ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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多方面にハードコア
話題になっていて以前から気になっていたのでDVDを借りました
やはりイメージ通りエロいです
ですがそのレベルは想像をはるかに超えていました
お子様向けではないですね
ストーリーはすばらしいですね
あくの強い人物ばかり、それをよくまとめられています
ミステリーとして上質かつ定型に従っています
面白い展開でした
アクション部は犯人猟奇的な思考にゾッとさせられ、そこにリスベットが駆けつけたときの安心感たらありませんでした。
そして私が一番印象的だったのは、リスベットの主人公に対する恋に近い友情です
いままで邪険にされ体だけの付き合いの人生を送ってきたリスベットが始めて心を開いたとき、いままでなかった暖かな感情が芽生えます。その心の機微がなんとも言えませんでした
最後に主人公の思い入れのあるレザースーツをプレゼントしようとして仕立て屋に「恋人におくるものですか」と尋ねられ「・・・友達」と答えるリスベット。
それに対して仕立て屋が「良いご関係ですね」というとリスベットは黙り込む。
無表情な裏に微笑が見えるかのようでした
なんとも爽やかで微笑ましかったです
ですが結末の後味の悪さはざんねんでしたね
ミカエルとリスベットのラブストーリー
早稲田松竹の二本立てで鑑賞。Led Zeppelinの移民の歌をテーマにしたオープニングの映像美は秀逸。ミステリー小説が原作ではあるが、デビッドフィンチャー自ら『この物語のミステリーや猟奇殺人には一切興味がない』と語るように、メインはタイトル通りタトゥーの入った一見メンヘラパンキッシュなハッカーと中年ジャーナリストのラブストーリー。
ドラゴンタトゥーの女
最高!最近見た中で文句なくNo.1。主人公の造形が素晴らしく、その苛酷な運命に泣ける。この作品のためにピアスを開けたとか。私は最近のメイク技術は進んでるから、貼り付けるかして見せているんだと思ってた。最後、彼女が愛する彼のために革の上着をオーダーし、届けに階下まで来る。そしたら彼は2階の廊下でノー天気に恋人か娘と談笑してる。それを見た彼女は上着をゴミ箱に投げ捨てる。彼はどうして彼女を救おうとしなかったのか、見ていて凄く悔しかった。でも帰り道よくよく考えてみると、この映画にハッピーエンドは相応しくないのよね、と得心した。それでも彼女の事を思うと胸が潰れそう。
衝撃作で傑作(゚∀゚)
OPがまず素晴らしい(・∀・)イイ!!
予告編でも流してたZeppelinのImmigrant Songの現代風アレンジにのせる映像でまず観客の目を引き付けるъ(゚Д゚)グッジョブ!!
これだけでもうかなり点数高いです。
まあこのImmigrant Songと映画の内容は関連は全然ないんだけど(笑)
ダニエル・クレイグは『カジノ・ロワイヤル』でも『カウボーイ&エイリアン』でもそうだけど何か今ひとつ垢抜けないイメージだったけど、今回は素晴らしい( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
なかなかジャーナリストとして上手くいかなくて、女にはもてるけどいまいち決断力に欠けると言うか、女に助けてもらってるどこか情けない部分がフィーチャーされてる役柄がぴったり。
リズベットのルーニー・マーラもΣd(゚∀゚d)イカス!
天才ハッカーでありながら戦闘能力にも長けてて、アクションシーンもいい感じです。
レイプシーンやレズシーン、さらに体当たりのセックスシーンを披露してて天晴ですわスンゲェ──―Σ(゚∀゚ノ)ノ─―─ッ!
