「体のうすいヒロイン」ドラゴン・タトゥーの女 aceさんの映画レビュー(感想・評価)
体のうすいヒロイン
スウェーデンの財界汚職事件から40年前の少女失踪事件へ。そこから、猟奇殺人へ。また、殺人を好む血の連鎖。画面は基本黒に雪の白が映える。物語は淡々と進むがナゾからナゾで飽きさせない。ラストはそれまでの冗長と思える長さとは真逆で、大金搾取をアップテンポで描き出す。リスベットは大金を手に入れるが、愛を手にすることはできない。オープニングは「移民の歌」のPVとして完結している。エンディングは静かに美しい曲でオープニングと対となる。頭に入りにくいスウェーデン人の名前がいっぱい出てくるが、時間はたっぷりあるから無理に憶えようとしないで、映画の世界観に身を委ねるといいと思う。
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