劇場公開日 2012年2月10日

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「誰がハリエットを殺したか?」ドラゴン・タトゥーの女 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5誰がハリエットを殺したか?

2016年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

まずいきなりミュージック・ビデオのようなエロいオープニング映像にド肝を抜かれた。
これからオリジナル版とは違う物語が始まるのか?と勘違いさせてしまうぐらい強烈なインパクトがある。
でも今や人気のフィルムメーカーとなったD・フィンチャーの卓越した演出手腕を以てしても、今世紀最大のミステリーと言われている原作は、かなり眉唾ものであったように思える。 更にこのリメイク版は「火サス」を見ているように、真犯人がキャスティングによって、すぐに分かってしまうと言う欠点を持つ。

ある実業家の邸宅から忽然と消えた少女ハリエットが、その直前に見てしまった物とは一体何だったのか。
ハリエットとリスベット。
この二人の女性に共通するのは、忌まわしい過去のある出来事。
彼女たちは性の奴隷から解放される為に、それぞれ違った手段で必死に闘う。
観客は男ってサイテーと叫んでしまうことになるでしょうね。

本作で探偵の役目を担うミカエルの職業は、強靭な肉体とは無縁の経済ジャーナリストなので、残念ながらダニエル・クレイグは「007」のような活躍を見せられなかった。
体型は相変わらずシャープだったけど、もっと世間一般の中年男性がそうであるように、日頃の不摂生によりだらしなくプヨっていた方が、ジャーナリストとしてのリアリティーをもっと感じられたかも。
ミカエル役は、ラッセル・クロウあたりが適任だったような気がしてならない。

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みつまる。
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