役者はみんな素晴らしい(・∀・)
特にリズベットを犯して恥ずかしいタトゥーを入れられた生活保護支給の手続きをしてる役人(みたいな人)の役者も「タトゥー除去サイトは見るな」と言われてるのが笑えたキャハハハハッ!!(≧▽≦)彡☆バンバン
リズベットがクラブみたいな場所で女にナンパされて家にお持ち帰りしてからミカエルに家に押しかけられて慌てて返すシーンも良かった(゚∀゚)アヒャ
事件自体はいわゆる灯台下暗し的な結末だったけど、解決に至るまでのスリリングでエキサイティングな展開は面白かった。
最後車を爆破させて終わりか・・・と思いきや失踪した本人が出て来て・・・からの・・・
さすがです(∩´∀`)∩ワーイ
ただ文句を言いたいところが1つだけ・・・
ボカシは要らねえんだよ!!!ヽ(`Д´)ノ
あれを付けるだけで余計やらしさが増すのがどうにもこうにも残念(;´∀`)
日本もいい加減そういうところはちゃんとして欲しいわ~。
あれがなければほぼ文句のつけようがなかったんだけどな(;・∀・)
とにかく輸入盤DVDを買いたいくらいお勧めの映画です。
過激な衝撃
保護者ヅラの○野郎のせいで人間不信になった少女が、一介の事件を通じて閉ざされた心をゆっくり溶かしてゆく、ミステリー・サスペンス・アクション・ヒューマンドラマだと感じた。
私的に気に入ったシーンは主人公二人が情事の後に、「あなたとこうしているのは好き」「…俺もだ」と言葉を交わすトコロ。
けれど何故評価が4.5なのかというと、最後に二人が結ばれなかったことだ。エンドロールが終わった後にハッピーエンドのおまけを期待していたが、無念!ここがフツーのハリウッド映画ではなくスウェーデン原作のある姿だと思った。
余談だが、六代目ボンドをやったことだけはあるダニエル・クレイグがカッコイイだけではなく、演技力も増していることにグッジョブ!と言いたい。
銀幕の前でブルーザー・ブロディ復活を叫ぶ
鬼才デビッド・フィンチャー待望の最新作だが、哀しいかなぁ…。
オープニングで、けたたましく鳴り響くレッド・ツェッペリンの『移民の歌』が耳に入ると、たちまち本筋とは関係無く、《哲学獣》ブルーザー・ブロディの勇姿を真っ先に思い浮かべてしまう。
レトロプロレスオタクの呆れた性分やと一蹴されたらそれまでだが、イヤハヤ一概に笑われる筋合いは無い。
魑魅魍魎うごめく戦場で異常なまでにプライドとファイトマネーに固執し、破滅した人生は、今作の男女のほとばしる狂気に深く当てはまっているからである。
『セブン』『ゾディアック』etc.猟奇殺人を追跡する物語を十八番とするデビッド・フィンチャーだけに、暗闇を血肉で引き裂く残酷描写は健在。
また、地域を牛耳る一族の忌まわしい陰謀に振り回される横溝正史の金田一シリーズを、
国家を揺るがすスキャンダルに翻弄する物書きの苦闘は、ポランスキーの『ゴーストライター』を彷彿とさせるため、暗澹たる惨劇の闇へと客を招く入口は、意外と幅広い。
しかし、グロテスクなタッチが先行し、明確な真相を提示せぬまま突き進むダークな血飛沫の羅列も健在なのも、フィンチャー節の困った愛嬌でして…。
サイコサスペンスとして、不親切極まりない牽引力こそ、市川崑やポランスキーとの明らかな違いで、個性なのだと断言できるが、痛快な謎解きを期待すると、肩透かしを喰らう展開かもしれない。
よって、ストーリーよりも主人公の男女のクールなキャラクターに魅力を感ずるのは、極めて必然的な成り行きであろう。
凄惨なる真実に支配され、他人との交わりを拒絶する最中に、激しく絡み合うベッドシーンは、今作で唯一、人間らしい熱を宿している。
スレンダー通り越して華奢なルーニー・マーラの裸体に反し、バストはツンツンと上向きのお椀型で、それなりに一級のクオリティを魅せつけるアンバランスな出で立ちが印象的。
片や、迎え撃つダニエル・クレイグも野性味溢れる男臭さがエネルギッシュにスパーク!
かつて、リングで暴れ放題だったブロディ&ハンセンの超獣タッグ以来の衝撃的コンビネーションが炸裂する。
あのモザイクだらけなツープラトン攻撃は、天下無敵である。
では最後に短歌を一首。
『血の破綻 震えを灯す 龍の指 悪夢に紡ぐ 花の在処よ』
by全竜
可愛いリスベット。
原版はスウェーデン映画で三部作。
名画座で一気観したのを今でも覚えている。
なんといっても作品の一番の目玉はリスベット。
ミカエルは脇役でもいいぐらい^^;なので、
何をまた007なんて使ってんの!?と思ったりした。
やはりハリウッド作品ともなれば、
主役も若く端正に美しく(爆)というわけか~。
ミカエルなんてあのドバイに出てきたオジサン
(けっこういい演技するんだけど)だもんねぇ。
ハイ、というわけで見映えは今作の勝利?か。
でもやっぱり、リスベットのインパクトはあっち、
ノオミ・ラパスかなぁ(化粧を落とすと狩野英孝の^^;)
ルーニー・マーラ、かなりのイメチェンで頑張ってたけど
やっぱり若さというか女の子らしさというか…
そこかしこに出てくるもんだから、可っ愛いの~!!
