普通の女の子と妖の恋。 設定は普通ではありませんが、物語としてはいたって普通です。 山あり谷ありのストーリー展開はなく、途中で大きなイベントが発生したりもしませんが、それこそがこの作品の魅力だと思います。 二人の緩やかな気持ちの変化や空気感が魅力的です。 ラストは切ない結末ですが決してバッドエンドではなく、観終えると温かい気持ちになりました。 どこか懐かしく感じる日本の美しさや 緑川ゆきさんお馴染みの世界観もたまらなくよかったです。
ギンがすき
特に深みはないが、切ない恋物語。舞台になってる熊本県の上色見熊野座神社に行ったので、二度楽しめた。最後があっけなすぎる気がしたが、変に壮大にされるならこっちの方が親しみが出てよかったと思った。
20151017 隠れた名作です☆
短編アニメ映画。原作も大好きですが、この映画も大好き。今回で実は3回目の鑑賞になります。日本の夏を背景に、ギンと蛍の、せつない恋物語ですね。いつも同じシーンで号泣してしまいます。個人的には隠れた名作だと思うのですが、いかがでしょうか?
儚く切ない物語
素敵な話でした。 こんな夏を過ごしてみたいな~と。 どこか憧れるような物語です。ですが短いですね。新海誠監督の言の葉の庭と同じくらいの時間なのですが言の葉の方が観終わった後に満足できました。
CVの内山&佐倉両氏が圧巻Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
緑川ゆきさん原作・・ 少女漫画と●夏目友人帳を足して割った感じ・・。 素晴らしいンです。 ・・素晴らしいンですが、如何せん短いo(`ω´ )o 40分だから良いのか?40分だから悪いのか? ☆評価は・・ DVD100円基準で(*^^)v DVD買う度 ◎◎◎◎ モ1回見たい度 ◆◆◆ おすすめ度 ***** デートで見る度 ◇◇◇◇ 観た後の行きたい聖地巡礼】 熊本の球磨地方??? 観た後の飲みたいお酒】 どぶろく?とか、白岳!? 観た後の食べたい一品】 七辻屋の饅頭??? ●夏目友人帳同様〜隅々にまで優しさの溢れる一作! オススメです〜。良作*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ちょっと切ない初恋物語。秀作です。
緑川ゆきの描く妖(あやかし)漫画のアニメ化。同じ作者の「夏目友人帳」のアニメスタッフが制作した。 —彼にはじめて出逢ったのは、私が六つの時でした— 田舎の祖父の家へ遊びに来ていた蛍が、迷子になった山神の森で出逢った狐面の青年ギン。人でもない妖(あやかし)でもない存在の彼に助けられた蛍は、毎年夏になると山神の森に来て会うようになる。明るく無邪気な蛍に、人見知りぎみだったギンも心を開いていく。しかし、彼には人間には触れてはいけない事情があった。出逢ったときのままのギンに対し、蛍は毎年成長して肩を並べるくらいにまでなった。しかし、別れのときも近づいていた。 昔ながらの日本の美しい田園風景に、ちょっと切ない初恋物語。秀作です。でも、短すぎる。
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