劇場公開日 2011年8月6日

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「なんだこりゃ!? 作風はタランティーノ」ドライブ・アングリー3D マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なんだこりゃ!? 作風はタランティーノ

2011年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

つい「60セカンズ」を連想してカーアクションものだと思って見ていたら、これがよもやのSF、いやB級バイオレンス・アクションものだった。
それも、ショットガン炸裂で、骨が砕けるわ、目ン玉ぶち抜かれるわで、作風はまるでタランティーノ。エンド・クレジットのカラーなぞ、まさにタランティーノへのオマージュと見て取れる。
予告篇で、ニコラス・ケイジの行方を追いかけるウィリアム・フィクトナーが、車ごと橋から転落しても何食わぬ顔で立ち上がるカットを見た時から、ターミネーターのようなものを予感はしていたのだが、素っ裸の乱闘まであって、まさかここまではじけ飛んだ映画だとは思わなかった。

ニコラス・ケイジ演じるミルトンは、本人同様、相当なクラシック・カー好きと見え、この作品のヒロイン、パイパーの愛車69年型ダッジ・チャレンジャーに目をつける。ダッジ・チャレンジャーといえば、スティーヴ・マックイーンの「ブリット」(1968)でマスタングGT390と展開したカーチェイスが思い出される。
ミルトンが旧友から57年型シェヴィーをもらうシーンなぞ、ほんとに嬉しそうだ。オイルショック以前のマッスルカー好きには堪らない。
車ファンには懐かしのもう一台、ピッカピカの黒塗りでビュイック・リヴィエラも登場するのでお楽しみに。

カルト教団に娘を殺され、拐われた孫娘を取り戻すために、教団を操るヨナ・キングを倒すというのがあらすじだが、ミルトンが持つ免許証の有効期限がかなり古かったり、ミルトンを追う黒いスーツの男の素性が謎だったりと、けっこうハマって見てしまう。
「デビルクエスト」のときも書いたが、ニコラス・ケイジにはやっぱりこの世のものでない人を惹きつける魔力がある。

マスター@だんだん