身体も女らしかったしね(ゴメンね、ノオミ)
つまりその分、粗雑さや荒々しさが萎えて、こう…
守ってあげたい!(by007)みたいな共感すら覚える。。
変態後見人をぶちかますところなんか(爆)
もっとやっちまえぃっ!的な猟奇心まで芽生える始末。
だから女は怒らせると怖い、っていったでしょう^^;
さて。。。
原版が面白いワケなのでこのリメイクもほとんど同じ。
よくいえば細部までホントに同じ作り込み~でさすが。
D・フィンチャーのこだわりぶりが随所にv
推理…はまぁそこそこだし、猟奇殺人…もまぁ在り来り
の今作は、とにかくこの凸凹コンビ(相棒?)の活躍こそ
面白い。なんでドラゴン・タトゥーなんだ^^;と思うほど、
あの風貌の意味(武装なのかしら)が掴めない一作目。
彼女の過去が詳しく語られるのは二作目なので、これが
成功したらまた作るのかしら…?じゃないと完結しない?
と思うけれど、ハッキリいって一番面白いのは一作目。
三作目になるとほとんど法廷劇になってしまうので…^^;
まぁ~長いこと長いこと、この上映時間(158分)なのだが、
スッキリ観やすく纏めてあるので、かなりスラ~っと観れる。
流れとしてはこちらの方が観やすいかな?撮影は現地で
行ったそうだが、寒々しい雰囲気がよく出ている。ラストの
カーチェイスのシーンは零下-20℃もあったそうで、道路が
凍結、溶かしながら走らせたんだそうだ。(スゲ~こだわり)
やはりスウェーデンの寒さは半端じゃないのね。。
全体的に綺麗に観やすく纏まったフィンチャー版。
原作の面白さを活かしながら、かなり巧くリメイクした作品。
(作品に語らせるのが巧い監督。リスベットにも拘ったわね)
リスベット物語
オリジナル好き、そしてフィンチャー監督ってことで期待が大きかった分、評価は辛いです。
書いてるうちに長くなってしまったので
簡単にピックアップしました。
・そもそもこの映画の性質上、あんなド派手なオープニングは必要ない。
(エンディングだったらよかったかも)
・事件の一つ一つも取り上げ方があっさりし過ぎだし
・何よりもリスベットが可愛すぎるのだ。
・あんなに簡単にミカエルを受け入れるものだろうか。
(だからこそ彼女が異常なのだとしても)
・そしてあのお下劣極まりないモザイクである。
・時折訪れるグロテスクなシーンもエロティックなシーンも
狙っている感がありすぎ
全体を通して言えるのは、ミカエルは巨大な陰謀と、リスベットは受け入れ難い現実と壮絶に戦っている筈なのに、監督がハリウッド寄りになりすぎて、まったく戦っていないのである。
2時間40分もかかってリスベットの成長物語を見せられるのは
ちょっと辛いです。
私はオリジナルの先入観が強すぎるのかもしれませんね。
単純に映画としては面白い部類かと思います。
リスベットの映画
冒頭は007チックに始まり、期待度高まりました。
ダニエル・クレイグ大活躍かと思いきや、(ダニエル・クレイグのファンだから見に行ったわけですが)リスベット役のルーニ・マーラの存在感は大きかった。
壮絶なヒストリーを抱えながらも、逞しく有能に生き抜く姿がいい。
悲惨な環境から、あのファッションになったのかもというのも頷ける。
タトゥーやピアスの意味がストーリーが進むにつれ明確になる。
まるで自傷癖がある人間がリストカットのラインを増やすみたいだ。
彼女のパンク・ファッションはフェイクや格好つけじゃなくて必然だろうと思う。
何故、タイトルがドラゴンタトゥーの女なのか、ラストシーンを見て納得。
巷で言われる八つ墓村系の事件がメインじゃなくて、結局はリスベットのストーリーなんですよね。
最後、もうちょっと盛り上がっても良かったかなと思うけど、マトモな世間に慣れてない彼女の寂しいLove Storyの結末としてリアリティあるかなと思う。
かなりの女性がリスベットのファンになったんじゃないだろうか。New ヒロイン誕生かも。
ダニエル・クレイグに関して。彼は、どの作品でもエロくない。
007でも、あまり女性と絡まないし、他の作品でもベッド・シーンの印象が薄い役者だと思う。
冒頭の、北欧の寒さが極めて似合うような、ある種ストイックな雰囲気を持つ俳優だ。
その意味では、今回のキャスティングは良かった。妥当だと思う。
リズベットが心を開く相手は、そんな雰囲気の俳優が良かったのではないか。
ルーニ・マーラの陰に隠れたけど、ダニエル・クレイグ無しではあの雰囲気は出なかったと思う。
面白い!
