猿の惑星:創世記(ジェネシス)のレビュー・感想・評価
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猿の惑星ビギニング
邦題では分かりにくいですが、1968年ラストで大衝撃を与えた名作『猿の惑星』(PLANET OF THE APES)に対し、原題がRISE OF THE PLANET OF THE APESということからも分かるように、ビギニング的な位置づけの作品ですね。
期待しないで観たのですが、いやいやそれなりに面白かったです。そりゃ、オリジナルである原作と比べると残念なところも多々ありますよ。ですが、この作品はリメイクでもない、全く別次元の作品としてとらえれば、納得の作品。
内容もさることながら、目立つのはやはり、見ごたえあるCG。猿の表情や躍動感など超リアル。なんでも、モーションキャプチャの第一人者アンディ・サーキスが猿まねした姿にCGをかぶた最新技術での撮影なんで、猿なのに人間味もあるのです。特ににらむ目などは、人間そのもの。
シーザーが人間へ反乱を起こすまでの経緯、そして次々と味方の猿を従わせる様子は、見ごたえあり。人間VS猿の戦いもちょい大げさながらも、娯楽性があり興奮させられます。人間を殺さない猿、次々と猿を殺していく人間・・・。果たして、猿側が悪なんだろうか?
なんだか最終的には、良い者面している、科学者のウィルだが、彼の間違った研究のために、これほどまで被害が出るとは・・・。シーザーと仲良しだからって、のんきに別れを悲しんでいますが、ちっとは反省しなさいよ!
さて、ビギニング的というだけはあり、もちろん1968年『猿の惑星』へつながる終わり方をします。何にも悪いことしていないのに、被害だらけで踏んだり蹴ったりなウィルの家のお隣さん。彼の職業はパイロット、向かう先はニューヨーク。はい、オリジナルを観ている方はこれだけでピンときますね。ただ、ちょっと残念なのは、人間が滅びた理由がウィルが作ったウイルス感染というのはちょっと納得行かないかな・・・。
猿のCGがスゴい
三度目の鑑賞 シーザー誕生と“猿の惑星”への道の始まりを描く作品 ...
信じる仲間と超える壁
旧シリーズを知っている者として、「新しい解釈でどう描かれるのか」が気になり、『猿の惑星:創世記』を観ることにしました。あの有名な結末に至るまでの物語を、現代の映像技術とリアルな感情描写で見せてくれるということで、ただのリメイクではない期待がありました。シリーズのファンとしても、これは見逃せない作品だと感じたのです。
今作で特に印象に残ったのは、主人公シーザーの成長と葛藤です。人間によって育てられながらも、同族である猿たちとの間に強い絆を築き、やがて人間社会と対立せざるを得ない立場に立たされます。その過程で描かれるのは、"善意"が必ずしも善い結果を生まない現実です。研究者たちは公式には「治療薬の開発」という名目で行動していましたが、実際にはその薬が猿たちに高い知性を与え、人間と猿の関係を大きく変えてしまいます。力で支配しようとする者もいれば、シーザーのように信頼と知恵で状況を切り拓こうとする者もいます。その対比が物語をより深くしています。
この作品からは、ビジネスや人生に通じる多くの教訓を得られます。私たちも日々、「正しい」とされる方法や、業界の常識に従うことが安全だと思いがちです。しかし、現状を変える力は、その枠を疑い、新しい視点から戦略を描くことによって生まれます。私自身、小売りやコンサルティングの現場で、既存のやり方に固執していては突破口を開けないことを痛感してきました。時には少数派の考え方を取り入れ、信頼できる仲間と共に挑戦することが、未来を切り拓く唯一の方法になるのです。
『猿の惑星:創世記』は、知恵と信頼が力に勝ることを力強く示してくれます。公式の物語をなぞるだけではなく、自らの意思で選び、行動することの大切さを、改めて教えてくれる作品です。
納得の過程、終わらないループ
映画の成せる力
他に追従を許さないほど多くのシリーズ作が作られている。
宇宙を旅して地球に戻ろうとした宇宙飛行士らは地球そっくりな惑星に不時着した。
そこで見た光景はサルが言葉をしゃべり人間をペットや家畜としていた。
やがて彼らが最も恐れる地へと足を延ばす。
そこで見たものとは…
この宇宙飛行士のショックを、視聴者と共有するように作られているところがこのシリーズ第1作のもっともすぐれている点だと思う。
そして当時の着ぐるみから今ではCG技術が発展し、思い通りの画を作ることができる。
この作品にもそれがいかんなく発揮されていた。
さて、
人は最初のショックと面白さを感じると、その続きやシリーズを見たいと思うようになるのだろうか?
