ロスト・アイズのレビュー・感想・評価
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そこまで面白さを見出だせなかった
双子の姉が自殺を図ったことに不信感を抱いた妹が、真相を突き止めるべく犯人に迫っていく…。
そもそも双子の間にテレパシーなんて存在しないし(研究で明らか)、死んだ瞬間に「姉に何か起きた!」なんて、エスパーでしょ(笑)。違和感あり過ぎた。
隣人の親子の父親のミスリード感もあからさまだし、その娘の立ち位置も中途半端過ぎた。
お隣の盲目のおばあさんと息子の関係も「知らんがな〜」って感じでした。
こういう作品に有りがちな警察の無能さはそのままでしたが(笑)。
ただ、所々で登場人物の顔を敢えて映さない演出は、主人公の目が見えないと言うより、まだ犯人に辿り着いていないという意味では良かったかな。
主人公の視点がボヤケる演出は「5%の奇跡〜」を先に観てしまっていたので、真新しさも感じなかったし、そこは残念だった点ではあるかな。
やっぱり南米系の作品って、チョット自分には合わないのかぁ?(避ける傾向あり)って思いました。
良作サスペンス
スパニッシュ作品は外れなし?
聞き慣れないスペイン語もこういうホラー作品のおかげで何かと触れる機会も多くなって来たが、スペインのホラー作品に今のところ外れが無いように思える。日本の配給会社の努力の結晶なのかも知れないが、だとしたら称賛に値する。
本作はサイコスリラーに当てはまるジャンルだが、ベレン・ルエダ含め演者の年齢層も高いため、上質な仕立ての作品に思える。次第に明かされていく謎や次々と発生する怪事件など、お決まりながら観るものを刺激する展開が待っている。
盲目を扱ったホラー作品と言えば「ドント・ブリーズ」だが、あちらよりも本作の次第に視力が落ちてくる表現というのがなかなか秀逸である。主人公が全盲になるに連れ、夫や警部など、既に会っている(顔を知っている)人間以外は顔を一切映さない演出も中々不気味で良い。これで全員怪しくも思え、観客にさらなる混乱を与えると同時に、「相手を見て判断出来ない」という主人公のハンデを具体的に描いており、感情がリンクする様に構成されている。
R-15+指定の理由だが、単純にスプラッタ表現が当てはまるだろう。回数は少ないものの、80年代に活躍した殺人鬼も納得するくらいの惨殺シーンが描かれている。そのシーンから一気に不穏な空気感が恐怖に切り替わり、一番最初のその大きなインパクトの役割を果たしている。これぞまさにサスペンスホラーというジャンルの作品では無いだろうか。オススメの一作である。
面白い
非常に面白いホラーなんですが、、サスペンス要素も強く。ホラーで大事...
ギレルモ・デル・トロやるなあ。
ただ怖いだけじゃない
上質なサイコ・サスペンス
「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダ主演作品。
製作は「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロです。作品自大は知っていましたが、内容はほぼ予備知識無しで鑑賞しました。
…これは、意外な良作です。
ホラー要素だけでなく、シリアスなドラマも見応えがあるので、とても面白いと感じました。
Blu-rayパッケージはガッツリのホラーという感じですが、実際はサスペンスです。
次第に視力が低下していくヒロイン「フリア」 と
自殺してしまった双子の妹「サラ」
そして、「誰にも見えない男」……
全てが斬新です。
この「男」が妹の死の謎を探るフリアにも意外な形で近づいてきます。
この手の作品は大体90分程度の尺ですが、本作はサスペンスで、ヒロインの苦悩や心情的な葛藤をかなり丁寧に描いているので118分という尺になり、長いです。しかし、話が面白いので間延びしません。
クライマックスは意味深で観終わった後にもう1回観たくなる…そんな作品です。
是非是非
徐々に視力を奪われていく恐怖
良く出来たサスペンス。
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