「リスベットの映画」ドラゴン・タトゥーの女 bbemuさんの映画レビュー(感想・評価)
リスベットの映画
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冒頭は007チックに始まり、期待度高まりました。
ダニエル・クレイグ大活躍かと思いきや、(ダニエル・クレイグのファンだから見に行ったわけですが)リスベット役のルーニ・マーラの存在感は大きかった。
壮絶なヒストリーを抱えながらも、逞しく有能に生き抜く姿がいい。
悲惨な環境から、あのファッションになったのかもというのも頷ける。
タトゥーやピアスの意味がストーリーが進むにつれ明確になる。
まるで自傷癖がある人間がリストカットのラインを増やすみたいだ。
彼女のパンク・ファッションはフェイクや格好つけじゃなくて必然だろうと思う。
何故、タイトルがドラゴンタトゥーの女なのか、ラストシーンを見て納得。
巷で言われる八つ墓村系の事件がメインじゃなくて、結局はリスベットのストーリーなんですよね。
最後、もうちょっと盛り上がっても良かったかなと思うけど、マトモな世間に慣れてない彼女の寂しいLove Storyの結末としてリアリティあるかなと思う。
かなりの女性がリスベットのファンになったんじゃないだろうか。New ヒロイン誕生かも。
ダニエル・クレイグに関して。彼は、どの作品でもエロくない。
007でも、あまり女性と絡まないし、他の作品でもベッド・シーンの印象が薄い役者だと思う。
冒頭の、北欧の寒さが極めて似合うような、ある種ストイックな雰囲気を持つ俳優だ。
その意味では、今回のキャスティングは良かった。妥当だと思う。
リズベットが心を開く相手は、そんな雰囲気の俳優が良かったのではないか。
ルーニ・マーラの陰に隠れたけど、ダニエル・クレイグ無しではあの雰囲気は出なかったと思う。
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