フィンチャー監督の本格サスペンス映画は久しぶりで大いに期待してみたら見事期待に応える大変な充実作だった。
リズベット、あんな顔にピアスやモヒカン、揚句にタトゥーなんて超苦手なタイプなのに情強なところや根性の座っているところが大変かっこよく、最後はなんだか好きになった。
それに比べると、ダニエルクレイヴがいつもよりとてもかっこよくなくて残念だったけど、そもそもかっこよくない役なので、キャスティングがよくないと思った。
ミステリーでよくあるんだけど、登場人物が多すぎて把握できなかった。でも気にしなければ問題ないようなつくりになっていて、映画として最終的に腑に落ちる構成だった。
(追記)
スウェーデン版の三部作を見て見返す。ダニエル・クレイヴが野暮ったいのだけど、スウェーデン版のミカエルの方がずっと野暮ったい。犯人の家を探っていると犯人が帰宅して外に逃げるのを見つかって家に招かれて気まずいことこの上ない。
リズベットはスウェーデン版よりかわいい。ドラゴンタトゥーが小さい。
リスベットは美しかった
CMがもの凄く好みだったので、ずっと見に行きたいと思っていました。
あおり文句から勝手に羊たちの沈黙のような映画かと思っていて、R15なのもそのせいかな…と思っていましたが。
人名や土地名多く混乱してしまって、いちいち考えるのが大変でした。
リスベットが協力する理由やミカエルに惹かれる理由がいまいちよくわからなかったのですが、よくよく考えてみれば理由は描写されているんですよね。
ただ情報としてはわかっても、すんなり納得できるというよりは「そういう設定だから」と説明されているような印象を受けました。
リスベットが何であんなに色々出来るのかという理由も、よくわかりませんでした。精神病だから?
そしてドラゴンタトゥーには何の意味が?
また、謎解きの部分が視覚的に地味というか、淡々と進んでいくので「そうだったのか!」というスッキリ感がなく、頭で情報を整理して追いついていくのがやっとでした。
私には難しすぎたのかもしれません。
事件自体が40年も前のことなので、リアルタイムで起こっていく恐怖が味わえなかったのも、う〜ん…と思ってしまった理由かもしれないです。
すべての殺人の動機が「そういう性癖だから」で済まされてしまうような感じもあり、もっとその辺りを深く掘り起こして欲しかったなーと思いました。
レイプシーンやセックスシーンは、彼氏と見に行ったので正直微妙でした(笑)
ゾッとするようなサスペンスを期待して見に行ったら、淡々と進む悲しい話だったので、ちょっと期待を裏切られたような気分になるのかもしれません。
元々こういう映画だと知っていたら、もっと楽しめたと思います。
リスベットの美しさと猫ちゃんの可愛さには文句はありませんでした。
猫ちゃんには生きていてもらいたかったですが…。
漆黒の欲望を焼き尽くす憤怒の炎
スウェーデン版は未見のまま本作を鑑賞。
2時間38分の長尺にも関わらず、中弛みを一切感じず観られた事に驚いた。
あれだけの量の人物や物語の要素が登場するにも関わらず、
それら全てを綺麗な線ですぅっと繋いだかのような滑らかな語り口。
セリフや場面転換の見事なテンポに関してはもはや“音楽的”と呼べるほどだ。
サスペンスを多く観ている向きには終盤のドンデン返しは読めてしまうかもだが、
そんなことは大して不満とも思わなかった。
流れるような語り口と、魅力的な登場人物に釘付けにされていたから。
まずはリスベット役のルーニー・マーラが素晴らしい!
