「可愛いリスベット。」ドラゴン・タトゥーの女 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
可愛いリスベット。
原版はスウェーデン映画で三部作。
名画座で一気観したのを今でも覚えている。
なんといっても作品の一番の目玉はリスベット。
ミカエルは脇役でもいいぐらい^^;なので、
何をまた007なんて使ってんの!?と思ったりした。
やはりハリウッド作品ともなれば、
主役も若く端正に美しく(爆)というわけか~。
ミカエルなんてあのドバイに出てきたオジサン
(けっこういい演技するんだけど)だもんねぇ。
ハイ、というわけで見映えは今作の勝利?か。
でもやっぱり、リスベットのインパクトはあっち、
ノオミ・ラパスかなぁ(化粧を落とすと狩野英孝の^^;)
ルーニー・マーラ、かなりのイメチェンで頑張ってたけど
やっぱり若さというか女の子らしさというか…
そこかしこに出てくるもんだから、可っ愛いの~!!
身体も女らしかったしね(ゴメンね、ノオミ)
つまりその分、粗雑さや荒々しさが萎えて、こう…
守ってあげたい!(by007)みたいな共感すら覚える。。
変態後見人をぶちかますところなんか(爆)
もっとやっちまえぃっ!的な猟奇心まで芽生える始末。
だから女は怒らせると怖い、っていったでしょう^^;
さて。。。
原版が面白いワケなのでこのリメイクもほとんど同じ。
よくいえば細部までホントに同じ作り込み~でさすが。
D・フィンチャーのこだわりぶりが随所にv
推理…はまぁそこそこだし、猟奇殺人…もまぁ在り来り
の今作は、とにかくこの凸凹コンビ(相棒?)の活躍こそ
面白い。なんでドラゴン・タトゥーなんだ^^;と思うほど、
あの風貌の意味(武装なのかしら)が掴めない一作目。
彼女の過去が詳しく語られるのは二作目なので、これが
成功したらまた作るのかしら…?じゃないと完結しない?
と思うけれど、ハッキリいって一番面白いのは一作目。
三作目になるとほとんど法廷劇になってしまうので…^^;
まぁ~長いこと長いこと、この上映時間(158分)なのだが、
スッキリ観やすく纏めてあるので、かなりスラ~っと観れる。
流れとしてはこちらの方が観やすいかな?撮影は現地で
行ったそうだが、寒々しい雰囲気がよく出ている。ラストの
カーチェイスのシーンは零下-20℃もあったそうで、道路が
凍結、溶かしながら走らせたんだそうだ。(スゲ~こだわり)
やはりスウェーデンの寒さは半端じゃないのね。。
全体的に綺麗に観やすく纏まったフィンチャー版。
原作の面白さを活かしながら、かなり巧くリメイクした作品。
(作品に語らせるのが巧い監督。リスベットにも拘ったわね)