ターミネーター エクスペンダブルズ エイリアン…
そして少し前にはアベンジャーズなるものまで登場した。
これはまさにカップラーメンのようだ。
少し前のガラケーと同じだ。
ここは意外に危険な場所で、どうにか人々を映画というジャンルに留めておきたいのと、当然稼がなければならないという思いがあって、視聴者が求めているものを見誤ってしまっている可能性がある。
ジェイソンボーン最新作が暗礁に乗り上げたというニュースを見た。
ガラケーは運よくスマホというポケットサイズのコンピュータとしてつながったが、カップラーメンはどこに向かうのだろう?
どうでもいいが、カップラーメンの王者は、個人的には欽ちゃんヌードルだと思っている。
カップ麺というジャンル この魅力的な市場を保つには新商品とコマーシャルなどの販売促進は欠かせない。
しかし欽ちゃんヌードルは、昔から何も変えずそのままだ。
販売促進や人々の注目を集めるような仕掛けはすべて他のメーカーがやってくれている。
さて、
少々脱線しすぎたが、
この作品のサブタイトルにあるように、この作品は人類に対し警鐘を鳴らしている。
この設定ができるのが映画の魅力であり力だ。
人間という我が物顔でこの地球上を闊歩し、自然を蹂躙し、動物を一定の場所にしか住めなくして、あるいは搾取し、おまけに毒までまき散らす。
まさに聖書で言うところの「あらためよ」が、この作品を通して語られている。
このことを聖書の言葉こそ登場させないものの、キリスト教社会では誰もが知るこの言葉を背景に置いている。
知らないくても誰にもわかる。
もしいつかそんなことが起きるのであれば、それは知性のある動物で、陸上で言えばサルなのだろう。
ただ、
彼らと人間との特質した差とは、左脳による「認識」または「解釈」という独特なものの有無かもしれない。
動物と違って人には「解釈」という歪曲概念を持っている。
解釈は時代によって善悪を分けるし、もっと細かく分ける。
これがニーチェが言うところの「事実というものは存在しない。あるのは解釈だけである」だ。
見たものそのままではなく、そこに解釈が入ることこそ人間たる所以だろう。
動物は敵意と愛を感じ分ける。
でも絶対にある出来事に解釈は介入しない。
これができる生き物が登場した場合、確実に人類と入れ替わるだろう。
よく考えられて作られたお話だと思いました
キングダムを観終えてからの私にはとても面白かったし、外を覗く窓が映し出された瞬間歓喜でした!
エイプたちが実験によってすさまじいスピードで進化していく様が、彼らの人間に似た猿相に変化していくことで伝わってきましたし、それに感情が生まれていくのも感じられて、より感情移入していきました
ピアノで月の光も弾けなかったアルツハイマーのお父さんが、注射を打った翌日にバッハをすらすら弾けるようになったことはバッハの曲を演奏するのは複数の異なったメロディを同時に鳴らすという脳を激しく使用するものなので、あの薬で脳が著しく修復できたことを効果的に表していたと思いました
そのことを知っていてこのエピソードを作ったのだとしたらやるなぁとニンマリしました
エイプたちの表情や成長の描き方の素晴らしさは観ればわかるし何より注目される部分でしょうから端折りますが、シーザーは最新作キングダムのノアとは違い、すべてが敵で味方がいないところから知恵を使って人間の裏をかき、ほかのエイプたちを仲間に引き入れていく過程は台詞こそ無いけれど饒舌でした
彼の心の根底にある怒りが原動力となっている?それともこんなの間違ってる!良い社会にしなければ!との行動なのか…その考えも人間的か…
続編を観なければ!