タフなのにナイーブ。
歪んでいるのに純真。
全身から放たれる孤独のオーラ。
見た目も行動も反社会的だが、実は倫理観は誰よりしっかりしている。
あとダニエル・クレイグ演じるミカエルに「綺麗だ」
と言われた時のあの表情……はい、ノックアウトです。
そのミカエルも忘れちゃいけない。
熱いジャーナリスト魂と人間的な優しさ、弱さ。
「嫌なら皿を洗って消えるよ」
だなんて、脅迫にしては優し過ぎる(笑)。
事件を追う理由も、実業家への復讐心だけでなく、
自分の娘とハリエットの姿を重ねていると思わせる所が素敵だった。
にしても、
暴力描写がここまでどぎついとは正直思わなんだ。
だがリスベットが暴行されるシーンや猫の死骸等は
観客に不快感を与えるべくして造られた事が感じ取れ、
いわゆるエログロとは真逆と考えた。
前者はリスベットが事件解決に協力的だった理由や、ミカエルに惹かれた理由にも繋がる訳だし。
映画が浮き彫りにするのは人間の、特に女性に対する歪み切った欲望。
そして、それによって存在を歪まされた女性達の哀しみ
……いや、憎しみに近いほどの激しい怒り。
リスベットはその“怒り”そのものだ。
彼女はいわゆる強い女ではなかった。
生き残る為に強くならざるを得なかった女だった。
ハリエットは死を装ってなどいなかった。
ハリエットは確かに、その存在をこの世から抹殺されたのだ。
どちらの女性も、本来の自分を殺さなければ生きられなかった。
“誰がハリエットを殺した?”
本作のこのキャッチコピーは、一義的なものではないのかも知れない。
以上!
いやあ、続編がムチャクチャ楽しみな映画です。
スウェーデン版の三部作を観ないで続編を待てるかどうかは自信が無いけど……。
<2012/2/11鑑賞>
暗闇のリスベット・第一章
事前にDVDのスウェーデン版で予習。北欧の映画は淡々と描かれているイメージが付きまとっていましたが、これは例外でとてもダイナミック。ハリウッドにしたらどう化けるのか。
ハリウッド版では、オープニングから驚きました。『♪移民の歌』でグイグイ狂気の世界へ引きずり込まれ、とても良い滑り出し。この魅せ方は素晴らしいです。
映画館で観る映画では、今までで最長の上映時間で緊張していました。
しかし、ストーリーとしては、テンポが早く2時間38分の長さを感じさせず、振り返れば沢山あったが、もうクライマックスまで来たかと思った程です。
それだけに、ミステリー要素は不十分だったかもしれません。一族のメンバーもぞろぞろ出てきて、各人のキャラを丁寧に引き出せていれば観やすかったと思います。
でも、原作者も監督も主眼に描きたかったのは、ミステリー如何よりも、きっとヒロインの天才ハッカー・リスベットでは?
体中に刺青を彫り、顔中にピアスを施してイカつい容姿をしても(※リスベットを演じたルーニー・マーラは、顔のピアスの一部は役作りで本当に空けました)、内面は硝子のように繊細で脆く、弱さを隠すための虚勢なのです。
更には新しい法定後見人から凄惨な性的虐待を受けています。
原作者自身、生前は女性差別を激しく嫌っており、リスベットの“痛み”と男性の卑劣さが実に残酷に描かれています。
リスベットにとって男性のほとんどは憎悪の対象なはずです。それでも何故、雑誌記者のミカエルに危険を冒してまで調査に協力し、心も体も委ねたのか。
きっと、リスベットはミカエルとの関わりを通して、暗闇からの突破口を見出そうともがいているのかもしれません。ミカエルもまた、リスベットに憐れみを抱き、必ず救い出そうと、彼女の心の闇に入り込もうとしているのかもしれません。
彼女の心境の変化が、3部作に繋がる重要なカギになるでしょう。
2人の今後にどんなミステリーが待ち受け、どう乗り越えるか、期待が持てます。
スウェーデンが舞台でセリフが全編英語というのは違和感ありましたが、ハリウッド版の方が迫力や緊張が良く伝わっています。
ダニエル・クレイグが役不足だったかも、と感じる程にルーニー・マーラが体当たりの演技で、強烈な印象を与えてくれました。モザイクが入った映画は初めて見ました。
アカデミー候補というのも納得できます。
ミステリ-というよりも・・・・
最初の30分でハリエットが誰か察しがついてしまって、犯人探しのミステリ-というよりも,社会に適応出来ず下げずまれる、ドラゴン・タトゥ-の女の哀しい物語りという感じがした。しかし、苦労をして来たせいか何とも逞しい女なんだろうと感心してしまった。私だったら、泣き寝入りしている所だ。頭が良いので変人のせいで、これからも苛められ続けられるだろうと思う人生も、彼女なら乗り越えられるだろうと安心してまう。謎解きをもっと複雑にしてほしかったな。
疲れた…
見終わった後に
とても疲れます。笑
見るなら元気な時がお勧めです!
最初、ハリエットの写真を見てリスベットにそっくり
と、勝手にリスベットはハリエットじゃないかなと
考えながら見ていましたw
普通に推理物かと思って見てたので
性行為のシーンが多すぎてちょっと嫌でした。
家族と一緒に見に行かなくて良かったです。
特にリスベットがレイプされるシーンは
見ていてとても気分が悪くなりました。
監督がデビットフィンチャーだからとか
主演がダニエルクレイグだとか関係なく見ると
ストーリーの印象はワクワク感はなく暗いマニアックな推理物って感じでした
40年の謎が娘の言った一言で解かれるのもおかしいと思いましたw
でももし続編があってこの2人がタッグを組むなら…
って感がえると楽しみです。続編が見たいと思いました。
最終的に2人がくっつけばいいのになと思わせるような
ラストシーンでした。
特にリスベットの動き一つ一つが
とても美しくて目が離せません。
ルーニーマーラーの演技がもっと見たいな
と思えた作品でした。今後の活躍に期待大です。
音の使い方が絶妙
原作本は未読、スウェーデン版映画「ミレニアム」3部作は鑑賞済みで本作を観ました。
まず気がついたのは音の使い方がすごく良いということ。オープニングの「移民の歌」にグッときたし、「ソーシャル・ネットワーク」同様、BGM、息づかい、ドアの音、その他些細な音にまで神経が行き届いている感じで、作品に立体感をもたらしている。それはまるで音が創る3D感。
スウェーデン版より本作のほうがキレイでスマートな作品になってますね。スウェーデン版のリズベットはもっと尖ってて閉じたイメージ(そうなってしまう過去を続編で明かしていく訳ですけど)、恋心も素直に表せない女なのに対して、本作は女性らしさがある。それと犯人の残忍さもスウェーデン版のほうがありました。決定的に違うのはラストシーンです。完全に恋する女性ですよね(相手がジェームズ・ボンドじゃ仕方ないか)。しかも「ソーシャル・ネットワーク」と同じく成就しない虚無感のうちにエンディング。本作にハリウッド・リメイクのプライドを感じましたが、どうしても初めに観たスウェーデン版リズベットの愛を知らず、人間不信なイメージが強すぎて、本作のリズベットには馴染めなかったけど、映画自体はとても良い作品なので、これを観た後でスウェーデン版と見比べても面白いのではないでしょうか。
原作を読み、もう一度映画館で是非とも見直しても更に楽しめそうな久々の良作
ディヴィット・フィンチャー監督なら、どうこの世界的なベストセラーを仕上げるのだろうか、とても興味があった!そして全くその期待が裏切られる事は無かった!!!
私は不勉強で、残念な事にスティーグ・ラーソンの世界的なベストセラーも読んでいないばかりか、このハリウッド版リメイクと言うこの作品を見るまでは、オリジナル映画であるスウェーデン映画版も観ていないので、あくまでも今回の作品を単体映画として自分が観て感じた印象しか書けないのだが、久し振りに映画としてとても楽しめる作品に出会えた気がしている。
この監督は独自の映像感覚を持っているためか、もう映画のファーストシーンが写し出されると、これは、きっと面白い展開を楽しめるに違いないと大きな期待の予感が胸に溢れて出て来るのが解り、あっと言う間に、D・フィンチャーの世界へと引きずり込まれる自分を発見したし、そしてその世界に自然に身を任せる事が出来た。映画ファンにはとっても満足出来る新たな映画作品の一つが生れたと言える。
しかし、映画の途中では、かなりエグイシーンも展開するために暴力的なシーン及び、肉体的痛みを見せ付けられるのが苦手な人は、覚悟を決めて観る事をお勧めするし、出来る事なら、映画を観る前に食事を済ませて置く事も併せてお薦めしたい!