やっぱ面白い
シーザーに感情移入
最悪のシナリオ
「NO!」の叫びに震える流行りの前日譚映画
「猿の惑星」と言えばチャールトン・ヘストン主演のSF名作である✨
今となっては語り草でもあるラストシーンは映画好きには説明するまでもないと思うが如何か🥸
だが近年の前日譚ブームは「猿の惑星」にも白羽の矢を立ててしまい、遂に完成したのが「猿の惑星∶創世記(ジェネシス)」という流れでよいか?
まぁこの前日譚ブームで作られた数々の映画はハリウッド的には柳の下の泥鰌を復活させる機会になったみたいだが実際、良作は多いと感じている🤔
それは観客が最終的な結末を知ってるから安心して観れるというのもあり、転じて観客の質の変化とも取れる現象だとマ王は思っている😬
洋画全般の内容が過去の作品の焼き回しみたいになり、ハリウッドのマンネリ化が進んでいたタイミングで前日譚ブームは意外に嵌ったようだが、同時に新しい着眼点や発想の映画は見事に殺されて日本は邦画天国と化し、合わせてインド、韓国、フランス、東欧あたりのを過剰な宣伝で放ったワケだ🌀
ウチの職場の先輩が夜勤明けに映画館で寝るのが趣味とか言ってたけど、そりゃそんな事にもなるわな😤
さて今作だけど素直に鑑賞したら面白かった☺️
ただし、コーネリアスが少しだけ登場してたりで時間軸がブレてる所が気に入らない😫
だって「猿の惑星」はまだまだ先の話でしょ?
少なくとも100年は掛かる今後の展開にコーネリアスを(名前だけでも)出すのは脚本の穴だな😁
それでも中盤でシーザーが叫ぶ「NO!」こそが「〜創世記」の要のシーンだとピンときた😆
ていうかあのシーン有りきで物語が出来上がった感すらするよ🤣
で、どうしてこのタイミングで「猿の惑星〜」のレビューを書いたのかと言えば最新作「猿の惑星∶キングダム」が公開されてるのよね😚
言わば予告ホームラン的な鑑賞宣言なワケよ😂
んで、このレビューを書く為にアマプラで改めて鑑賞し直してんだけどマ王も案外、律儀に暇人らしい🥲
映画館での鑑賞オススメ度★★★★☆
リアルなチンパンジー度★★★★☆
NOと言えない日本人度★★★★★(マ王は特に)
猿の進化
宇宙船イカルス号!
『猿の惑星 エピソード1』的な作品でアンディー・サーキスがシーザーの表情を見事に演じる。
2回程名前が出でくる宇宙船イカルス号。(1時間17分頃に子供が投げ入れる新聞に"イカルス号 遭難か?"など。)
ニュースでイカルス号が火星探査中に消息を立った事が報道されていて、『猿の惑星』(1968)で、チャールトン・ヘストン演じるテイラー達の宇宙船の名前と同じらしい。
他にも過去作とのトリビアを色々調べてる人がいました。
・霊長類保護施設長の息子で、収容動物たちをイジメる男の役名がドッジ・ランドンだが、『猿の惑星』(1968)でテイラーとともに猿の惑星に降り立った白人がランドン、黒人がドッジという役名だった。
・シーザーの母に、ジェームズ・フランコ扮する科学者ウィルが"Bright Eyes" と名づけられるが、『猿の惑星』(1968)で、テイラーがジーラ博士から"Bright Eyes"と名づけられている。
・シーザーやモーリスという名前は過去作でも使われていた。
・他にも今作でシーザーが自由の女神像を組み立ててるシーンがある。
あったっけ?
VFXの素晴らしさは認めるものの、オリジナルの衝撃度には程遠く・・・・・・・!!
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