映画観賞後は、食欲・体力共に減退するのは確かだ!されど『セブン』を観た方や、あの映画のテイストを評価出来る人には、更なる面白さをプラスした作品として絶対満足出来る映画だと思う。
本来、私は暴力的なシーンや、サスペンスなどで残忍な映像が出ると生理的に反発してその映画は、普通受け付けないタイプの人間であり、したがってホラー映画や、サスペンス映画は避ける傾向が強いのだが、しかしそこに人間の本質に迫る真実の欠片や何か人の共通認識現れが流れて描かれている場合は、例外だ。
『ソーシャルネットワーク』や『セブン』『ファイトクラブ』『ソディアック』が好きな人は絶対失望する事は無いと想像する。
主演のD・クレイグが渋いし、クリストファー・プラマーそしてライト・ヨリックなど俳優陣がベテラン揃いで素晴らしい上に、この作品で、アカデミー主演候補と一躍躍り出たルーニー・マーラーのナイーブなガラスの様な危険で危うくそれでいて繊細な役処を見事に体当たりで演じているのも見所の大きな要素でもある。
原作には、かなり細かく人物のイメージが描かれているとの事で、ルーニー自身リスベットを演じきるのに苦労は無く自然に役になりきる事が可能だったと記者会見で話していたが、なるほど頷ける。その名に有る通りに、ドラゴンタトゥーのその謎のハッカーのイメージは自分の中では、『シザーハンス』を想い起こさせた。何故なら、その醜い容姿とは裏腹に、そこに隠された、一人の人間の奥深く底に横たわるその女の生い立ちの悲しみが、ドラゴンタトゥーと言うその恐い表情とは逆に徐々に明らかにされて行く悲しみのストーリー、その女の生き様に共感を覚えずにはいられなかった、衝撃の極上サスペンス!
堪能しました!
"ハイリー・スタイリッシュ"という言葉はこういう作品のためにあるのだろう。
複雑に入り組んだストーリーライン、重厚なキャスト陣、語りすぎない脚本、凍てつくスウェーデンの空気に呼応するようにクールでありながら、どこか官能的なトレント・レズナーの音楽、全体的に抑えられた色調と、その中に輝くルーニー・マーラの白い肌。視覚的にも聴覚的にも楽しめた。
物語の展開はスピーディーで、クライマックスに向かう緊張感も素晴らしい。2時間半があっという間だった。
半端でない暴力とセックス、大富豪と家族たちの愛憎はまさに現代のギリシャ悲劇だ。甘ったるい感情を突き放すような演出、ストイックで格調の高ささえ感じさせる雰囲気が包み込む。
ルーニー・マーラは、ITを使いこなしバイクにまたがりバイセクシャルという新しいヒロインを現出してみせた。トリニティや草薙素子に通じるアクション・ヒロインの系譜とも言えるが、彼女のか細い肉体からは悲しみと絶望と爆発せんばかりのエネルギーを皮膚の下に押さえ込んでいるのが透けて見えそうだ。
この映画の中ではメイン(ヴァンゲル一族の謎を追うミカエルの物語)とサブ(リスベットの物語)のストーリーが重層的に進行していくが、マルティンが最後に放った「危険だと思うのに、なぜ人はわざわざ罠にはまりに来るのか」というセリフは、そのままリスベットの行動にも当てはまる。天才的な能力を持ちながらも一方で無防備で、簡単に大人の罠にはまってしまう。
氷のように心を閉ざしても不変の純真さが見え隠れする彼女は魅力的で、ミカエルに対してわずかずつ柔軟になっていく表情がとてもいい。
孤独な魂たちに救済を与え、安堵とほろ苦さを残しながら映画は終わる。
昨年の「ゴースト・ライター」も素晴らしかったが、こういった映画を大画面で見ると、やはり1800円を払っても劇場に足を運ぶ価値があると思えてしまう。
ちなみに試写会場の有楽町日劇は大劇場のため画面が暗いという印象があり、しばらく足が遠のいていたが、最新のデジタル設備導入により驚くほど明るく鮮明な画質と音で鑑賞する事ができた。
この作品の硬質な触感が4Kデジタル画面を通じて、より観客に伝わる事をフィンチャーは多分に意識しているのだろう。
新しい映画の可能性を感じさせる作品。
倫理的に問題のある箇所は何もないと感じたが、、、<R15>修正中ということで、公開版をまた見に行こうと思う。
全40件中、21~40件目を表示